T市で歴史講演会があって、参加した。「板額御前」という歴史上のヒロインの話、知っている?
鎌倉時代の三御前(静御前、巴御前、板額御前)で、美人で、勇敢な女武将。彼女だけが、平氏側ということで、吾妻鏡にも多く触れられていないことから、あまりメジャーではないとのことだった。
板額を題材に小説を出版した木村尚志氏がこの日の講師。歴史小説家というと、取っつき難いかと思えば、そうでもない。ひとのいいおじさん?(失礼)話しっぷりも饒舌ではないが(またまた失礼)、「町おこしにも活かせる」と熱く語る。自分の研究の成果を、何とか形にできればと、力が入るんでしょうなー。人柄の良さを感じる内容でした。(本の内容には触れないので、興味のある人は、自分で買って読んでちょっ!…「飯角御前」新風舎、1900円)
地元では、板額研究では第一人者のリキさん。講演の後の木村先生との対談では、マイクを握りっぱなし。木村氏は話す幕なく、リキさんはそれでもおさまらず、終了後も主催者側に色々と注文を飛ばしていた。
文献の少ない中世の歴史を語るとなると、持論の世界が必要。両氏とも、熱心な研究がバックボーンになっており、このリキさん、盛んに「(木村氏と)同じ意見だ!」と強調するものの、実は相容れるものはないのではと感じる。
リキさんの魅力は、地元志向の独自のスタンスとでも言おうか…山が好きで、その中から山の歴史をひも解き、自らの研究の成果をもとに、自らのアイディアでイベントを企画する。この日も、自ら描いた「板額歴史絵巻」を披露し、木村氏との対談を独演会にしてしまった!この巻物(写真)は見事でしたよ!さすが模型屋のオヤジ、起用だなー。