黒竜江省の印象を書き込んでおきたい。
とにかく広い。飛行機がハルビンの空港に降下を始めた時から、それまで連なっていた山々は姿を消し、見渡す限り平原になる。ハルビンから綏化へ1時間半、昨日は綏化市郊外へ50キロの移動をしたが、どこにも山は見えない。
黒土に覆われた台地は肥沃で、今の時期こそ氷に覆われているものの、とうもろこし、大豆、じゃがいも、水稲など青い葉っぱを付けるころや実りの季節は、また別に圧巻の風景が広がるのだろう。その時期にも、また見てみたい気もする。
それから、とにかく寒い。それなりの覚悟と準備はしてきたつもりだが、-10度の世界は初めての経験。この冬は-34度という近年にない寒さを人々は経験した。2日間天気に恵まれているが、外を歩くと腿のあたりに突き刺すような寒さを感じる。
でも、人々はたくましく生活している。この辺では貧富の格差を感じさせるが、みんなイキイキとしている。国の経済発展も後押ししているのだろうが、バイタリティーを感じる。日本でもあった「三丁目の夕陽」の時代か…。
-10度を経験したり、50度の白酒を経験したり、人々の冷たい視線を受けたり、とても温かな気持ちに触れたり、どれもいい経験をさせてもらっている。今日ははるか南、上海に移動すが、どんな街なのか興味津津である。
(写真上:広大な大地に真っすぐな道、写真下:地元の中学校を訪問し歓迎を受ける)