ダイヤ改正に伴い、ニュースでもやっていましたねー。寝台特急「北陸」と夜行急行の「能登」のラストランに、大勢の鉄道ファンが上野駅や金沢駅に集結したという話題。以後、季節臨時便になるとのことだが、なんかの形で残してほしいものだ。
今回のダイヤ改正に、JR新潟支社では、信越線・白新線に14本の列車を増発とアピールする。特に白新線は上下10本という、近年にない大増発とのことだが、前にも触れたとおり、これには大きな落とし穴がある。
以前から白新線・越後線では、等間隔ダイヤでの運転を行っているが、この時間帯を今回朝夕の時間帯に延長する。そりゃ便利でしょ、時刻表を確認しなくていいのだから。でも、その恩恵は「豊栄~新潟~内野」の間に限られたもの。
増発された列車のうち、9本までは新潟と豊栄間の運転。残る1本が新発田まで。しかし、そのほか新発田と新潟間の列車が上下5本削減。つまり、差し引きすると新発田駅では4本列車の発着が削減されるという計算だ。そう、利益は豊栄まで!豊栄以北は切り捨て、ダイヤ改悪されたという感じになる。
新発田まで延長されない理由は利用客が少ないことにほかならないが、新崎より北は単線の白新線では、等間隔ダイヤ無理ということもある。越後線も単線なのに、なぜ越後線は内野まで大丈夫なのかって?越後線は普通列車だけですから。
白新線には、停車駅をすっ飛ばす特等列車の「いなほ」号が上下14本のほか、快速列車や貨物列車の運行もあるため、豊栄以北に等間隔列車を導入することは難しいのである。つまり、白新線・羽越線の高速化や利便性を拡大するためには、ミニ新幹線やフリーゲージトレインではなく、まず新崎~新発田間の複線化を図ることが不可欠なのである。
まあ、新発田以北に住む我々には関係ない今回のダイヤ改正で、新発田までがサービス切り捨てなのに、これ以上の増発も考えられない現実がある。電車乗らないのに、駅の改築議論などは、無駄の上塗りである!