行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

越後・高田の町家ギャラリーを訪ねて

2015年02月28日 | 歴史・芸術・文化

さて、上越市高田を訪れた目的は、高田瞽女を題材にした企画展示が行われていると聞きつけ、興味が湧いたから。休みの日に突然思い立って出かけた。
冬の新潟にしては最高の天気になったこの日、高田の町を歩いて散策すると、以前紹介した町家と雁木に魅了される。今回お邪魔するギャラリーも「きものの小川」という和装小物を取り扱う店の二階にある。玄関で靴を脱ぎ、吹き抜けに据えられた急な階段を上がると、座敷が展示スペースになっていた。(写真上:町家の店先とその二階に設けられた展示スペース)
高田瞽女を描き続けた斎藤真一さんの作品は、神秘的であり、瞽女社会の厳しさ、無情さを赤(赫)で表現している。瞽女が旅した道のりをたどりながら描いたデッサンは貴重なものだ。
斎藤画伯の作品の多くはじ、瞽女ゆかりの地である上越市に寄贈されてあるので、機会があったらまた見てみたいものだ。

そんな瞽女文化の伝承と、町家の保存に尽力されているのが、写真下の小川善司さん。この店の店主であり、ギャラリーのオーナー、そして「高田瞽女の文化を保存・発信する会」の事務局長を務められている。
町家と雁木、そして瞽女や斎藤画伯の話など聞かせてもらい、あっという間に時間が経つ。熱く、それで口調は穏やかで、二時間以上私だけのために時間を割いてくれました。人柄がにじみ出ているんですわ。
まちづくり、まちおこしには、こういう人が必要なんですね。また必ずお邪魔します。

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