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何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

魅力的な小川町に伝わる「女郎うなぎ」をいただいて

2021年10月06日 | 食(グルメ・地酒・名物)


埼玉出張で、昼食にはうなぎ!よくあるパターンだな。埼玉県小川町で、なんともレトロなうなぎ屋に偶然に遭遇したので紹介しておきたい。
内陸部でも川があればうなぎ料理は食べられる。埼玉でも、川越などにはうなぎ屋が多いし、宿場ごとになかなかの名店があるようである。
小川町で今回紹介するのは「女郎うなぎ・福助」。名前からして、ちょっと気になるのだが、この店は安政2年(1855年)創業。店構えにも歴史を感じさせるし、数々の著名人なども訪れたという。

小川町は武州と上州・秩父を結ぶ交通の要所で商業地として栄えた。「武蔵の小京都」と言われ、伝統工芸の和紙が有名。人口は2万8千人あまり。どこかの町と同じ規模だな!
スーパーの「ヤオコー(八百幸)」や衣料品の「しまむら(島村呉服店)」はここが発祥地。古くから商業の町として、その才能あふれた起業家を輩出した街でもある。(私にとっては、東武東上線の急行の終着駅というイメージが強い。)
女郎うなぎ・福助も、創業当時に吉原の遊女を見受けし、その遊女の生家に伝わる秘伝のタレを伝授されたことに端を発し、割烹旅館福助の名物料理としてこの地で代々引き継がれた逸品なのである。(建物は明治年間に建造。)



趣のある写真はロビーか。大部屋・小部屋がいくつもあって、どれも歴史を感じさせる作りになっているが、メニューはそれほど古臭さを感じさせない。「仙元重」は近くの仙元山に由来するものと思われる。
うなぎの食レポ?注文を受けてから生簀のうなぎを調理するというが、それほど時間もかからなかった。ふっくらと焼きあがったうなぎは肉厚。秘伝のたれは甘いことは甘いけど、もう少しうなぎ自体に絡めて焼いてもいいかな?もう数回漬けては焼く?
いずれにしても、近隣の割烹旅館「二葉」(こちらは創業270年で、建物は「国の登録有形文化財」、うなぎが食べれます!)とともに、伝統と重要建造物として残してもらいたい。


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