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何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

役目を終えた掘割は、魅力的な親水公園に変貌を遂げている

2023年02月04日 | 土木構造物・土木遺産


「江東デルタ」を東西南北に張り巡らされた掘割(運河)は、戦後の経済発展とともに舟運から陸上のトラック輸送などに役目を譲り、その姿を変えてきている。堅川の上には首都高速の小松川線が通っていたり、北割下水(現・春日通)や錦糸町駅前の南割下水(現・北斎通り)と道路に変身したもの、五間堀や六間堀のように埋め立てられて住居などになったりしたところも多い。
そんな中で、市(区)民の憩いの場として、親水公園・河川敷公園として、墨田区や江東区では近年整備する方向に進んでいる。その中で比較的新しいのが「大横川親水公園(1993年4月開園)」だが、これがまた魅力的な場所になっている。
場所は墨田区。北端は北十間川の合流部であり東京スカイツリーの足元・業平橋の付近、南端は堅川との交差部まで、1.8キロメートルにわたり埋め立てられて、海抜ゼロメートル地帯を常時排水するなどして整備された墨田区立の親水公園である。



子どもが安心して遊べる「河童河原ゾーン」や釣りが楽しめたり、スポーツが楽しめる場所があったり、水生生物が生息するビオトープや様々な花や樹木が植栽された花紅葉ゾーン、イベントやマルシェなどが開催される広場など、5つのゾーニングにより四季折々、老若男女が楽しめる場所になっているのである。
前回も触れたとおり、今回のツアーには自転車を利用したのであるが、この公園内の遊歩道は信号もなく、幹線道路・鉄道にはアンダーパス、軽快にしかも存分にその景観を楽しみながら移動を可能にしてくれている。もちろん歩行者優先で、各所に車止めがあって自転車はスピードが出しずらい構造にもなっている。
南北に細長い敷地になっているが、東武伊勢崎線「とうきょうスカイツリー駅」や、JR総武線の錦糸町駅からも近く(JR錦糸町駅から西へ200メートル弱)とアクセスも抜群。近所の方以外も気軽に水辺を楽しむことのできる場所にもなっているのではないだろうか?



この大横川のほかにも、先に紹介した「小名木川クローバー橋」の南には「横十間川親水公園」、横十間川と交差する仙台堀川にも「仙台堀川公園」などもあり(いずれも江東区立公園)、隅田川テラスに負けないくらいに水辺を楽しむ人で賑わっている。やっぱり羨ましい場所だよなー。

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