北上川5大ダム、四番目には「御所(ごしょ)ダム」、最後の五番目の「四十四田(しじゅうしだ)ダム」を紹介したい。(お葬式が入って、久々の投稿になります。)
御所ダムは、盛岡市内で北上川本流に合流する支川「雫石川」にある。盛岡市内からも西へクルマで20分ほどのところ、国道46号繋(つなぎ)十文字信号から少し入ったところにある。石淵ダムからすると5大ダムの中では一番最後に建設されたダムである(現・胆沢ダムを除く)。
建設計画は戦前1938年からあったというが、やはり水没物件の補償などの問題で、着工は1966年、完成は1981年という長い年月の末の遅咲きダムだ。両岸の地質の違いから右岸側は重力式のコンクリートダム、左岸側は中央コア型ロックフィルダムというコンバインダム(複合型ダム)になっている。
堤高は52.5メートル、堤頂長327メートル、総貯水量6500万㎥。洪水調整のほか、不特定利水、発電、下流河道取水による上水道は正に盛岡市の水がめでもあり、工業用水・かんがい用水にも利用されている多目的ダムだ。
ダム湖は「御所湖」、何だか気品を感じる名前。このダム湖周辺は、観光地・リゾート地として整備されているため利用者も多く、国土交通省・水資源機構のダム湖の中で年間湖面利用者が第一位になったこともある。(御所湖は田瀬湖(田瀬ダム)、錦秋湖(湯田ダム)とともにダム湖百選に選定)
とにかく県都・盛岡市からのアクセスも良く、繋(つなぎ)温泉、鶯宿(おうしゅく)温泉のほか、リゾート地である雫石や小岩井農場なども近い。スポーツ公園、グランド、漕艇場、乗り物広場、ファミリーランド、植物園、遊歩道には桜やコスモスなど、老若男女・オールシーズン楽しめる施設がびっしり!
子どもが小さいときに御所ダム管理所に近い「盛岡手づくり村」に行ったことがあったが、今でもせんべい焼き体験、はた織り体験、冷麺体験など様々なアクティビティを提供している。残念ながらチャグチャグ馬コ(うまっこ)を作る体験工房は昨年閉店していた。子どもが作った馬コ、まだ部屋に飾ってあります。
最後に登場するのは、四十四田ダム。盛岡市から北に数キロ、県庁所在地からこれほど近くに国交省所管のダムがあるのは珍しいのではないだろうか?加えて、東北の大河・北上川の本流に建設された唯一のダムであるという。1960年着工、1968年完成。
こちらはダム主体を重力式コンクリートダムとし、両側にフィルダムという複合型。北上川には複合型ダム多いんですよね。堤高50メートル、堤頂長480メートル。ダムサイトの管理事務所(写真下)では、5大ダムの統合管理をしている。ここにも「ものしり館」ありました。
建設時、市街地に近い場所で山間部の谷間のダムでもなく、良質な骨材を供給できる原石山がないことから、雫石川の川砂利を採取し、そこから不良の軟岩を取り除いたものに固体粉末を混ぜてコンクリートにしたという。品質にこだわったダムということだ。
北上川には旧松尾鉱山の坑内から強い酸性をおおびた水が流れ込んでいて、長い期間魚は住めない、かんがい用水にも利用できない「死の川」と呼ばれた時期があった。そのため、四十四田ダムも酸性水対策としてゲートの接水部にはステンレスを使用するなどの対策が取られている。
また、この酸性水の対策として中和剤が大量に使用されたことにより、ダム湖底の堆積物に悪影響を及ぼすため、後になってダム湖上流部に貯砂床止工を設置し、重金属などが含まれていないことを確認しながら掘削を行っているという。
四十四田ダムは、北上川に清流を蘇らせるとともに、ダム湖(南部片富士湖)の東側には岩手県最大級の松園ニュータウンがあるほか、湖畔には公園、病院、文教施設、博物館などの公共施設も多く、ニュータウン住民や盛岡市民の憩いの場となっている。
御所ダムは、盛岡市内で北上川本流に合流する支川「雫石川」にある。盛岡市内からも西へクルマで20分ほどのところ、国道46号繋(つなぎ)十文字信号から少し入ったところにある。石淵ダムからすると5大ダムの中では一番最後に建設されたダムである(現・胆沢ダムを除く)。
建設計画は戦前1938年からあったというが、やはり水没物件の補償などの問題で、着工は1966年、完成は1981年という長い年月の末の遅咲きダムだ。両岸の地質の違いから右岸側は重力式のコンクリートダム、左岸側は中央コア型ロックフィルダムというコンバインダム(複合型ダム)になっている。
堤高は52.5メートル、堤頂長327メートル、総貯水量6500万㎥。洪水調整のほか、不特定利水、発電、下流河道取水による上水道は正に盛岡市の水がめでもあり、工業用水・かんがい用水にも利用されている多目的ダムだ。
ダム湖は「御所湖」、何だか気品を感じる名前。このダム湖周辺は、観光地・リゾート地として整備されているため利用者も多く、国土交通省・水資源機構のダム湖の中で年間湖面利用者が第一位になったこともある。(御所湖は田瀬湖(田瀬ダム)、錦秋湖(湯田ダム)とともにダム湖百選に選定)
とにかく県都・盛岡市からのアクセスも良く、繋(つなぎ)温泉、鶯宿(おうしゅく)温泉のほか、リゾート地である雫石や小岩井農場なども近い。スポーツ公園、グランド、漕艇場、乗り物広場、ファミリーランド、植物園、遊歩道には桜やコスモスなど、老若男女・オールシーズン楽しめる施設がびっしり!
子どもが小さいときに御所ダム管理所に近い「盛岡手づくり村」に行ったことがあったが、今でもせんべい焼き体験、はた織り体験、冷麺体験など様々なアクティビティを提供している。残念ながらチャグチャグ馬コ(うまっこ)を作る体験工房は昨年閉店していた。子どもが作った馬コ、まだ部屋に飾ってあります。
最後に登場するのは、四十四田ダム。盛岡市から北に数キロ、県庁所在地からこれほど近くに国交省所管のダムがあるのは珍しいのではないだろうか?加えて、東北の大河・北上川の本流に建設された唯一のダムであるという。1960年着工、1968年完成。
こちらはダム主体を重力式コンクリートダムとし、両側にフィルダムという複合型。北上川には複合型ダム多いんですよね。堤高50メートル、堤頂長480メートル。ダムサイトの管理事務所(写真下)では、5大ダムの統合管理をしている。ここにも「ものしり館」ありました。
建設時、市街地に近い場所で山間部の谷間のダムでもなく、良質な骨材を供給できる原石山がないことから、雫石川の川砂利を採取し、そこから不良の軟岩を取り除いたものに固体粉末を混ぜてコンクリートにしたという。品質にこだわったダムということだ。
北上川には旧松尾鉱山の坑内から強い酸性をおおびた水が流れ込んでいて、長い期間魚は住めない、かんがい用水にも利用できない「死の川」と呼ばれた時期があった。そのため、四十四田ダムも酸性水対策としてゲートの接水部にはステンレスを使用するなどの対策が取られている。
また、この酸性水の対策として中和剤が大量に使用されたことにより、ダム湖底の堆積物に悪影響を及ぼすため、後になってダム湖上流部に貯砂床止工を設置し、重金属などが含まれていないことを確認しながら掘削を行っているという。
四十四田ダムは、北上川に清流を蘇らせるとともに、ダム湖(南部片富士湖)の東側には岩手県最大級の松園ニュータウンがあるほか、湖畔には公園、病院、文教施設、博物館などの公共施設も多く、ニュータウン住民や盛岡市民の憩いの場となっている。
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