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何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

PFIの聖地である「オガール紫波」を視察して

2022年11月12日 | 旅行記・まち歩き


どこかの大臣の発言ではないが、このところPPP・PFIに抱きつかれている?てな感じがする。もちろん仕事の上でのこと。
そんな中、これまた先月の話になるのだが、PFIの成功事例を持つ全国的に見ても最先進地である、岩手県紫波町「オガール紫波」の視察研修に同行する機会を得た。
PFIは官民が連携して、公共施設を民間が建設し運営するというもの。全国どこでも自治体が抱える住民サービスにかかる財政的な問題を、民間の知恵とノウハウ、資金力を使って整備するという手法だ。



紫波町は、平成10年に役場庁舎建設用地として、新設された東北本線の「紫波中央駅」前に10ヘクタールの土地を購入。しかし、なかなか庁舎建設の資金を捻出できず、広大な土地はン外機関塩漬けで放置されたままだった。
ここに民間のノウハウを取り入れ、各種施設配置しながら「町」を作り上げたというもの。実はその中心的存在である庁舎や図書館などもPFI手法を用いて建設された。
これ成功が次から次にと民間の投資を得て、あらゆる施設配置が行われ、年間80万人が訪れるとともに、これまで自治体の視察数は800件。何もなかった未整備地がどんどん人を吸い寄せるエリアになったのだ。



公共施設としては、役場、図書館を中心とした交流施設、子育て支援施設、病児保育施設など。保育所は東京の福祉団体が手を挙げて建設された。
そのほか、ホテルや産直スーパー・マルシェ、ショップ、飲食店、医院のほか、これらの施設に冷暖部などエネルギーを供給する施設も民間の投資により会社が興された。
売上的にどうかなー?と思うサッカー場や屋内バレーボールコートなどのスポーツ施設は、単一競技専用、しかも国際的なレベル(人工芝や床材の部材)で整備されて、県内ならず全国からもアスリートを呼び込んでいる。



PFIの仕組みや手法などをここで述べると書ききれるないので、ご興味のある方はぜひ現地を訪れていただきたい。紫波町としては、人が訪れる・集まることが一つの目的。視察もウェルカム!(現在もなかなか視察日程を取るのは難しいみたいだけど。)
ここでもまちづくりに思いを寄せたキーマンがいるのだが、その声に耳を傾け英断した当時の紫波町長や役所の方々、それを後押しした町民や多くの関係者に拍手を送りたい。
新潟から訪問するのはかなり大変な場所であったが(クルマで走りっぱなしで片道5時間、しかも日帰り)、視察時の説明も手慣れたものだし、内容的にもとても参考になった?いや感動的でしたよ。

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