
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」 R15+
セルジオ レオーネ監督 米 ☓☓☓
1984年に公開された作品ですが、「午前10時の映画祭」では当初の公開時にカットされた部分を加えデジタルリマスターされたディレクターズカット版です。
1932年のニューヨークを舞台にユダヤ系移民の子どもたちがアウトローの世界で成り上がっていく姿と破滅する姿を描きました。
デイビッド通称ヌードルスは初年の頃マックスと出会います。そして仲間とともにひとつの不良組織となります。そんな中、ヌードルスは仲間を射殺された仕返しをしたため刑務所に収監されてしまいます。35年の刑期を終えたデイビッド(ロバート デ ニーロ)はマックス(ジェームス ウッズ)、そしてかつて恋をし、すっかり大人に成長したデボラ(エリザベス マクガバン)と再会するのでした。
少年時代、青年時代、壮年時代、の3つの時代を行ったり来たりするのでちょっとわかりにくいこともあります。不良グループがいつしか権力に影響を与えるまでになるというのはなんだかどこかの国の政治家たちにも言えそうな普遍的な物語です。ドンパチに暴力的な性描写と目を背けたくなるような場面が多いのですが、あの名曲がやんわりとした雰囲気でオブラートに包んでくれます。ビートルズの名曲「イエスタデイ」が効果的でした。そして「老け顔」をメイクする特殊メイクの技術もよくできていました。
長さをあまり感じさせないのはやはり秀作なのでしょう。
タバコは、両切タバコ、葉巻が度々使われていました。それだけではなくアヘンも愛用されていました。