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「バーニング 劇場版」 PG12 イ チャンドン監督 韓国 ☓☓☓
村上春樹の短編小説「納屋を焼く」を独自の解釈で映画化しました。
小説家を目指すジョンス(ユ アイン)は整形で美しくなった幼馴染のヘミ(チョン ジョンソ)と偶然再会します。ヘミからアフリカ旅行で留守の間の猫の餌やりを頼まれます。旅行から帰ったヘミはジョンスに旅先で出会ったベン(スティーブン ユアン)を紹介します。ベンは仕事らしい仕事もせず高級車に乗り、高級マンションに住んでいて、金持ち仲間と遊んでいました。ベンとヘミの関係に心が揺れるジョンスですが、父親にある問題が起き、実家に帰って牛の世話をしなければなりませんでした。突然ヘミから電話があり、ベンとともにジョンスの家を訪ねてきたのです。ベンは「古くて汚く役に立たないビニールハウスを焼く。」という謎の言葉を残します。その後ヘミと連絡が取れなくなるのでした。必死に探すジョンスですが・・・。
ジョンスの実家の倉庫に隠してあったナイフの数々、ベンの家にあった妙なコレクション、焼かれるビニールハウスなどなど謎めいた伏線が微妙に散りばめられています。中でも登場場面は少ないものの猫のボイルがなぞを解くカギになっています。独自のラストらしいのですが、これはちょっとまずいのではないでしょうか。
いずれにしても、内容は曖昧で不可解な部分も多いのですが、韓国の階級社会の格差は感じさせる作品でした。ベン役のスティーブン ユアンが退屈であくびを噛み殺す表情はお見事でした。
タバコは、3人共度々喫煙しました。(☓☓☓)大麻も吸っていました。