
「雪の華」 橋本光二郎監督 ◯
中島美嘉の名曲「雪の華」がモチーフとなり岡田恵和が脚本を書きました。
余命1年と宣告された美雪(中条あやみ)は、残された時間で「恋をする」と「両親が出会ったフィンランドに行く」という2つのことをやり遂げようと考えます。ひったくりにあった美雪を助けてくれた悠輔(登坂広臣)に出会い、彼の職場が危機にひんしていることを知ります。そこで、100万円で一ヶ月恋人になってくれるよう頼むのでした。
いわゆる「難病もの」とはちがって中条が登坂にあれこれダメ出しをするセリフに少女コミックに憧れている女子の本音が表現され観ていて心地よい雰囲気です。夢物語ではありますが貯金通帳をみてため息を付く場面などは生活感もあります。
エンドロールが終わるまで映画は終わりません。途中で出ていくと本当のラストをみのがしてしまいますよ。
葉加瀬太郎のヴァイオリンの曲が効果的で自分自身が今生きていることの幸せをしみじみ感じさせてくれる作品です。
タバコは、灰皿は映りましたが無煙でした。