
「メアリーの総て」 PG12 ハイファ アル マンスール監督 英米ルクセンブルク ☓
19世紀に、小説「フランケンシュタイン」を書いたメアリー シェリー(エル ファニング)の波乱に満ちた青春時代を描きました。
自身が生まれたときに母親を亡くしたメアリーは書店を営む学者肌の父親と継母義理の妹弟とロンドンで暮らしていました。16歳になった時若手詩人のパーシー シェリー(ダグラス ブース)と出会いお互いに惹かれ合います。駆け落ちのように結婚し娘が生まれますが、元々親の資産に甘えていたパーシーは生活力がなく娘を死なせてしまうのでした。その上パーシーには妻と娘がすでにいたのです。憔悴するメアリーを義理の妹が恋人バイロンの別荘へ誘うのでした。バイロンに「それぞれが怪奇譚を書いてみないか」と提案され、メアリーは傷ついた思いを「フランケンシュタイン」として表現するのですが・・・。
女性が書いたとは信じられず、初版は匿名で出版されるなど「自由に生きる」ということがやっと意識され始めた時代の女性だからこその悔しさも描かれています。しかし、夫には苦労させられながらも「私の選択が私を作った。」というラストの言葉は名言です。
タバコは、パイプを男性も女性も吸っていました。妊娠していてもワインもタバコも気にしていない時代だったようです。