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さて今日のニュースは

政府系ファンド

2008-01-08 11:21:49 | Weblog
今や世界のグローバルマネーは1京6000兆円とも言われ、一つの企業どころか
一つの國さえ左右する巨大な力を持つ魔物となりました。
小口の資金を集め大規模フアンドを目指す投資信託。最低1億円と言われる投資額で富裕層や金融業者等の代行をして絶対的収益を追求するヘッジファンド。
石油の高収益等資源により生まれるオイルマネーや、有り余る中央銀行の外貨準備
高を原資にに政府が運用する政府系ファンド。
これらが、世界中を暴れ回り、少しでも利が有るとそこに集中して、実態経済とは
別のグローバルマネーの世界を作って居る。その良い例が石油原油の高騰であり
穀物相場の暴走、不動産投資の異常さに現れて来ます。
今までは、ヘッジファンドのロングショートやアビートラージ、イベントドリブン
等と言う手法を駆使して利鞘や買収合併を仕掛け食い逃げする、主に企業を相手に
金融戦争が引き起こされていましたが、有り余るオイルマネーを手にした、中近東
やロシア、貿易黒字の拡大で外貨準備高増加の中国が、意図する国家戦略を持って
政府が運用する政府系ファンドが台頭してきました。
その國のメイン企業の首ねっこを押さえ、意のままに動かす力を持つと言う事は
大変な事です。ロシアや中国がエネルギーを押さえ、各国を自由に操る事態がすで
に出現しています。
アブダビ投資庁がサブプライズ問題であわや破産の米国銀行の危機を救った出来事
もし破産していれば世界恐慌が起こりかねない事態であったとか。
米国はこれで世界一の座から滑り落ちたとさえ言われます。
1兆5000億ドルの外貨準備高を誇る中国で中国投資有限責任公司を設立して
資本金2000億ドルと言う巨大ファンドが日本の優秀企業を狙って居ると言う
噂もあるとか。企業の生き残りを賭ける会社にとったは、例え紐付きと判って
居ても、巨額の投資は願ってもない事です。やがて日本の基幹産業に及ぶ事も考えておくべきです。これはオイルマネーの中近東やロシアからの投資についても同じ
ではないかと思います。グローバル化でいずれそうなるでしょう。
国家戦略を持った政府ファンドは、不気味さを持って居るが巨額さで美食でもある
世界第2位の9700億ドルの外貨準備高を誇る日本でも政府ファンドを作っては
どうかと言う論議があると言う。
外貨準備高が殆どドルに偏っている日本では、色々問題が多いと言う。
また、國の財源を危険な投資ファンドに賭ける事自体、国民の理解が得られるか?
この外貨準備高は今問題の埋蔵金問題にも関連してきます。
輸送船団方式を捨てた日本経済、いまや企業は生き残りを賭け頑張っています。
今年も色々な難問が噴出しそうな1年になりそうです。