日々好日

さて今日のニュースは

ブリッジ法案(つなぎ法案)

2008-01-28 10:33:01 | Weblog
法案は国民が選出した国会議員が審議可決して初めて成立するものと思っていたら
憲法で抜け穴が保障されて居たんだと言う事を初めて知りました。
法律案成立の迅速化という名のもとに、憲法59条で参院否決の法案は衆院の3分
の2以上の再可決で法律となる。また衆院可決案受領後60日内に参院が議決しないと、参院は否決とみなし、衆院の優越的権限で動議可決して法律が成立する。
また、予算案は憲法60条で、条約の承認は61条で、参院が否決しても受領後 30日内に自然成立する。内閣総理大臣の指名は衆院議決後10日以内に議決しないと、また衆院優先が憲法69条や国会法等で規定されています。
これでは、参議院はお飾りに過ぎないのでは?参議院不要論が起こるのも当然です
今回与党は揮発油税等の暫定税率10年間の再延長を盛り込んだ法案を含む税制
改正法案の成立を目指しつなぎ法案を提出する構えらしい。
これはガソリン税等の期限切れが3月31日に迫って居てどうしても期限内に
成立しそうにないので、それではさしあたり期限を延ばす法案を成立させて、後で
ゆっくり討議成立させようとするずるいやり方です。
まず1月中につなぎ法案を提出強行可決、参院受領後60日間のみなし否決を動議
提出衆院で成立させる。これで期限切れの心配はなくなった訳です。
その後税制改正法案審議最悪の場合は再度衆院の3分の2で再可決で成立させる
構えらしい。
野党が言う奇策中の奇策とも言えます。参議院を全く無視した、いや否定した議事
運営をやろうとしています。
今の衆院の3分の2はどちらかと言えば、小泉政権下で国民を幻惑した状態で勝ち
とったもので、現在の民意を反映したものとは思えません。
改革か後戻りかと旗印で闘った戦果です。改革に疑問を生じ後戻りの現内閣に信認
が必要なのは誰が見ても分かりそうなものです。
今回のガソリン税の問題は只単に個人の財布や家計簿の問題でなく、地球温暖化
CO2の問題、道路を何処まで造れば良いのか?道路工事等の公共事業等の見直し問題、地方格差是正問題、國の税収問題、國の財政問題、そして参院の存在問題までにもふくれあがり、止まる処を知らない様な問題提起になりました。
今の内閣では少し荷が重すぎる様に感じます。即解散総選挙で国民の信認を問う
べきではと思います。