many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

BOX ~箱の中に何かいる~

2017-01-05 20:45:12 | 諸星大二郎
諸星大二郎 2016年 講談社モーニングKC
うれしいことに、諸星大二郎の新しい作品だ。(ところで『西遊妖猿伝』は?)
ファンとか言いつつ、あいかわらずナマケモノだから、暮れも押し迫ってから、新刊が出ていることを知った。
あわてて大晦日に買いに行ったさ。
で、読みたいのをちょっとだけ我慢して、一晩寝かせて、元日の午前中から、することないし、マンガ読んだ。
たいした意味はないが、新年早々、好きな作家の新作が読めて、今年はいい年になりそうだ、みたいな感じにひたりたかったっつーことだ。
お話のほうは、差出人不明のパズルが送りつけられてきて、それを解くと、ちょいと不思議な現象に出くわす。
パズルは、箱根細工だったり、クロスワードだったり、メイズだったり、いろいろ。
で、縁もゆかりもなかったはずだが、パズル送られてきちゃった人たちが、何かに導かれるかのように一堂に会しちゃう。
しょうがないからみんなで箱型の迷宮に入り込んで、迷ってんだけど、第1巻はその途中で終わり。
2017年春と予告されてる2巻がたのしみ。
それにしても、パズル解いたひとは体の一部が消失したりするって設定があって、これって、生け贄に決められたものには目印がつけられる(よくあるのは片目)っていう、諸星作品に昔からあるやつを彷彿とさせて、ファンとしてはたまらない味わい感じる。
それはそうと、道先案内人というか狂言回しというか、あやしげな登場人物がキョウコさんという。
これについては、巻末に「キョウコというキャラクターは、『キョウコのキョウは恐怖の恐』という短編集に登場する女性です。」という紹介がある。
そうきたかあ、読んどいてよかった、あの短編集。
コメント
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