エドワード・D・ホック/木村二郎訳 二〇〇三年 ハヤカワミステリ文庫版
丸谷才一さんがホメていることがきっかけで、怪盗ニックものを読んでみることにしたんだが、どうせ一冊だけではとどまらんだろうと思って、こないだ読んだ『怪盗ニック登場』といっしょに5月ごろに買っといた古本の文庫。
『怪盗ニック登場』に引き続いての、もとは1979年に日本で独自に編纂された第二短篇集ということだそうだ。
怪盗ニックは価値のないものしか盗まないってことになってるんだけど、二冊目になると、んん、それは相当価値あるんぢゃないの、もしかして、って仕事の依頼時点で思わされることも多く、そういう設定ってのはそれなりに大変だなと同情しちゃう。
まあ、どれも短くて、サクサクっと種明かしまでいくので、読んでておもしろけりゃ難しいこと言いっこなしで、丸谷さんのいう「童話的性格」が強いってのは楽しい。
プールの水を盗め The Theft of the Onyx Pool
ブロードウェイのプロデューサーの邸にあるプールに水を盗んでくれ、って金髪の美女が依頼してくる、プールの栓を抜いたらダメなのかと問うと、水を全部盗んで持ってこいという。
聖なる音楽 The Theft of the Sacred Music
中西部の町の教会のオルガンを盗んでほしい、近くに住む外科医が土曜日にオルガン演奏するのをレコード録音する予定だが、それを中止させたい、外科医に危害は加えたくない、教会に迷惑かけたくないのでオルガンを壊してもいけない。
クリスタルの王冠 The Theft of the Crystal Crown
地中海にあるニュー・イオニアという国で、一年に一度の仮装舞踏会のときに陳列される、王冠を盗んでほしい、ガラスでできていて素材的な金銭的価値はそれほどないが、象徴としての価値は国民にとって限りない。って、価値あるもんじゃん、それ。
怪盗ニックを盗め The Theft of Nick Velvet
日曜の夜に依頼人に呼び出されたところ、後ろから頭を殴られて意識を失い、誘拐されてしまったニック。ある男の依頼を受けさせないため拘束したと言われたニックは、ぢゃあ俺を雇ってその品物を盗ませてから、その男に売ればいいだろと反撃を開始する。
ワシ像の謎 The Theft of the Legal Eagle
前年に亡くなった有名な判事が、自宅庭園にあった巨大なワシ像を町に遺贈し、街の公共広場に置かれることになった。甥という弁護士が、元の場所に戻してほしいというので、一トン半の石像を夜中にヘリコプターで吊り上げて盗む計画をたてる。
謎のバーミューダ・ペニー The Theft of the Bermuda Penny
ギャンブル好きの男が八月の競馬シーズンにサラトガへ行くので、そこでバーミューダ硬貨を盗んでほしいと若い金髪女が依頼してくる。貨幣価値は一セントだというが、目印の引っ掻き傷がついてるもので、あとから聞けばギャンブルの借用書代わりの存在で、高額の価値あるぢゃない、それ。
ヴェニスの窓 The Theft of the Venetian Window
ニューヨークで依頼を受けて、ニックはヴェニスのタペストリー業者のところまで、横十八インチ・縦二フィート程度の鏡を盗みに行く。依頼人は、鏡に骨董的価値はないが、その鏡はこの世界と平行世界とをつないでいる窓なんだと、おかしなことをいう。
海軍提督の雪 The Theft of the Admiral's Snow
三月のカナダの山の中の土地にニックを呼び出したたくましい若者は、シーズン残り三週間のために所有地のスキー場を満たす雪が必要だ、二マイル離れた海軍提督の土地は山腹が北向きなんで雪は溶けていないので、そこからトラック二百台分持ってきてくれという。依頼人には価値あって、提督には価値がない、微妙だがニックは引き受けることにする。
木のたまご The Theft of the Wooden Egg
若くはない金持ちそうな女が、ニューメキシコにある観光ホテルのオーナーの女性がもつ、木のたまごを盗んでくれという、楕円形のその木製品は、布のほころびをかがるときに穴の下に当てるもので価値はないという。しかし、盗み出したニックは、価値あるものでも入ってるんぢゃないかと、木のたまごをレントゲン検査してみたりする。
シャーロック・ホームズのスリッパ The Theft of the Sherlokian Slipper
ローマに呼び出されたニックへの依頼は、スイスのライヘンバッハの滝の新しいスキー・リゾートに、シャーロック・ホームズを記念した部屋がつくられたので、そこの暖炉からペルシャ・スリッパを盗んでほしい、パイプ煙草をしまっているだけのやつで価値はない、というものだった。
何も盗むな! The Theft of Nothing at All
次の木曜日に何も盗まないでいてくれれば、それで手数料の二万ドルは払うと、よく笑う太った男に依頼され、ニックは何もしないで現金をもらう。来週の木曜日も同じことをしてくれという依頼を受けるが、ニックは気になっていらいらしてくる、そこへ別の依頼人の女性が登場、木曜日に盗みをしてほしいという。
児童画の謎 The Theft of the Child's Drawing
見かけは地味な女性が、六歳の男の子が描いた絵を盗んでくれと依頼する、横八インチ・縦六インチくらい、高床式の海辺の家をクレヨンで描いたもの、ロング・アイランドにある学校のその子供の教室の壁にほかの児童の絵と一緒にかかっている、絵の下に名前が書いてあるからすぐわかるという。
B’z 1998年 ルームスレコーズ
暑い、やってらんない暑さだ。
また、夜が暑いんだよね、ここにきて、暑くて目が覚める、今朝未明は水飲みに起きて、室内の暑さにちと驚いた。
一日くらいなら耐えるんだが、なんか続くらしい、一週間くらい35度超えって、ウソでしょ、やめてほしい。
暑くて本なんか読んでらんない。
(って書いて、昔みたいに乗馬なんかしたら死んぢゃうな、って想像したら、ふと思い出すわけだが、馬たちは大丈夫なのかな、いったい。)
なんか爽快なもんないかなと思ってCD収納箱見ても、基本そういう趣味ぢゃないから、いいもの持ってないんだ、これが。
ふと金ピカのジャケットに目がとまり、これにしてみた、B’zの有名なベスト。
これともうひとつの銀色のやつしか持ってないけどね、B’zについては。
たぶん、まじめに音楽聴くことはなくなってた時期だから、オリジナルアルバムをどれどういう順番でとか考えずに済む、ベスト盤は薄くて浅い知識しかない当時の私にはありがたかったけど。
たぶん、これが売れ過ぎたから、このあとベスト盤ビジネスが流行るようになったんぢゃないかという気がする、よくおぼえてないけど。
音楽ちゃんと聴くわけぢゃなかったけど、いまよりFMラジオは習慣的に聴いてたから、いろんなものが耳に入ってはきてたころだったような。
それにしても、いつ初めて聴いたか忘れたが、B’zってのはギターうまいなって驚いた印象もったのは確かだと思う。
ま、それはいいとして、ディスク取り出して曲名みて、あー、「裸足の女神」とか「太陽のKomachi Angel」とか聞けば夏っぽいかも、なんて思ったんだが、「LADY NAVIGATION」も夏の感じだった。
好きなのは何かな、「さまよえる蒼い弾丸」かな、「Bad Communication」だな、暑いときクルマ走らせたりとかしてたら、ずっと聞いていられる感じ、なに歌ってるのかは全然わかんないんだけどね。
1.LOVE PHANTOM
2.love me,I love you
3.Easy Come,Easy Go!
4.ZERO
5.ALONE
6.裸足の女神
7.愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない
8.LADY NAVIGATION
9.太陽のKomachi Angel
10.BE THERE
11.Don't Leave Me
12.Bad Communication E.Style
13.Calling
14.さまよえる蒼い弾丸