kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

「声」 ~努力はすべてじぶんのために~

2009-03-29 | 陸上競技
昨年くらいからうちの学校の国語の授業の一環で朝日新聞の「声」の欄に投稿をしているみたいです。昨年は私が担任をしているクラスの子の投稿が記載されていました。それいらい日曜日には朝日新聞の「声」の欄には目を通すようにしていました。今日の朝、いつものように見てみると見慣れた名前が記載されていました。うちのmikiの書いた記事が記載されていました(笑)。日頃練習日誌を毎日書いている分が生かされていたのでしょう(笑)。

内容は…「努力はすべて自分のために」というものでした。基本的に入学してきてからの経験や部活で感じた事について書かれています。記事の内容を私なりに補足しておきます(勝手に(笑))。

入学して初めて中国大会に出場した所から始まっています。mikiは春の県総体で400mに出場してなんだかわからないままに準決勝まで進出、マイルの予選&準決勝も走りました。タイム的にも上級生と大差なく走っていましたし、3年生抜きで走った予選と上級生だけで走った決勝、タイム差は全くありませんでした。中国で走れる可能性がありましたが、3度の選考会で5番手となり出場機会を逃しました。1年生の最初の段階でメンバーから外れて涙を流していた時に「強くなるだろう」と勝手に予測していました。それで中国では記事にあるようにマネージャーとして選手を影で支えていました。もちろん精神的な「甘さ」や「弱さ」はそれくらいで克服は出来ませんでしたが半年かけて少しずつ変わっていきました。成長ですね。

あとは記事を引用させてもらいます(笑)。さっきメールで許可を得たので(多分問題なし)。

以下本文をそのまま。

何の競技でも技術面は大切だけど、1番大切なのは「思い」だと思う。強くなりたいと思えば自然に努力ができるようになる。陸上競技はただ走るだけと思っている人も思うけど、やればその分だけ結果が出るし、自分との戦いで、きつい中に楽しさがある。だから私はきつい練習も乗り越え、頑張ることができている。

今しかできないことを全力でやっていく。今はきついことが多いけど、すべては自分のためになると信じて、最後まであきらめずにやっていきたい。


日誌にいつも本人が書いているような内容です。この1年間でずいぶん成長しました。マイルメンバーでチーム内で上位争いをしていますし、400mHでもインターハイを狙う位置にいます。これからの意識次第で現実のモノとなっていくと思います。

チーム内でこの意識が当たり前になってきています。誰かのためではなく、自分達のために努力をしていく姿勢は大切です。これからが本当の戦いになる。そのためにこれからどれだけの「努力」をし、「覚悟」を持てるか?「覚悟」を示す部分は私にも伝わってきています。私が求めているモノ以上の「覚悟」を選手自身が示そうとしています。後戻りはできなくなります。それでも「覚悟」があれば恥ずかしがる事も周りを気にする事もない。自分達で決めた事に「覚悟」をもって取り組むべきです。

新聞に記載されるということは名誉な事です。ある意味自分の「覚悟」を示した事にもなります。実名で記載されているわけですから見る人が見ればうちの選手だと分かります。全ては「想い」が現れていると信じています。本当の戦いに向かっていきたいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

任せる

2009-03-29 | 陸上競技
様々な事情が重なり更新を怠っていました(:_;)。すみませんm(__)m

なんだかよくわからないままバタバタしていました。合宿から戻ってミーティングをしましたが、あとは選手に任せる部分が多かったですね。自分達で出来るようになってきているとはいえ、動きの修正等はやはり自分だけではできません。きちんと指導者として関わっていく必要があると思っています。が、緒事情が重なってしまって…。

金曜日にミーティングをしました。最初は選手同士で合宿組と居残り組での情報交換。どんな意識で取り組んでいたか、他県の選手はどうだったかをその場にいなくてもきちんと把握出来るように話をさせました。うちのチームの最大の特徴だと思います。選手同士のミーティングが非常に多い。ある程度自主性に任せて取り組ませています。「私が引っ張っている」というイメージが強いかもしれませんが、実際は選手がやっている部分が多い。選手同士のミーティングの時にはあまり中に入らないようにしています。

全体ミーティングでは私が話しました。「努力」と「覚悟」の話です。今回の合宿で正直、女子で56秒で走る選手には今の力では「勝てない」と感じました。が、57~58秒の選手達とは「勝てないかもしれないが戦える可能性がある」と思いました。うちの400m系でのスピード持続がレースで出せれば戦える可能性があると。あくまで「可能性」の部分ですが、「勝てない」と思う選手はごく一部でした。あとは地道に「努力」を積み重ねるだけ。一気に強くなる事はありません。すぐに結果が出なくても一つ一つコツコツと積み重ねていく事しかないのです。そうやって差を詰めていく。特別な事は存在しないと思っています。

あとは「覚悟」の問題です。合宿中に話を聞いたのですが昨年インターハイで上位入賞し、マイルの優勝メンバーの中心選手は学校に新幹線で30分以上かけて通っているという事でした。そこまでしてでも「強くなりたいからあの学校に行く」という気持ちがあるのでしょう。それくらいの「覚悟」があるから強くなるのだと思います。これも全て「自分のため」です。単純に「近いから」ではなく、「あの学校でやりたい」という気持ちが競技成績を左右すると思います。

うちの選手にも「覚悟」についてはいつも話しています。どれだけの「覚悟」を持てるか?逃げ道を作らずどれだけの「想い」で競技と向き合えるかで伸びは決まってきます。特に女子に関してはこの部分が大きい。逃げ道を作ったら上手くいきません。「自立」と「自律」が大きく関わってくると思います。最終的にやるのは指導者ではなく選手自身です。ここを忘れてしまえば絶対に戦えません。どれだけ「賭けるモノ」があるかです。

私は話をします。あとは聞く者がどれだけ真剣に聞く事が出来るかです。聞いている振りは無意味。今までも何度もありました。本当に強くなろうと思うなら、「今まで通り」では上手くいきません。自分なりの取り組みでは何も生み出しませんからね。ミーティングの最後には少し厳しく話しました。遊んでいるわけではありませんからね。限られた時間の中でどこまで強くなれるか??最終的には「自分自身」の意識です。

どこまで伝わるか??こういうモノで変わっていくと信じて取り組んでいます。目指すモノは一つだけ。妥協せずにやっていこうと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする