kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

合宿最終日

2009-03-27 | 陸上競技
合宿最終日はもう一度ハードルをしっかりと跳ぶことにしました。400mHのポイントである歩数の切り替え感覚を身につけるための練習をしました。

110mのハイスピードでのシャトルハードルです。指導者によっては跳ぶだけのシャトルハードルを練習に取り入れている人もいますが、私はゆっくりのんびりしたハードリングは実践では使えないと思っています。別に自分が正しいとかではなくて、400mHの練習としてはあまり意味がない「疲れるだけ」の感じがあるので…。

実際のレースでは疲れてもジョグレベルには落ちません。400mを走るスピードでのハードリングが必要だと思っています。疲れてきてから歩数を切り替える部分の練習が必要になります。感覚的なモノですが、「ギリギリまで頑張る」というのは400mHにとってはリズムの関係からもあまり良くないと考えています。少し余裕を持って切り替える。400mとは違う部分ですし、各自の感覚が大きく左右すると思います。

意図的に400mHの歩数の切り替えの状況を作り出しました。選手は最初感覚が分からず無理矢理合わせるという状態でしたが、本数を重ねる中である程度の感覚をつかんでくれたようです。こちらのやろうとしている事の意味を理解してもらえると非常にやりやすいですね。

距離にすると200~300mですがハードルがあることでスピードを維持しなければいけません。かなりきつかったと思いますが、1人もスピードを緩める事なく走っていました。当然といえば当然ですが、日頃の合宿でもこれくらいのレベルの練習ができれば効果が上がると思います。

普段の県合宿と比べるとかなり高いレベルの事を求める事ができました。あらためて感じたことは「選手のレベルに合った技術水準」があるということです。理想の部分と実際の部分には大きな差があります。初歩段階の選手に足の切り替えや戦術的な話をしてもイメージできませんし、理解できないと思います。ここは指導者としてしっかりと理解していく必要があります。トップ選手がやっているから良い練習だとは思いません。段階があると思いますし、情報が先行してしまう部分がかなりある。自分が現役時代にやって上手くいったから正しいわけではないと思います。

指導をさせてもらってこちらも非常に勉強になりました。充実した数日間だったと思いますね。指導させてもらえた事に感謝したいと思います。
コメント
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