kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

覚悟を持つ2

2009-12-02 | 陸上競技
前の記事の続きです。覚悟を持つことというのは簡単には出来ない。誰もが二の足を踏む事があります。その一歩が踏み出せるかどうかが大きな差になります。気持ちの面で自分の殻を破っていくことができるかどうかです。

今の選手、かなりの「覚悟」と「気持ち」を持って取り組んでいます。女子に対しては常に「女を捨てろ」と話をしています。女を意識すると、苦しんでいる姿を人に見られたくないという気持ちが生まれますし、異性を意識しながらエネルギーを競技に集中させるのは難しい。涙を流しながら、息が止まりそうになりながらでも強くなるために必死になれるかどうかが「覚悟」の強さだと思います。24時間しかない時間をどう使うか?普段の服装や態度で他の人から良く思われたいと他者の目を意識した行動をしているようでは「覚悟」とは全く違う部分を進んでしまいます?自分のために、自分に必要だからやるという本当の意味を理解していなければその行動は何も生み出しません。

昨年、県外の合宿に参加して他県の選手との力の差を見せつけられた後、女子は全員髪を短く切りました。かなり長い者もいましたし、余程の「想い」が必要となります。私が強制したわけではありません。女子にとって髪を切るというのはかなりの「覚悟」が必要なことだと思います。それでも「強くなりたい」という「覚悟」が生まれたからできた事だと思います。それ以後は常時髪を短くしていました。大会前は必ず髪を切りにいくというのが習慣になっていました。

また、この春からユニフォームをセパレートに変えました。これも私が強制したわけではありません。自分達から「セパレートにしたい」と言い出したのです。正直私にその「覚悟」がありませんでした(笑)。高校生が人前で肌を出す。簡単な事ではないのはわかると思います。加えて県内でどこも着ていないセパレートを導入するということで注目を浴びますし、批判を受けることも予測できます。うちのような無名なチームがそこまでやるというのは想像できないくらいの「覚悟」が必要となります。セパレートを着て走って全く走れないのであれば「見た目だけ」だと痛烈に中傷されるでしょうから。
「県を代表するチームとなり、県外のチームと戦って勝ちたい」という大きな目標があります。そのためには「速くなるならどんなことでもやる」という強い「気持ち」と他のチームには負けない「覚悟」が必要となります。持っている力を最大限に引き出すためには、「何がなんでもやってやるんだ」という強い「覚悟」が必要となります。うちのような「普通のチーム」が県外のチームと戦い、インターハイで戦おうというのであれば中途半端な「覚悟」が求められるのです。簡単には届かないからこそ、「覚悟」と「高い意識」を求めます。

セパレートのユニフォームに変えて、他校の先生に「うちの選手にセパレートを着てみたいかと聞いたら、絶対に嫌だと言っていた」と言われたことがあります。それはそれで別に構わないと思います。が、うちには全く関係ない話だと思います。逆に「賭けるものが違う」と強く感じました。別にその選手を否定するつもりはありません。普通の選手だったらそう言うでしょうね。だからといってうちの選手の取り組みは否定される事はありません。当然ですが。

「髪を短くする」「セパレートを着る」という行為自体が大切なのではありません。それを自らの意志でやろうとする「覚悟」の問題です。勘違いしてもらいたくはないのですが、選手は「形」にこだわっているわけではありません。「絶対にやってやる」という「覚悟」の現れとして、髪を短く切ってセパレートを着ているだけです。これから先、新入生が入ってきた時にはこの部分だけはきちんと理解させなければいけないと思っています。周りから「何をやっているのか」と言われたとしても自分達の信じた道を進んでいきたいと考えています。

「覚悟」が全てを決める。何がなんでもやってやると思えるかどうか。どれだけ「強くなりたい」という想いを口にしたとしても、行動に現れなければ意味がありません。これまで何度も口にする「目標」に見合う努力が出来ない選手を見てきました。今の3年生は本気でインターハイを目指して最大限の努力をしてきたと思います。かなりの「覚悟」を持っていても届かなかったインターハイ、今の1・2年生はそれを越えなければいけません。生半可な「覚悟」では出来ない事です。だから繰り返し話をします。意志を引き継ぎ、来年こそは「結果」としてその事を示したい。それくらい真剣に向き合えるモノと出会えて、それに対して全力で取り組む。今しかできません。簡単な事ではありませんが、必ず成し遂げたいと思います。

「覚悟」があるか?ここで大きな差になります。練習だけやれば良いわけではない。全てがつながっている。一つ一つがきちんと出来なければ絶対に届かない。その環境の中で競技と向き合うためには「他のモノを犠牲にしてでも強くなるためならなんでもやる」という気持ちが必要となります。それを頭だけでなく「心」で理解してもらいたい。今なら出来ると思っています。
「覚悟」とは何か?指導をしていく上で非常に大切な事だと思います。しっかりと理解して形だけにならない「覚悟」を示させていきたいと思います。
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覚悟を持つ1

2009-12-02 | 陸上競技
昨日、電話で話をすることがあって「覚悟」について色々と感じたことがありました。それについて少し書きます。

他県の私立高校はかなり選手を集めます。様々な県の有望な選手に声をかけて選りすぐりの選手で勝負をします。もちろん全ての学校がそういう学校ではありませんが、本当に勝負を強くするためには必要な部分かもしれません。そういう学校は色々な意味で大変だと思います。それでも「絶対に陸上をやるんだ」と覚悟を決めて、地元を離れ見知らぬ土地で勝負をするという強い気持ちを持っている選手は普通の選手とはスタートラインが違います。

うちの学校、周辺の中学からは「練習がきつい」て言われているようです。そのためあまり人気がありません(笑)。今の1年生がうちを受験することを決めたときに「shokoではやっていけないのではないか」と心配されていたという話を聞いたことがあります。まーどれだけの人がうちの本当の状況を知っているかはしりませんが、周囲では「練習がきつい学校」だと思われているのは間違いないと思います。練習がきついだけで全く強くならないというのなら、「何なんだ」で終わりですが様々な部分で大きな成長を見せていますから競技や指導形態に関してはかなり実績を上げてきていると自負しています。

「人気がない」というのはある意味評価できるのではないかと思っています。進学に関してもある程度の所には行けます。昨年は県立大学に行っていますし、今年も山口大学に進学が決まっている者がいます。「普通教科を勉強したい」と普通校に行って専門学校に進学する者もかなりいるのが現状です。今のうちに来て「競技をしたい」と思える選手はある程度の「覚悟」を持っていると思います。周りから「きつい」「厳しい」と言われてもそこで競技をやって強くなろうとしているのですから。誤解を恐れず書きますが、「それなりに頑張りたい」と思っている選手とは違います。片手間に陸上をやりにきているわけではないというのはあります。そういう気持ちがあれば、伸びる確率は高いと思います。

実業高校だから練習ばかりしている、だから強くなって当たり前。勉強があるから陸上にばかり時間を使うわけにはいかないからある程度出来れば十分。きつい練習をしてまでやりたくない。そういう「逃げ道」を作っている選手は間違いなくいます。そんな選手でも「能力」があれば速い。そんなものです。だから絶対に負けたくない。
きついかもしれないけど強くなりたい。そういう強い気持ちを最初から持って入学してくる選手はそれほど多くありません。実際、今の選手の中にそこまでの「覚悟」を持って入学してきた選手はいないと思います。いつの間にか競技に対して真剣に向き合うようになり、それが「覚悟」につながっていくと考えています。ある程度の「覚悟」は持って入学してきていると思いますが、県外に行って陸上をするという選手とは「覚悟」の度合いが違います。昨日の話では「その時点で500mくらい差がついている(笑)」という感じでしたが、確かにそうだと思います。

手前味噌になるかもしれませんが、うちの選手はかなり真剣に競技に取り組んでいます。他校には絶対に負けていないと思います。競技に取り組む姿勢で否定される部分はないと思っています。一番近くで見ているからこそ感じる部分です。ひいき目に見ている部分もあるかもしれませんが、合宿や大会の場でそれが現れます。
しかし、周りと比べてだけでは足りません。支部や県で何番とかを考えているわけではありません。大切なのは「覚悟」を持って県外の強豪校で必死に練習をしている選手達と戦って勝ち上がる事です。狭い視野だけで見ていったら絶対に勝てません。自分達の「覚悟」や「取り組み」に満足して終わってもらっては困ります。目指すのは強豪校と戦ってインターハイを勝ち取って、1つでも上のラウンドに進む事です。常に上を見続けなければ止まってしまいます。

なんだか長くなりそうなので記事を変えます(笑)。偉そうな記事になっているかもしれませんが、誰かを否定しているつもりはありません。うちの選手がどれだけ「覚悟」を持って臨んでいかなければいけないのかを書いているだけです。誤解のないように…。
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ひたむきに

2009-12-02 | 陸上競技
テストが月曜日から始まりました。これが1週間続きますから地味に大変です(笑)。勉強をしながらも身体を動かしていく。やるべきことはきちんとやらないといけません。

月曜日は本当に軽く。サーキットとドリル、ウインドスプリントにショート。とにかく身体は動かしておきたいですが、勉強時間も確保しなければいけませんから早めに終了。
火曜日は翌日代休のため、少し時間があるのでサーキット、ウエイト、補強で少し長めにやりました。身体作りは継続してやっていかなければいけませんから。ウエイトで終わるのではなく少しだけでも動きの中での負荷をかけていくことで違ってくると思います。もちろん、時間が無いときはウエイトのみで終わりにしますが…。

ウエイトを見ていて思ったのですが、最近スピードが上がっている感じがするakane、基礎筋力がかなり上がっています。入学当初は弱かった…。これは身長があり腱が長い選手の特徴だと思っています。なかなか筋肉がつきづらい。それを考えていたので長期的に身体作りをしていく必要性を感じていました。言い続けてきましたが、やっとその成果が現れてきた感じがあります。ひたむきに地道にやっていく事で初めて結果につながっていきます。たいていの者は自分自身がそこまで待てないので途中で諦めてしまい、手を抜くようになります。一時的な「想い」は決して継続しませんから。

基本的に「なんだか分からないけど速くなった」というのは非常に怖いと思います。突然走れなくなります。で、そこを元に戻すための方法が見つけられなくなる。だから走れるようになるまで時間がかかります。そういう場合は選手本人も分かっていませんから感覚的なものを探るのも難しい。走ったら速かったというだけですからね。ここを地道に繰り返していく事が非常に大切になります。感覚作りというか動きの徹底というかその辺りの部分です。

その動きを支えるのが筋力です。一流選手がやろうとしている動き(正しい正しくないは別にして)は、ある程度の筋力が必要です。普通の高校生がやろうとして簡単に出きることではありません。逆にその選手特有の動きを真似たからていって速くなるわけではない。骨格も違えば意識しているポイントも違うはずですから。共通する動きはありますがそれ以外はあまり関係ない。そんなものだと思っています。逆にやろうとしていることをするために必要な事は絶対にやっておかなければいけない。だから時間はかかっても基本的なものを徹底してえかなければいけない。地味ですがひたむきにやらなければいけないと強く感じました。

最近は色々と思うことがあります。書きたいことがたくさんありすぎてよくわかりません(笑)。書けるときにひたすら書いていきます。
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