kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

何のためにやるか?

2009-12-31 | 陸上競技
今回の合宿で他県の先生方と話をする機会がありました。ここ数年、大会や合宿等で他県の指導者と知り合いになることが多く少しずつですが話をすることが出来るようになってきました。

話をしていると「随分力がついてきた」というふうにある程度は認めてもらっているのだなというのは分かってきました。が、「県の上位レベル」という位置付けだというのも強く感じました。まだまだ、勝負に参加させてもらうチーム力ではないのです。他県の指導者からすれば何も怖さを感じないチームなのです。まー特別強い選手がいるわけではありませんから当然といえば当然なんですが…。「随分強くなったね」と言われるレベルです。正直悔しいですね。

指導者として実績もありませんし、全国レベルの選手がいるわけではありませんから仕方ない部分があります。しかし、面白くない(笑)。選手の取り組む気持ちはかなりのものだと思っています。気持ちが全てを決めるわけではありませんが、「練習やりたくない」と思っている選手には負けたくありません。今、うちの選手は純粋に強くなりたいと願っています。その頑張りや努力はかなりのレベルに来ていると自負しています。だからこそ「山口県ではまずまずの力がある」という風に見られたくはありません。取り組みが全てを変えていくというのを示したいのです。

また、今の私がいるのはお世話になってきた多くの人がいるからです。うちのチームが力をつけて県外で戦えるようになることで優れた指導者がいることの証明にもなります。私が師事している方の考え方は間違いなく全国でもトップレベルだと思っています。また、これまで一緒に練習をさせてもらい多くの事を学ばせてもらったチームの雰囲気は別格だったと思います。山口県には私が足下にも及ばない優れた指導者がたくさんいます。それを証明するためにも私が必死に上を目指していく必要があります。

きれい事なのかもしれませんが、私は自分自身が認められたいという欲求はほとんどありません。実際に走るのは選手ですし、これまでの私の指導スタイルを作ってきたのは私の力というよりは周りの人達の協力や指導のおかげです。今、私は様々ことにチャレンジできる立場にあります。年齢的にも充実しています。県内の先生方と話をすると競技に専念する時間がかなり少なくなりやりたいことに集中できない状態です。だったら私がやるしかない(笑)。そう思っています。

まだまだ足りないものがたくさんあります。だからこそ多くの人と話をしてやるべきことをしていかなければいけません。今回は2日連続で注意を受けました。内容は詳しく書きませんが(12月中旬の出来事です…)、分かる人には分かる私の勝手な行動で関係者に嫌な思いをさせてしまいました。それを支持しててくださる方もいますが、やはり立場を考えなければいけないと思います。自分の判断だけでやってしまうと周りに不快な思いをさせる。それが全体のレベルアップにつながるかどうかという前の段階で私がきちんとしなければいけないのです。そうやって言って頂けるのは期待されているからだとポジティブに考えています。どうでも良いと思われているなら何も言われないはずですから。

私に出来ることは、選手と一緒に全力で取り組み県全体のレベルを引き上げて他県と戦えるようにしていくこと。偉そうな書き方をしているのかもしれませんが、それくらいの自覚を持ってやっていかなければいけないと思っています。多くの方の力を借りてひたすらやっていく必要があります。「強くなればそれだけ注目をされるため責任が伴う」と言われました。師事している方の話の中に「自分のチームが強くなってきた時にあからさまな嫌がらせを受け続けた(笑)」というのがありました。様々な形で避難されあることないこと言われ続けたようです。幸い私は周りの人に恵まれているのでチームが出来てくるに伴って様々な方がサポートしてくれます。私が神様に与えられた唯一の才能かもしれません。

まだまだやるべき事があります。休んでいる暇はありません。冷静に熱くなりながらやっていきたいと思います。人のために尽くす事が必ず大きな力につながると信じて。
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エースの苦しみ~乗り越えるために~

2009-12-31 | 陸上競技
先程の記事にも少し書きましたが、400mで58秒97の記録を持っているrinaが自分の走りが全くできずかなり苦しんでいます…。辛いと思いますがここを乗り越えなければ次はありません。

シーズン後半、夏場に軽い肉離れをして何とかギリギリで県新人で入賞し、中国新人では59秒3で決勝に残り7位。これも前半の乗りがイマイチのレースでした。やはり練習が積めていませんでしたから苦しい展開になります。1週間後の田島記念も59秒5で走り、最後の県体では積極的な走りを見せ念願の58秒97まで行きました。まだ走りが出来ていない中での58秒台ですからこれからという感じでした。
が、冬期に入ってすぐに膝の痛みを訴えました。短期間で無理矢理動きを作り、秋のシーズンに間に合わせようとした弊害が出たのかもしれません。そのため11月頭の合宿はキャンセル、11月はほとんど走れていません。その間に他の者が練習を積んでいるというのは紛れもない事実です。かなりの焦りがあったと思います。

復帰してから痛みが完全に取れていないため加速段階にかなりのもたつきが見られます。スムーズに走れません。合宿に参加する前の動きの感じからすると61秒後半の走りだと思います。ショートをやってもチーム内でついていけない状態でしたし、150mを走っても1年生に勝てない状態が続いていました。仕方ありませんが「自分が強くならないといけない」という気持ちがかなり強いのでまたそれが焦りを招くのだと思います。

中四合宿、やはり動いていませんでした。当たり前ですが…。動きが更に硬くなり気持ちだけで走ろうとするため自分の走りを見失ってしまいます。合宿で普段やらない目指すところが違う動きをやったことも影響しているのかもしれません。脚の運び方のタイミングがずれてしまい、それでも無理矢理動かす走りになってしまいました。最終日に「効率の悪い走りをしている」「腕が全く使えていない」という的確なアドバイスを頂きましたが、まさにその通りの走りです。全て無理矢理持っていく感じがあります。特に加速段階でバタバタしとてスピードに乗らないのでガムシャラになり走りが作れなくなります。逆に山口県から参加していた1年生はスムーズで60秒切りは間違いないなという動きでした。強力なライバルになると思います。

今年最後の練習でrinaは6人中6番目を走っていました。追い越し走は全て先頭から走らせました。チーム内で6番目の選手が戦えるほど中国のレベルは甘くありません。これも良い経験になったと思います。言葉にはしませんでしたがかなり悔しいはずです。前日のミーティングではrinaは居ませんでしたが「エースの苦しみ」をどれだけの者が理解し、サポートしようとしているのかを問い掛けました。チームとして当然の事ができているのかを全体に話しました。昨日の練習後は動きを見ながら互いに修正する姿も見られましたから分かってはいるのでしょう。

エースとして戦うというのはかなりのプレッシャーだとおもいます。この姿を見ていると昨年の冬期や今年の総体前後のmisatoと重なります。冬期は「自分が強くならないとマイルで戦えない」という気持ちが常に日誌に書かれていました。「強くならなければいけない」という義務感では絶対に強くなれません。自分の意志で強くなりたいと願うから強くなるのです。誰からも強制されているわけではありませんから。そのプレッシャーを楽しむくらいの精神的な余裕が欲しいと考えています。
更に重なるのが「エースが一番後ろを走る」という苦しさです。総体前後でmisatoは全く走れませんでした。状況は今のrinaと同じで加速の動きがバタバタして全くスピードに乗らない。だから無理矢理動かして速く走ろうとするが更に動きが悪くなる。悪循環です。「自分がやらなければ」という気持ちがさらに焦りを生みます。走り的にも精神的にも全く同じ感じがあります。余裕が無いのです。

私がどうこう言うのではなく同じ苦しみを味わってそれを乗り越えた人間からのアドバイスが一番有効だと思い、misatoにメールをしてあげて欲しいと連絡をしました。詳しく指示は出していませんが、伝えるべき事はわかっているはずです。最終的に乗り越えるのは本人ですが同じ経験をした人間から話を聞く事で解決策が見出だせる可能性が高くなります。青春ごっこをするつもりはありませんが支えれる部分は支えてやるのがチームだと思っています。何かきっかけになればと思っています。

うちが来年戦うためにはエースの存在が必要となります。この選手なら何とかしてくれるという絶対的な信頼がおける選手がいなければ戦えません。他の選手がかなり走れるようになってきているのもあります。誰がエースになってもおかしくない状態です。しかし、rinaがこの状況を乗り越えていけば間違いなく強くなります。misatoが秋にチーム内で絶対的な存在になったように飛躍的に強くなる可能性を持っています。

目指すのは最低レベルが59秒のチームです。そこまでいかないと戦えません。可能性は十分あります。そこまで引き上げるためにはチーム内での競争が必要ですが、それを引っ張るエースの存在が必要となります。更に高いレベルで戦うためには高い意識を持ったリーダーが必要なのです。

戦えるチームを作りたい。そう思っています。しっかりとやるべき事を考えていきたいと思います。乗り越えられない困難はありません。全ては自分の考え方次第です。見ていきたいですね。
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今年最後の練習

2009-12-31 | 陸上競技
12月30日を練習の最終日としています。1年間の最後の練習ですが特別な内容にはせずに通常通りの走練習にしました。いつやっても同じ1日の練習だと思います。気持ち的には少し違うものかもしれませんが、冬期練習の中の1日という意識でいます。

天気の事もありましたが、きちんと走りたいのがあったのでタータンで練習をすることにしました。サーキットをやるためには荷物を持っていかなければいけませんが、その手間よりは効果のほうが間違いなく高い質の練習ができます。市営の競技場は使えないのできちんと走るためには場所をきちんと考えなければいけません。

前日に動きの確認をかなりやっていたのでそれを走りに結びつけておきたいと思っていました。スティックドリルをいつもの倍くらい実施して脚運びと移動の感じを繰り返しました。この時点で合宿に参加していたotaniの動きに変化が見られました。これまでは加速段階で無理矢理動かす感じがありましたが今日は無駄に力を使わずスムーズに進んでいます。話を聞いてみると合宿で自分よりも力のある選手にと一緒に走り「ピッチでは勝っているのに離されていく」というのを感じたようです。それが今日の走りにつながっているのだと思います。それでもまだ足りないと思いますが何かしらつかめたようです。
逆に合宿参加していたrinaは全くと言っていいほど走れません。動きが完全に崩れています。これは合宿に参加する前からですが…。走れる時を10としたら今は5から6位です。もうしばらく時間がかかりそうな走りですね。故障は怖いと本人も感じていると思います。

その後走り込みのために短短と短長に分かれてやりました。短長は150だったのですが400mで合宿に参加したyukaとrinaは他の者に全くついていけませんでした…。疲れ云々ではなくスピード自体が違いました。合宿で勝てないのも仕方ありません。6人しかいないチーム内で5・6番目を走っているのですから。それも少し遅れるのではなく完全に力負けしていました。走りを崩して戦えるほど甘くはないのです。
1年生の大幅なレベルアップもあると思います。1本目の本当のスピード勝負ではakaneについついき、その後の練習でもmikiと互角以上の勝負をして何本も競り勝っていました。県外の合宿で感じた力の差と同じ位の力だと感じました。学内で戦うだけでもかなりのレベルに引き上げれると感じました。
ここに400mのyukaとrinaがきちんと絡んで来ると更にレベルか上がります。今は全く絡めていません。チームの中心となる2人がこの状態では困ります。簡単ではないですがきちんとやれべき事を考えていかなければいけません。

走練習後、2年生女子は何度も動きの確認をしていました。さすがに悔しかったのでしょう。当たり前ですがやるのは自分です。走れないままで終わるわけにはいきませんからきちんと修正しておく必要があります。本当に戦うつもりならどうすれば良いかは自然と見えてきます。「心」は育ってきていると感じています。あとは私の指導力と本人達の気持ちの強さです。もっと高めていかなければいけません。

トラック練習が終わってから学校に戻りさらにウエイト(笑)。練習を手伝いに来てくれた3年生男子がバイト代の中から差し入れを買ってきてくれていました。本当にありがたいことです。捕食を軽く食べてからきちんとウエイトをしました。終了後は軽めに補強。雨が降っていましたがやるべきことは出来たと思います。

今回の練習が今の力だと思います。中四合宿に参加したからといって自分がそれなりに力があると思っている場合ではありません。チーム内で勝てないのですから目標とするマイルでインターハイどころか、自分がマイルメンバーに入れるかどうかの話しになります。現実を受け止めていかなければいけない。大きな事です。
選手には時間の使い方について話しました。与えられた時間をどう使うか?そこで全てが変わってきます。休みの間の時間の使い方で今後の練習が変わっていく。考えてもらいたいですね。

まだいくつか感じたことがありますが、これは別に書きます。ひとまず2009年の練習は終りです。
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