kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

久々の走り込み

2009-12-08 | 陸上競技
明日から2年生は修学旅行です。そのため2年生だけは午前中授業で放課となりました。もちろん、1年生が終わるまで待機(笑)。別々にやると効率が悪いですし、質が上がりません。待ち時間をどう使うかはわかりませんが、これはこれでチャンスだと思います。各自が考えて使えば非常に貴重な時間となります。

練習に行くと3年生がサーキットを手伝ってくれていました。1人は自動車学校が始まるまでの間に来てくれたようです。もう1人は進路が決まり一段落したので手伝いに来てくれたようで、最後まで手伝ってくれました。マネージャーがいませんからこういう援助はかなり大きいですね。冬の練習はキツいですし暗くなるのも早いですから雰囲気が重くなります。1人でも人数が多いほうが練習が明るくなります。ありがたいことです。感謝しなければいけません。

練習自体はドリルを実施してから加速練習に入りました。ドリルでは土曜日にやった動きをもう一度確認しました。ほとんどの者がスムーズに動きのつなぎが出来るようになっていました。成長です。動きのコントロールに課題を置いて練習をしている時ですから、このような少しの成長は非常に大切ですね。積み重ねていって本物にしていかなければいけません。時間をかけてしっかりと取り組んでいきたいと思います。

その後は加速練習。今回は脚を運ぶ方向と接地位置の確認をしました。やれば良いわけではなくどれだけポイントを理解してやっていけるかだと思います。膝を運んでいく方向が定まらない限りは前には進めません。後は重たいモノをどれだけ運ぶことが出来るかです。速く動くだけでは運べませんからここも考えていかなければいけません。何本も繰り返す中で安定してきます。
そのままの流れでショートへ。やはり練習を継続している者はそれに見合う成長を示しています。加速段階の動きが変わってきています。加速だけでなく中間へのつながりもよくなってきました。スピードは単純に比較はできませんが、動き自体は大きく変わってきています。これまでかなりもたつきがあった部分ですがここも少しずつ改善されてきている感じがあります。ここ数年の中で一番スピード感があります。

最後に走り込みました。ここ最近はハイスピードでの走り込みをしていませんから、かなりキツいと思いますがあえて本数を増やしました。ここには大きな意図がありましたが選手には伝えませんでした(笑)。駆け引きではありませんが、声かけにもタイミングがあると感じています。何でもかんでも言えば良いわけではない。そう考えているので自分達が肌で感じるまで待ちました。
走練習が始まると力の差が歴然と現れました。最初はわざと同じ条件の選手同士で組み合わせましたが、秋口から走りに変化を見せていたakaneのスピードは群を抜いていました。同じように練習を積んでいるsakiが全く相手になりませんでした。sakiが力を出しきれないというのもありますが、やはりakaneは強くなっています。が、腰が痛いと2セット目は走らず…。こうなることは1セット目の前から分かっていたのですが、あまりにも同じことを繰り返すので激怒しました。いつものパターン…。少し話をしましたがまだまだ本物になりません。ここが変われば間違いなく中国のトップレベルの力があります。どこまで本気でケアをしているのか?変わりきれるでしょうか。

2セット目はきちんと練習が積めている1年生と1ヵ月間練習が積めなかった2年生2人を同走させました。秋の大会で2年生のrinaは58秒台、mikiは65秒台で走っています。中国新人では決勝に残り、来年のインターハイ路線の戦いに絡んでくる実力があります。それだけの力があっても1ヵ月の練習がきちんと積めた1年生と一緒に走ると1本も勝てませんでした。言葉で伝えるよりも自分達がその現実を突き付けられることで自分が置かれている立場を分かると思ったのです。2人が劇的に弱くなったとは思いません。秋の勢いはありませんが、60~61秒位の力はあると思いますりそれでも練習相手にすらなりません。1ヵ月必死にやった者のレベルアップというのはかなりのものです。言葉にはできないくらいの悔しさがあったと思います。

目標に到達するためには最低でも全員が60秒を切らなければいけません。ラップタイムではなくフラットレースで60秒切りが最低条件です。今の感じからすれば可能なレベルだと思っていますがその中心にいる2人がもっと必死になる必要があります。世の中そんなに甘くない。1ヵ月の差はチーム内でも大きく現れるのです。
逆に1年生は自信になると思います。きちんと練習さえすれば自分達よりも強かった選手と互角以上に戦えるのです。この1ヵ月の地道な努力は無駄ではなかったということが分かるとモチベーションが上がります。チーム内で後ろに付いて走っていた1年生でも十分戦えるようになる。大きなことです。

今日の練習、チームにとって大きな意味があると思います。このことの意味が理解できないようでは目標には届きません。私が伝えたいのは1年生が強くなってきている、という小さな話ではありません。全ては取り組む選手次第だということです。きちんと伝わると信じます。

このことに関してはもう少し書きたいことがあるのでまた書きます。長いですね(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動きのコントロール

2009-12-08 | 陸上競技
昨日のハードル練習とその後のスプリント練習で思ったのですが、やはりハイスピードでの動きのコントロールが難しいと思います。それなりにスピードが上がってくると動きが速いのでそれを処理できなくなります。上手く表現できませんがかなり難しい部分だと思います。

ゆっくりとした動きの中ではある程度意識できます。ドリルも同様です。重心移動を伴わない動きの中では動きを作ることはそれほど難しくありません。だから「ドリルは上手いけど走ったら速くない」という状態が生まれるのです。形を作るだけであればそれほど意味はありません。何のためにその形を作っていくのかが分からないからスプリントの動きに結び付かない。速く動かすだけの選手も同様です。神経系が発達している選手であれば動くのは難しいことではありませんが、速く動く事を競う競技ではありませんから何が大切かを考えなければいけません。

その点から考えてもスピードが上がってくる時の走りの作り方というのは非常に重要になってきますし、難しい要素となります。30mまでが速くてもそれ以後の走りが出来なければレースで勝負することはできません。ここも第2期の課題の1つになります。地道に作ってきたものをきちんとスプリントに活かしていかなければ無意味になってしまいますから。
だからといってそこの練習をどれくらい導入するかも問題となります。走っていく中で身に付く部分もありますから。逆に走るだけでは身に付かない部分もある。動きのコントロールを意図的にやるためには走るだけでは難しい。なかなか意識できない部分です。ひとまず今は走りながら身に付けていくという形を取りたいと考えています、もうしばらくしたらハイスピードでのコントロールのための練習もやっていこうと思います。

しかし、やりたいことやらなければいけないことが多すぎる(笑)。もう少し整理して優先順位をつけていかなければいけないと思います。基本的にやらなければいけないことは全てやろうとするタイプですからとにかく時間がかかります。それに耐えうる身体作りと心を作る。これだけでもかなりねエネルギーを要します。選手だけでなく私も(笑)。やれば良いわけではありませんからきちんとやるべきことを考えていかなければいけません。

まだまだ考えることがたくさんあります。大変ですが非常に楽しいですね。しっかりと課題克服のために取り組んでいきたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハードル練習

2009-12-08 | 陸上競技
テストも終わったので本格的に練習ができます(笑)。この1ヵ月は基本的な動きに加えて、「速さ」を求めていきたいと思っています。100mのスピードを上げていかなければ戦えませんからね。加えて「重心の移動」も大切なポイントです。速く動いても「重心の移動」がないのであれば意味がありません。間違えないようにしていきたいですね。

そこも踏まえて、色々な事をやっていきたいて考えています。特に何かをやるつもりはありませんが、今までやって来たことに「意識」を加えるだけで動きの質が上がります。この辺りが「形を真似る」のとは違う部分だと思います。いかに課題を持って取り組むことが出来るかです。漠然とやるだけでは効果は上がりません。

月曜日はハードル練習にしています。冬期も第2期に入ったので久々に競技場で練習することにしました。1ヵ月振りです(笑)。あまりにも久々過ぎて競技場の人に「顧問が代わった」と思われていたようです(笑)。仕方ありません…。
競技場を使って地道にハードル練習。ハードル選手が多いというのも練習にハードルを入れる大きな理由です。約1ヵ月やってきていますが、逆足が全く出来なかった1年生のsaki、ある程度出来るようになってきました。もちろんまだレースで使えるレベルではありませんが春までに繰り返して行くことで問題なく使えるようになります。レースで使うのは2台くらいだと思いますが、それでも苦手意識があると絶対に使えませんし大幅なロスになります。他のハードル陣も磨きをかけていきます。こちらはすでにレースの中で両足を使わせていますが、ハードリング自体がまだまだ磨かれていません。走力を上げながらもハードリングを向上させていき、ロスを減らしていく事が飛躍的なタイムの短縮につながっていきます。地道にやっていくしかありません。

ハードル練習は全員にやらせています。理由は「重心の移動」です。上手くできない選手は決められた距離を移動できません。後半になるにつれて届かなくなって正確な動きができなくなります。水平方向への重心移動が身に付かなければ、スプリントの動きにも結び付かないと思っています。ハードル選手はある程度出来ますから出来るだけ上下移動がない状態での水平移動と決まった距離での足の処理を課題にしています。移動が出来ればハードル間が詰まってしまいますから、速く動かして処理しなければ対応できません。ここにも動きを意識させるポイントがあると思っています。

基本的な事をやってからハードル走。確認したら昨年も何回かやっているようです(笑)。かなり記憶があやふやでしたが、そういわれたら何回かやったような気もします…。まーどちらでも良いのですが(笑)。セットを組んでどんどん走りました。シャトルハードルとは違います。合宿等でシャトルハードルをやる人がいますが、「跳ぶことに意義がある」と指導をするようです。疲れているなかでハードルを越える事で技術が身に付く、と。まー無くは無いと思いますが単純に越えるだけですからいわゆる「メンタル的な効果」を狙ったものだと思います。技術的な効果はそれほど高くない。追い込み練習として使われることもありますが私はやりません。考え方の問題というか目的をはっきりさせない練習は好きではないので。好みの問題かもしれませんが…。
話がまたも逸れていますが私はスピードを落としてハードルを越える練習はしません。踏み切りの強さやタイミング自体が違うからです。まーハードルは足が速ければある程度なんとかなりますから問題ないといえばないのですが(笑)。ハードルはスプリントの延長とよく言われます。技術修得もやはりその延長線上にあると思います。種目特性を考えると「脚を作る」という部分がどれほど効果があるのかは微妙なところです。これも指導者の視点の問題なので何が正しいかは分かりませんが、私はあまり必要ないと考えています。

ハードルを越えるなかで様々な技術が身に付くと思っています。調整力も高まります、自称ハードル指導者ですからこの辺りを意識して春まで継続していきたいですね。良い練習ができたと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする