kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

寒さの中で走る

2009-12-18 | 陸上競技
今日は非常に寒かったですね。毎年思うのですが昨年の冬と比べて更に寒くなっている気がします。単に私が寒がりなだけではないかという話もありますが…。どれだけ寒くてもやるべきことは全く変わりませんからしっかりとやっていかなければいけません。

今日は最初にミーティングをしました。今回は3年生に自分がどのような意識で取り組んでいたのかというのを自分の言葉で話をしてもらいました。前回は女子の前だけでmisatoに話をしてもらいましたが、今回は前キャプテンのshimaに話をしてもらいました。入学当初からの取り組み方や意識してやっていた事を中心に話をしてもらいました。同級生に対するライバル心、生活の中心に陸上競技を置いていく必要性を自分の言葉で伝える事で伝わることがあると思います。shimaは自分の事だけでなく周りに力を与え成長させてきました。ここは意識してやっていたわけではないのですが、自然とそういう流れになっていました。自分の事を必死になってやるから他者の「心」を動かすことができる、そう思って頼みました。
先ほどの記事にも書きましたが、1年生が変わりつつある今だからこそ2年生の「心」を動かす必要があります。言い方は悪いかもしれませんが、強くなるために必要なモノは利用させてもらいます。2年生が大きく変わらなければチーム自体が強くなることはありません。チームレベルはかなり上がっていますが全く満足はしていません。これからもこういう機会を設けていきたいですね。

ミーティングに少し時間を取りましたから、サーキットを1セットにしてあとはいつも通りの流れにしました。これまで直線的な脚運びを意識してやってきました。もちろん大切なのですが、脚だけが動いてしまう部分があり大切な腰の移動が不十分でした。壁を使っているので移動がほとんどありませんから、その中で移動を生み出す感覚を身に付けさせたいと考えています。膝を締める動きと移動を組み合わせる必要があるので色々と試行錯誤しています。最終的には思いつきでやっていますが、感じとしては悪くないと思います。少し膝が内側に入ってしまうのでここは注意しなければいけません。

同じくドリルでももう少し意識を変えていかなければいけないのではないかと考えています。脚運びを意識していますが、少し動きの感じがズレてしまっている感じを受けました。接地まで意識してから動きを作りたいのでここももっと工夫が必要だと感じています。先ほどの話と重なりますが、ドリルでは重心の移動が生まれにくいのでかなり難しくなります。ドリルは動きの感覚を身に付けるためにやっていますから、これが出来たから速いわけではありません。大切な要素がきちんと出来なければ意味がありませんからここも理解させたいですね。

寒かったですが、加速ドリルをやってショートをしっかりと走りました。最終的に走らなければ何も身に付きません。スピードレベルの高い走りを繰り返す中で見えてくるものがあります。この数年、ウインドスプリントはほとんどやりません。テスト週間でアップ時間が足りない時に身体を動かすという意味でやることはありますが、常にMaxに近い動きをしています。その中でつかむ感覚が実際の走りに生かされると思います。故障していた2人も随分付いて走れるようになってきました。いつまでも1年生にやられっぱなしではいられないでしょうから。1年生に差をつけられて目が覚めたという部分もあるでしょう。これくらいの集中力できちんと取り組めれば随分変わってくるのですが。

明日も寒いと思いますがしっかりと走りたいと思います。当たり前ですが大切な1日ですからね。環境が悪い中でプラス思考で物事を考えていくための練習にもなります。全ては強くなるための要素だと思います。私も寒さに負けないようにしなければいけません(笑)。
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「心」の変化

2009-12-18 | 陸上競技
日誌の事ばかりになりますが、日誌には「心」の変化が顕著に現れます。2年生が修学旅行でいなかった数日間で1年生数名の日誌が劇的に変わりました。それが行動に現れています。強くなろうとする意欲があります。

キャプテンのyukaが日誌に書いていましたが、1年生数名は練習中の行動だけでなく日常生活での考え方にも変化が生まれています。少し変わったのレベルではなく見てわかる位の変化ですからかなりのものだと思いますね。このままきちんと行けば来年は2年生だけではなく1年生もかなりの活躍を見せてくれるのではないかと感じています。400mHでの表彰台独占も現実味を帯びてきます。順位がどうなるかは分かりませんが(笑)。それくらいのレベルの選手にならなければ目指す場所に届かないのは確かですから。

なんとなく変わったな~というレベルでは戦えないと思っています。チーム内で勝った負けたという小さな視点で見ていくつもりはありません。チーム内で高いレベルで争わなければいけないのは間違いない事実です。単純に争うだけではなくて上で戦うレベルでなければいけません。チームで1番になったとしても他県には更に強い選手がいるのです。そこと戦うためには、常に「心」を磨かなければいけません。それが出来なければ現状に満足してしまい、それなりの強さしか身に付きませんから。

1年生が強くなる事で間違いなく2年生も強くなります。数年前、冬期練習で下級生が強くなったことにより上級生が意欲を失いました。「勝てなくても仕方ない」という雰囲気が出てきました。同じように下級生も力がついてきたことで目標としてきた上級生に勝ち始めたのである程度満足をしてしまっていました。そのような状態で強くなるはずがありません。高めあう関係ではなく、足を引っ張り合う関係になってしまいますから。
水曜日の練習後の日誌に「40秒走で先頭に立ったけどもっと前に他県の自分よりも強い選手がいると思って前だけを見て走った」と書いてありました。半年前に短長をやることに拒否反応を示していた人物が書いた内容とは思えません。この「心」の変化が競技力の向上に直結しますからね。まだ実績を上げていませんからそれが本当の力になっているかは分かりません。これからそれを証明していかなければいけないですね。

頑張りたい、強くなりたいと言うのは簡単です。しかし、そのために何が出来るかが大切なのです。最終的には「欲」がなけれは強くはなりません。大切な仲間だからというきれい事では済まされない部分があるのです。先ほども書きましたが1年生は上の学年を追えば良いだけですから強くなるのはそれほど難しくありません。2年生はどうでしょうか?ある程度のレベルまで来ていますから簡単にはいきません。がむしゃらに強くなろうとする欲がなければ成長は出来ないと思っています。それなりに頑張ってはいますし、意識レベルも高い。しかし、他者の「心」を動かすほどの気迫はありません。今のうちの2年生に求めるのは他人を蹴落としてでも強くなりたいという欲求です。足を引っ張るのではなく、それくらいの強い気持ちを持つことが必要だと思います。信頼関係が崩れるような関わり方では全く意味がありませんが、それくらい「強くなりたい」と願い、考えてやることが必要だと思っています。

自分が必死になって取り組む。他者の「心」を動かそうとして何かやることを求めているわけではなく、自分が目標に向けて必死に取り組む姿が他者の「心」を動かす。意図的に動かそうとして動くものではないのです。2年生にはそこまでの「心」の変化を求めたい。1年生とは違います。そこまでやる必要があるのかと言われるかもしれませんが必要があると思っています。陸上云々ではなくこの辺りまで「心」が動けば将来必ず力になります。競技のためだけにやっているつもりはありません。かなりの労力を使いますがそれでもやっていく必要があります。

練習とは異なる内容のblogが増えてますね(笑)。そこまで考えなくても指導はできます。選手の息が詰まらない工夫もしていかなければいけません。その辺りもしっかりと考えながらやっていきたいですね。楽しいです(笑)。
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精神的な支え~冷静に熱くなる~

2009-12-18 | 陸上競技
先日から日誌について何度か書いていますが、今回もそこから。なんせ文量が多くて読み返すだけでもかなりの時間を要します(笑)。
2年生の修学旅行中に1年生にmisatoの日誌の内容の変化について話をしていました。「心」が変われば全てが変わる、それは日誌に現れる。詳しくはまたいつか書きますが、劇的な変化を示しています。その話をしてから1年生が日誌を見せて欲しいと言ってきたので本人の了承を得て女子に見せることにしました。もちろん「変化後」です。その前は本人のためにも見せることが出来ません(笑)。

選手に渡す前にパラッと見たのですが県総体の時の内容を見て衝撃を受けました。misatoには2年の冬に入った時からマイルのアンカーを任せると話してきました。チーム内の力は抜けていましたから当然といえば当然です。しかし、アンカーを走るというのは簡単なことではない。その前を走ってきた3人の想いだけでなく、一緒にやってきた仲間や応援してくれる人たちの想いも背負って走らなければいけません。感情的になってガムシャラに走れば良いというわけではありません。最後にエースに渡せば何とかしてくれるという想いがあれば他の者も自信を持って走ることができる。そこについてかなり話をしてきました。精神的な支えにならなければいけない存在です。

県総体ではmisatoは400mで中国に進めず、マイルの準決勝で64秒かかったため決勝のメンバーから外しました。中国に行くだけなら問題はなかったと思いますが、きちんと自分がやるべきことを考えさせる必要があると思ったからです。その時の日誌には「アンカーはみんなの想いを背負って走る。アンカーが信頼されていれば前の3人は自分の走りをすれば大丈夫だと思えるからプラスアルファの力が出せる。だからアンカーを走る者は常に冷静に熱い気持ちを持っておかなければいけない。」と書いていました。実はmisatoがアンカーを走ったのは県総体の準決勝と県体の2つのレースしかありません。アンカーを任せると言われて走った初めての準決勝、チームの信頼を得るどころか「先輩のために貯金を作ろう」という状態でしたから想うものは多かったと思います。

それから5か月後の県体、misatoをアンカーに置いて4分切りを狙いました。58秒台が2人、400mHの65秒7と66秒2の4人で組むマイルですからどう考えても4分は切れます。が、2年生3人が感情的になり冷静さを失い前半から最大スピードで突っ込み62秒くらいかかってしまいました。4分切りどころか大会新記録さえ危うい状態です。アンカーにバトンが渡った時にはすでに3分2秒秒を越えていました。が、misatoは冷静に自分の走りをし続けて4分00秒56で帰ってきました。間違いなく57秒台のラップだったと思います。話を聞いたら「とにかく冷静に熱くなること」「自分の走りをすること」を考えていたと言っていました。すでに県総体の時からその走りを意識していたから出来た事だと思います。

今のうちの選手、勝負となると硬くなります。意識し過ぎるのだと考えています。記録を狙う、勝ちを意識する事で自分の持っている力を十分に発揮できなくなる。だから常に「冷静に熱くなる」事が求められるのです。misatoも県体の個人400mはrinaを意識しすぎて自分のレースが出来ませんでしたからまだまだでした。それでもイメージし続けたマイルのアンカーでは冷静に走れる。当日だけの意識ではなく前から意識して準備しておく事が重要だと日誌を見て改めて感じました。

水曜日の練習中に選手にはその話をしました。勝負をするだけではなく、どうすれば自分の力を最大限に引き出せるかを考えるべきです。それが出来なければチーム内で信頼は得られませんし、普段からその意識で練習をしておかなければ大切な場面で力を出せなくなる。一生懸命にやればやるほど想いは強くなりますからその辺りもきちんと理解しておかなければいけないと思います。理解して意識する。その積み重ねが大切だと日誌から学ばせてもらいました。

私が言い続けてきた事ですが、選手の中にきちんと伝わっていてそれが最大限に力を発揮する要因となる。この意味は大きいと思います。この辺りがきちんと出来るチームはそれほど多くはありません。うちも十分ではありません。3年生をアンカーに置いて4分が切れなかった県体で感じた課題、それはレースだけではなく日常から意識させておかなければ戦えないのです。県総体決勝や中国の決勝で自分を見失うことがあったら絶対に戦えません。

エースを育てる。それがチームにとっての命題だと思っています。エースの存在、それは精神的な支えになります。この人なら任せても大丈夫だという「心」のつながりが全てを変えます。エースをアンカーに置くためには力のある選手を2走に置かなければいけなくなります。ここもチーム内で絶対的な力を示す者でなければいけません。
3年生はmisatoが力を示し、チーム全体をshimaが支えるということで強くなってきました。misatoが力を出すことに集中するためにshimaは気配りをしながらチームを作ってきました。もちろん自分自身が強くなりたいという想いもありましたが、競技場面以外の部分での精神的な支えがいたこともチームの成長につながっている。そう感じています。

やるべき事は見えてきています。目指す場所に向け、多くの人の「想い」を背負ってやっていきたいと思います。まだまだ3年生を越えるためにやるべきことがありますから。
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基本とウエイト

2009-12-18 | 陸上競技
木曜日、朝からかなり寒かったですね。山間部はうっすら雪が積もっていたという話でした。耐えられませんね…。

朝練は前日走り込んだので疲れがあると思って補強をするつもりでいたのですが、昨晩ある選手からメールが来て「補強は家でやるので朝ドリルで動きの確認をさせて欲しい」と言ってきました。まー日頃こういう事は言ってこないので自分の中で必要だと感じたんでしょうね。自分がやるべきことを考えて優先事項を判断したのだと思います。今までは言われたことをしっかりとやるという部分でしたが、こうやって自分から「こうしたい」と言ってくるというのも必要な事かもしれません。ということでフリーにしました。一緒にやるというだけでなく考えながらやることも必要かと。

午後は少し落とすつもりだったのでサーキット、ドリル、ウエイトにしました。それでもかなりの練習量と練習時間になりましたが(笑)。年々思うのですが1年生の筋力アップはかなりのものだと思います。かなりの重さを上げています。これは上級生を見ているからできることなのではないかと思っています。身近な人間がきちんとやっている姿を見れば自分も出来ると思うのではないかと。クリーンは2年生と同じくらいの重さで上げます。驚きです。

気になるのはやはりウエイトは上がるが補強が弱い事でしょうか。自分の身体だけで行う補強がまだ弱いですね。どちらかというとウエイトよりも補強を重視していますから体幹が弱いのが気になります。重いウエイトを上げる競争をしているわけではありません。いつの間にか目的がすり変わってしまうという危険性があります。走るために必要な要素を鍛えているわけですから、大切な部分を理解してから取り組んでいかなければいけません。

他の学校よりもかなり補強をしています。先日の合宿で感じたのですが他校の男子よりも間違いなくうちの女子のほうが強い(笑)。補強の強さで勝負するわけでもありませんが、男子と女子の総力差は筋肉量と筋肉の長さの差に起因すると言われています。基礎筋力がなければ持っているものを最大限に引き出すことは出来ません。地道な積み重ねが結果に結び付くと思っています。

練習量としては落としていますがやるべきことは変わらないと思います。大切ではない練習はありませんから。毎日の練習が同じように大切です。そこがきちんと分からなければ強くはならないと思います。きちんて理解して取り組ませたいですね。
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