kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

寒さの中の走り込み

2009-12-16 | 陸上競技
今日も朝からかなり冷え込みました。風もありましたし底冷えする一日でした。やはり寒いのは苦手です。

練習はしっかりと走り込む事にしていました。週末は雪の予報ですから走れなくなる可能性があります。走れるときにしっかりと走っておきたかったので。水曜日は毎週走ることにしていますが、先週に引き続き3年生が練習を手伝いに来てくれました。限られた時間の中でかなりの量をやりますから手伝ってもらえるのは非常にありがたいですね。ドリルをやるときも気づいたことを選手に伝えてくれますから選手もかなり緊張感を持って集中してやっていました。効果が上がります。

出来るだけ無駄に力を使わず、しっかりと力を使う。矛盾している感じがしますが重要な事だと思います。動きの中でポイントとなる部分で力を使うことを覚えさせたい。特に400m系が多いですからパワーで押していくことは最後の失速につながります。楽に速くというのが求められます。これは距離が短くても同じではないかと考えています。流れるように走る事が出来なければロスが大きくなってしまいます。そのために力の使い方を覚えさせる、タイミングを意識させるという部分が必要です。

加速ドリルもやりましたが少しずつ動きが修正されていく感じがあります。暗くなっているのでスピード感が2割増(笑)。実際もスピードは出ていたと思います。スピードを上げるために力を使いすぎてしまうのは避けたいのですがどうしても力を使ってしまいます。先程も書きましたが効率的なエネルギーの使い方を考えていかなければいけません。短い距離を速く走ればいいというわけではありません。速いに越したことはありませんが、きちんと力を使えなければ意味がなくなってしまいますから。

メインはかなり走りました。合宿では他校の選手もいたのでかなり遠慮しましたが、自分の所の選手ですから力も分かっていますし課題も分かっています。だからしっかりとやるべきことをやっていきたいと考えています。合宿並みです(笑)。今日の女子は1年生の勢いが目立ちました。合宿ではイマイチでしたが今日はかなり良かったですね。上級生を相手に譲ることなく走り続けました。やはり力が付いています。2年生も先週の火曜日と比べるとかなり走れるようになっていました。大幅な減速は見られませんでした。少しずつですが改善されてきています。しかし、1年生に勝てません。チーム内の競争は激化していますが、これくらいでなければ目指す場所には届きません。かなり走れるようになってきていますが、まだまだ先は長いと思います。

久々に40秒走をしましたが1本目でsakiが370m位行きました。その前にかなり走り込んでいますから十分だと思います。前半から行けなかった選手がここまで出来るようになってきたのはやはり「覚悟」が芽生えてきたからだと思います。修学旅行中に自ら1年生を引っ張っていましたし、合宿でも先頭に立ち声を出し全体を引っ張ってきました。入部当初では考えられません。かなりの確率で県を代表する選手になると思いますね。まだまだやらないことが多いですが、可能性を秘めています。

この手の練習が好きなものはいません。しかし、やらされているという気持ちでやる練習では強くはなれません。これをやれば強くなれると心から信じて取り組めば効果がでます。全ては自分のためであり、自分が目指す場所に向けて必要なことだと理解できれば取り組む姿勢も大きく変わっていきます。雨が降ったら練習が無いからといって喜ぶ部活もあります。強くなるチャンスを逃しているにも関わらずそれを喜びというのでは誰のためにもなりません。やるなら自分のためにやるべきです。
こんなことを言われても「はいそうですね」と言われる選手はいないと思います。しかし、それを信じて手を抜かず全力で取り組める者が本当に強くなれる。それだけです。この数日間で選手達の心に何かが芽生え始めたのは確かです。それが本物になれば面白いと思います。昨年とは違う雰囲気があります。

まだまだ弱いチームです。中国地方でもマークされるようなチーム力はありませんし、私の指導力もそこまでのレベルではありません。だからこそ地道にやっていく以外にはありません。全ては自分達が心から求められるかどうかです。

やるべき事をしっかりとやっていく以外に道はありません。気負わず、気を抜かず取り組んでいきたいと思います。良い練習が積めるようになってきました。全ては目指す場所のため。しっかりとやっていきます。
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表現することの重要性

2009-12-16 | 陸上競技
先日から日誌について考えています。特に何かをしているというわけではありませんが(笑)。日誌と感覚というのはかなり関わりがあると考えています。

以前師事している方が「幅跳びの専門家に話を聞いたら、パーと走ってガッと跳べと教えてもらった(笑)」と言われていました。多分その方はいわゆる「天才型」なのだと思います。あまり意識をしなくても感覚的に上手く出来るのだと思います。これも師事している方に聞いたのですが「一流選手で世界大会に出場する選手の話を聞いたけど、今更そんな事に気づいたのかと思うような内容だった」と言われていました。ここには大きな示唆が含まれていると思います。結局速い選手は何をやっても速いのです。同じ人間2人を別々の練習をして比較することは出来ません。だから「力がある=正しい」という判断になる人が多いのだと思います。一時期流行った「なんば走り」についてかなりの本が販売されましたが、最近はほとんど見ることはありません。古武術の身体をコントロールするという部分は好きですが時間がかかりすぎますし、小難しくて分からない部分がかなりあります。
元々速かった選手がなんばをやった時とやらなかった時で比較するのは難しい部分があります。結局速い者が速い。それだけの事です。「冬期トレーニングもスパイクを履いて走ったほうが良いのではないかと思う」と先日言われましたが、まーそうですねって感じです。

何の本だったか忘れましたが、元日本記録保持者の3月と6月位の足の動きを分析したデータが載っていました。3月は冬期明けでスパイクを履いてのスピード練習を始めたばかり、6月はシーズンに入ってスピードがかなり上がった状態で、6月のほうが理想の脚運びに近いから速く走れているのだと書いてありました。いやーこの内容が記事になるのでしょうか…。そんなもの当然でしょうという話です。

脚運びが良いから速いのか、速いから脚運びが良いのかは難しい部分です。しかし、スピードが上がるというのはそれなりの動きが出来てるからですから、ある程度共通する動きになってくると思います。そういえばこれもかなり前に一流選手の脚運びをマシーンで強制的に身に付けさせるというのがありました。値段はめちゃくちゃ高かったので日本に数台しかないという感じだったと思います。それでタイムが伸びましたという記事が載っていました。基本的にこういうのは好きですから一通り読みます(笑)。マニアックですから(笑)。脚運びを覚えさせるという意図ははっきりしていますが、自分の身体をコントロールしてからやる動きではありません。この辺りがどうなのか非常に疑問を覚えます。

何が言いたいかというと、自分のやっていることが理解できているかどうかというのが大切ではないかと感じています。器具を使って強制的にその動きをさせようというのはやりますが、それは意識してやっているから意味があるのではないかと。もちろん全てが意識できるわけではありません。出来ないから無理矢理出来る状態に持っていく、意識しやすい状態を作り出すというのがトレーニングです。単に真似をしたから出来るようになるとかいう話ではないと思っています。「天才型」は身体が動きます。感覚が優れているのか上手く表現しなくても「こんな感じで」という感じでできてしまいます。しかし、大半の選手がそうではない場合が多い。だからこそきちんと自分がやっていることの意味を考えながらやる必要があると思います。

最近選手には「どうだった?」と聞くことが多くなりました。「○○が出来ていないからもっと□□しなさい」というのはかなり減ってきています。自分の事を上手く表現できるようにならなければいけないと考えています。何が良かったから走れたのか、悪かったからスピードが出なかったのかは考えなければいけない部分だと思います。そこが出来ないから修正ができないのではないかと考えています。選手が技術的なことをあれこれ言い過ぎるのもどうかと思いますが、表現できる力も間違いなく必要になってくると思います。やろうと思っても筋力的に足りなくてできないことも多々あります。やっていくうちに身体が動きを覚えてできるということもあります。しかし、出来るようになるためにどうすれば良いかを考えていく、表現する能力が身に付けば少しだけ近道が出来るのではないかと考えています。何故出来るのか、何故出来ないのかをきちんと言葉で表現できるようになること。大切だと思います。

分かりづらい内容かもしれません。昨日の練習で強く感じた部分です。ここが分かってこなければ動きの修正は難しいと感じました。コミュニケーションを取りながらきちんと理解させていきたいですね。
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坂道とウエイト

2009-12-16 | 陸上競技
少しずつ寒くなってきています。今週末はさらに冷え込んで雪が降るのではないかという話です。寒さには非常に弱いので辛いですね。

練習はやりたいことがかなりあるのでサーキットを1セットにして他の時間を確保しました。多くの事をやるのではなく段階を追ってやっているのですが、それでも時間がかかります。昨日の練習で意識させた無駄に力を使わない感覚を身に付けさせたいと考えています。特別に動きを変えるつもりはありません。これまでの動きですが、無理矢理動かす部分が見られたので。きちんと膝を引き出せる状態を作りたいと思っています。基本的な動きをどうやって実際の走りに結びつけていくか。簡単そうで難しい。

基本的な事をやってからそのまま坂道に行きました。水平方向に進むための動きを強調するためにスキップ走を実施。傾斜があるのでしっかりと動きを作らないと前には進みません。スキップとランを組み合わせて数本行きましたが感覚がつかめた者は切り替えもスムーズで前にしっかりと進めていました。先程も書きましたが走りに結び付く動きをしていかなければ意味がなくなります。まずまずですね。

グランドに戻ると練習をしているのは野球部だけ…。まだ6時前なのにこの状態というのは…。修学旅行中に外でまともに練習をしていたのはうちだけでした。部活の活性化には程遠いですね。逆にこういう状態だからこそ自分達のやることをしっからとやらなければいけないという意識を持たせることができるのではないかと思います。全ての環境は自分達にプラスに働くと思って取り組みたいと思います(笑)。

その後ショートを実施したあとウエイト。修学旅行や合宿があったので数回分抜けていますからなかなか上がらなかったようです。まー重いものを上げるだけが目的ではありませんから。基礎筋力はずいぶん上がっている感じを受けます。それに比例するように走れるようになってきています。
ウエイト終了後は動きながらの補強を少しだけやって終わり。やはり学内最後になりました。選手は本当によくやります。やらされているというのではなく自分達のために取り組めるようになっています。まだまだやることがありますからしっかりやっていきたいですね。
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