kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

基本とウエイト

2009-12-10 | 陸上競技
今日は朝から微妙な天気でした。その上、1年生が1クラス学級閉鎖になりましたから練習参加者は4人…。雰囲気が重たくなりますが、そうならないように事前に3年生にお願いして練習を手伝ってもらうことにしていました。本当にありがたいことです。1年生はこの事の意味を考えなければいけません。全てが当たり前ではないのですから。
天気も微妙な感じだったので朝からサーキットをしました(笑)。基礎筋力は随分上がってきましたがしっかりとやっていきたかったので。朝2セット、夕方2セットで50分近くはサーキットをやっていることになります。かなりの時間を身体作りに充てています。春に強くなっておくためには地味で苦しい練習を続けていかなければいけないのです。冬の間に地面にしっかりと根を伸ばしていく植物のように、春に大きな花を咲かせるためには地味で目立たない努力を続けていく必要がある。余程の強い意志がなければ全力で続けていくのは難しいと考えています。

木曜日はウエイトの日にしていますが、せっかく時間があるのでもう一度ドリルをすることにしました。昨日やった動きをその場でやることで更に動きを確認しました。今日は3年生も手伝ってくれていますから私が説明した部分と異なる動きをしている場合は細かく修正をしてくれます。これも大きい。たった4人しかいないのに指導者が1人、サポートが1人ですから贅沢な話です(笑)。最近私がやろうとしている動きとは異なる動きをドリルでやり始めていました。もう少し様子を見ようと思っていたのですが昨日目に余ったので修正。3年生は火曜日に見たときに疑問に思ったようで今日質問してきました。考えたら分かる部分ですから。
やるべき動きに絞って繰り返しました。この時何故そのような動きになるのかも説明しました。あまり詳しく知らなくても走れるので、情報を与えすぎることが無いように最低限の説明に止めました。成長です(笑)。選手が頭でっかちになって技術論を語り始めたら絶対に強くなりません。情報を追いかけてしまいますから。必要最低限の情報でなければいけません。1時間程度は外で出来たので非常に充実していました。本当はそのまま少し走らせたかったのですが、雨が強くなってきたのですぐに打ち切ってウエイトへ。風邪を引きたくないですからね。

あとは1時間程度ウエイト。ここをやるのに人手が足りないので3年生を呼んでいました。補助がいないと出来ない部分がかなりありますからね。3年生のおかげでかなりスムーズに進めることが出来ました。この辺りが部活を続けてきた成果でしょうか。気配りが出来ますから先を見越した行動が出来ます。この辺り下級生は見習わなければいけませんね。まだまだ差があります。
ウエイトをじっくりと見てみると瞬発系のウエイトの重さとスピードが上がっていました。今の2年生が1年次よりは間違いなく強いですね。動きもシャープになってきています。走れるようになるはずです。

ウエイト後は更に動きの中での補強。これが今年の最大のテーマです。筋力を上げるだけではなくそれにきちんとした刺激を与えて目的にあったものにしていく。ここが出来なければやればやるほど動きが悪くなる気がしています。筋肉を付けることが目的ではありません。速く走る事が狙いですからそのための練習をしていかなければいけません。特に体幹は意識しています。股関節と合わせて出来るように工夫していますから、もうしばらくすると効果が出てくるのではないかと考えています。すぐには成果はでませんからね。ここで継続できるかどうかが大きな鍵となります。人数は少なかったですが声が出るようになってきました。これだけでも成長です。雰囲気作りを1年生がするようになっていくというのは今後につながりますからね。

最後に簡単にミーティング。ここ最近強く感じていることについて話をしました。日誌についてです。正確にいうと「日誌の内容の変化」です。この話をしている時、選手の顔つきが変わっていくのを感じました。出来るだけ分かりやすい言葉を使って伝えるようにしています。どうすれば強くなれるかについての大きな鍵になると思っています。表面上の理解に止まらず本当の意味を理解していくと必ず変わります。今までにそれを見てきましたから。私が何を話しているかを理解しようとできるか?大きなポイントになります。ここに関してはまた別に書きます。多分(笑)。

2日間ですが顔つきが変わりつつあります。やっと競技者の顔になってきました。非常に楽しいですね。人の変化を目の当たりにできるというのはあまりありませんから。本物にしていきたいですね。充実した練習でした。明日もしっかりとやりたいですね。
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自分のために

2009-12-10 | 陸上競技
1年生だけにミーティングをしました。正確にいうと練習を手伝いに来てくれた3年生が1人混じっていたのですが(笑)。よく考えてみると1年生はきちんと話を聞く機会が他の学年に比べて格段に少なかった気がします。最近、ある考えがあって過去の練習日誌をコピーして見ているのですが(これはまた別の機会に)、今の3年生は事あるごとにミーティングをしています。それだけチームが出来ていなかったという事だと思っています。何度もこちらから訴えかけ、自分達で話し合いをさせなければいけない状態だったということですから。それでもチームが機能しなかったのは「心」を動かすことが出来なかったから。全て私の力不足だと思いますね。

この1年間はかなりチームとして機能し始めましたからそこまで言わなくても自分達で考えられるようになってきました。しかし、ここで止まっていたらきちんと全員が理解しておかなけれは崩れてしまう危険性がある。これまでの経験上「分かったつもり」で「全く分かっていない」というのがかなりありました。今の3年生ですら表面上の理解で終わってしまっていた部分がありましたから…。そこがきちんと分かってからは劇的な変化を見せました。1年生はまだまだ分かっていないと思います。だからきちんと話をする必要がある。

2年生がいないこともあり、「甘さ」について話をしました。いつも上級生の後ろについて行くだけで自分達から行動することが出来ない、実際のレースでスタートラインに立つことが出来るのは自分だけです。他の誰かに頼ってばかりでは本当の力は付きません。誰のためにやるのかを本当に理解できない限り、絶対に効果は上がらないのです。自立しなければいけません。誰のためなのかを考えるべきです。

また、自分自身の「弱さ」に勝たなければ本当の練習にはなりません。火曜日の練習、1本目から力を出し切れない者がいました。私が「行け」と叫んでからスピードが変わりました。また、サーキットで動きが小さくなり、個別に「大きく」と言ったら動きが変わりました。やはり、ここに最大の問題がある。元々出来ないことをやるのにどうこう言っているわけではありません。「やれば出来ることをやらない」というの最大の問題なのです。これが強くならない最大の要因だと考えています。小さな事かもしれませんが、ここが大きいと思っています。自分のために最大限の努力ができないという選手は絶対に強くなりませんから。

甘さを捨てる。自分の中にある弱さに打ち勝って苦しくても自分のために努力ができる。そこの部分ができるかどうかが強くなるための最低条件であり、最大の要因だと考えています。「自律」です。ここが出来るようになれば必ず強くなると思ってます。何故なら日常生活にも活きてくるからです。行動の判断基準を「正しいかどうか」に置ければ自ずから行動が変わってきます。楽をしたいという衝動は誰にでもありますが、そこを抑え込んで自分が目指すもののために努力をする事ができる者が強くなることができる。シンプルな事ですが出来るかどうかで大きな差になります。

この手の話を真剣に話しました。誰のためになるのか?人は変わる気になればその瞬間から変わります。変わる意志があるかどうかだけの問題です。心から変わりたいと思って行動できればその瞬間から変わります。人にはそれだけの力があります。1年生が大きく変わればチーム内の力関係が変わります。それが出来れば目標に近づく事ができる。全ては自分自身のためです。

心が変われば全てが変わる。そう思って話しました。
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1年生だけの練習

2009-12-10 | 陸上競技
水曜日から2年生が北海道へ修学旅行に行ったので練習は1年生だけとなりました。かなり人数が少ないですが、逆にしっかりと練習を見ることができます。これはこれでかなり貴重な機会です。強くなろうという意欲さえあれば、自ら吸収をするチャンスです。前日話をしたのもありますが、女子の2人は日誌に「強くなるチャンス」「自分が引っ張る」と書いてありました。この気持ちが本物であれば数日間で大きく変わってくると思います。

練習はサーキットからでしたが臨時の会議が入ったので少し遅れていきました。人数が少ないので気になっていたのですが、3年生が手伝いに来てくれていました。1年生だけでは円滑に出来なかった部分を助けてもらいました。感謝すべきですね。
そのままミーティングをしました。2年生がいない時だからこそきちんと伝えていかなければいけないことがあると思いました。普段2年生の後ろについて行動をしている1年生が初めて自分達だけで動きます。だからこそ1年生に甘さを自覚させることができる。そう思いました。前日の練習で最初からスピードが出せなかった者やサーキットで動きが小さくなってしまった男子はまだまだ自分の中の「弱さ」に勝てなかった。少しのことですが大きなことです。この辺りの自分の中にある「弱さ」を制御できるか。簡単ではありませんができるはずです。人間は変わろうと思えば必ず変われます。それが本気かどうかだけ。1年生にどれだけ伝わるかです。

その後は時間をかけて動きの確認をしました。前日の時点で選手全体に「1年生の練習をしっかりと見る」約束をしていましたから(笑)。天気が持ち直したので速い動きの意識のためにラダーを実施してからドリル。ここも数ヶ月振りにじっくりと見た気がします。制止した状態からの脚運びを意識してから動き始めました。1つ1つの動きの意味を説明しながらやっていくなかで動きがどう変わって行くのかも話しました。なかなかここまで時間をかけることはありませんから貴重な練習になったと思います。
先ほども書きましたか、意識が変われば様々な事が変わります。変えようと思うかどうかの問題です。女子の2人は気持ちがかなり前向きになっていますからそれが動きに顕著に現れます。ショートをやりましたがスピード自体も出せていました。意識して習得しようという気持ちがあれば動きもスピードも変わります。まだまだ安定していないかもしれませんが、前日よりも更に動きが良くなっています。4ヵ月後が非常に楽しみですし、県合宿でも存在感を示せるのではないかと思います。かなりの期待をしています。

走練習は軽めにして補強をしました。1ヵ月前から始めている事があるのですが、どうも動きがいまいちなのでesaki先生に聞いてみたのですがやはり私が気になっていた動きをしていると体幹強化にはつながらないとのこと。腕を鍛えるだけで終わってしまうとのアドバイスを頂いたので早速別の形で実施してみると狙い通りの体幹に負荷がかかり始めました。最近はほとんど自分で身体を動かさないようになっていましたから、負荷がかかる部分を把握するのは選手との会話だけでした。反省しなければいけません。動きながらの体幹補強、やっているうちにバリエーションを増やすことが出来ました。基本的な部分が同じですから力を使う方向を少し変えるだけでずいぶん違います。収穫あり(笑)。

人数が少なかったですから細かいところまで見ることが出来ました。かなり充実した時間を過ごすことが出来たと思います。ミーティングで話した内容がどこまで伝わるかで劇的な変化につながるかどうかが決まります。全てを決めるのは自分自身。甘さを捨てていければかなりの力が身に付くと思います。期待したいですね。
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