kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

土曜日~午後~

2013-05-12 | 陸上競技
続き。

午後から短距離の練習としていましたが、あまり早い時間に始めると勉強時間の確保ができないため16時から練習開始としました。午後の時間は商業系の生徒に簿記分野を教えることに。一斉授業の形ではないので細かく教えることができます。通常授業の3倍くらいの理解ができるのではないかと思います。いや~、普段の授業からしっかり聞いて理解しておけばもっとスムーズに話は進むと思うのですが(笑)。苦手な子には1から教えるのでかなりの時間を必要とします。ほぼマンツーマンですから集中が切れることはありません。ほぼ家庭教師ですね(笑)。

16時開始としていたので15時40分くらいに勉強会を終えて競技場へ。きちんとできていればここまでで5時間近くは勉強できたのではないかと思います。キャプテンには通常の授業と同じように50分勉強したた10分休憩でやっていくように指示をしていました。集中が続く者は休まずにやっていたかもしれません。周りが勉強をするので自分もやるしかないという形になるはずです。ここで勉強ができないようでは先はありませんからね。

午後は午前中とは打って変わってかなり暑くなりました。午前中少し肌寒いかなという感じがあったのですが、午後は日差しも強くなり濡れていた競技場のグランドも一気に乾いたようです。良い感じです。いくつかの団体が練習をしていましたがほぼ専用使用でした。問題なく練習ができるかなと。時間もあるので(!?)高跳び選手は別メニューとしました。しっかりと跳躍練習をさせたいと。この準備に多少手間取りました。高跳びのマットは大きいので一人では運べません。数人が協力して運ばないとできないのです。幅跳びのほうが準備は楽ですね。これも全体で協力して運搬。

練習前半はドリル。基本的なことを繰り返し行いました。足長を少しず伸ばしていき膝締めと重心移動を確認。いきなり幅を広げると動きが大きく崩れます。段階を追いながらやっていくしかありません。上級生もこの手の確認を怠るとすぐに動きが崩れてしまいます。しつこくしつこく。見ているとこちらが意図する動きではない者も出てきます。何となくやっているとは思いませんが、自分の動きを良くしようといういう感覚が不足しているのかなと思います。今までと同じ動きをやればいいという感じでしょうか。これでは動きは変わりません。「感覚を覚える」ための練習でなければいけないのです。

スイッチングをしてスキップへ。今回もカーブから直線にかけてのスキップとしました。進む方向が上に抜けてしまう選手が複数見受けられました。何度か説明をして「何を狙いとしているのか」を話したのですが難しいですね。感覚をつかむことができればある程度できるようになると思うのですが・・・。スキップが終わってからはバトン走へ。3本程度行いました。

スピード刺激を入れたいと考えていたのでここからトゥトレを。前半部分の動きは木曜日に確認をしているので今度は中間でのスピード維持。ここ数日間繰り返し言い続けていますが「中間での重心の移動」の感覚をつかまなければいけません。感覚的につかめない者がいるのでこれも「強制的に」ですね。無理やり引っ張ることで「進む」感覚を覚えこませようというものです。定期的に入れてはいましたがこの日は絶対にやっておかなければいけないと感じていました。パワーを使って無理やり進むというのではなくタイミングを合わせて進む。まー引っ張られている間にそこまで考えらえるかどうかというと大きな疑問ですが(笑)。とにかく感覚を覚えるというのは大事です。

その後再びバトン走。数人はめちゃくちゃ進むようになりました。総体までにはもう何回か入れておきたいと思います。併走が終わってから今度はバトン渡しを。これもある程度はできるようになってきました。安定して渡せるようになっている所とまだ微妙なところがあります。3・4走が大きなカギを握っています。少し詰まってしまうので待つ、待っている間にものすごく進んでしまうので渡らなくなる。これの繰り返しです。なんとか渡ってはいますがこの状態であれば試合では絶対に渡らないと思います。何度か話をして声をかけるタイミングを早くすることにしました。前回リレーゾーンに入る前にバトンを渡しているので「入ってから声を出す」と思っていたようです。入る前でも声をかけてもいい。バトンを渡すのがリレーゾーンの中であればいいのです。「判断力」が問われますね。なかなか簡単にはいきません。

最後は120mを2本。まずまずのスピードで走れていたのではないかと思います。これくらい走れれば合格ですね。女子エースは1本目つまずいてバランスを崩してしまいましたが(ここは大きな問題なのですが)、遅れを取り戻すだけの走りをしました。2本目はかなり良かったですね。一緒に走った2人も感じは良かったと思います。本数が少ないので集中できた部分もあるでしょう。あとで確認をしましたが「後半は持たなかったけどスピードは出た」とのこと。最後の20mの失速は「いつものこと」です。最低限120mは走れないといけませんが、カーブであれば持ちます。これくらい走れれば問題ないと思います。

3走を争う数名は微妙。結局、誰かが抜け出すことはありませんでした。この状態が一番怖いですね。「任せられる」という選手がいないのですから。この3走の出来如何によってはうちのリレーの結果は大きく変わります。3走が13秒前半で走れるか中盤かかるかで全然違うのです。中学時代のベストが13秒1の選手が力を発揮してくれるようになるとものすごくおもしろいことになりますが、今のままでは49秒前半が出るかどうか・・・。これまでのチーム状況からすればすごいことなのですが、勝負はできません。「何が何でも」という気迫が全体から出てくると良いのですが。走りにそれが出てきませんね。1年生に大きな期待をかけるというのは如何なものかという話ですが、勝負をすることを考えたら絶対条件です。もちろん、3年生がそれ以上に走ってくれるともっと良いのですが。

この日は課題もありましたが、全体的に声が出ていました。言われなくてもこれくらいの雰囲気の中で練習ができないといけません。男子は3年生が1人しか練習にいませんでしたがよく声をだしていました。明るい性格の者が増えるとこの部分は大きく変わりますね。練習全体としては良かったと思います。
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土曜日~午前中~

2013-05-12 | 陸上競技
土曜日、予報では天気が持ち直してくれるという感じになっていました。が、朝から天候は微妙。曇りなのですが雨が少し落ちる感じでした。うーん、なかなか難しい状況ですね。この日は走りたいと思っていたので競技場練習を考えていました。しかし、この状況では間違いなくグランドで走るのは不可能です。早い段階で競技場に確認に行きましたが、「やろうと思えばできるかも」という状況でした。この状況で競技場を使って管理人の方に迷惑をかけるのは・・・と思ったので練習は午後からとしました。基本的に午前中練習、午後から勉強会という流れで指示を出していましたから大勢に影響はないはずです。

また、この日は社会人選手にお願いして練習に来てもらうことにしていました。うちの幅跳び選手と一緒に練習をしてもらうためです。なかなか思うように跳躍ができません。県選手権は「疲労困憊」状態であったためスプリントさえもできていない状況でしたから、ここだけで判断することはできません。しかし、本人の感覚をより良いものにするためには大きな刺激が必要だと考えています。無理を言ってお願いして一緒に跳躍練習をしてもらうことに。何度か書いていますがこの選手は「何もしなくても跳べる」という感じではありませんでした。故障に苦しみ全く記録が出ない時期を乗り越えて現在7m18を跳んでいます。なんとなく感覚で跳んだら跳べるという選手ではなくこれまでに色々な経験をしている選手だからこそお願いできる部分があると考えています。

お願いしている部分があるので跳躍選手のみ午前中練習としました。同時に長距離もコーチが来てくれたので午前中で。私は競技場で練習を見ることにしました。まー任せっぱなしで自分だけ学校でという訳にはいきませんからね(笑)。当然です。これによりテストいつ作るの??という大きな疑問が発生したのですがこれはもうスルー。考えても仕方ありません。自分の時間は削ってでも練習に充てないといけないと思っています。特に今は大事な時期です。私が無理をすれば何となるのであればやはりここは優先すべきものがあります。

社会人選手と一緒にうちの卒業生も来ました。一緒に練習をする予定だったようです。本当であればうちの選手と一緒に走ってもらおうと考えていたのですが、前述のように予定が変わってしまいましたからそれは果たせず。申し訳ないことをしました。練習に関しては完全に社会人選手に任せました。フリーでアップをしてから短い距離のダッシュを何本か行いその後跳躍練習へ。

うちの跳躍選手が苦手な部分は「動き始め」と「リズム」です。スプリント力があるばかりに「走力」で無理やり持っていこうとしてしまします。昨年も春先動きができなくて社会人選手にお願いして見てもらいました。その後助走が安定してきて県総体で大幅ベスト、国体最終や県新人で活躍できるようになりました。ここまでは跳躍としては順調でした。いや、順調に見えていました。跳躍の記録が伸びるのと並行してスプリントがめちゃくちゃ伸びました。この伸びと反比例するように助走がきちんとできなくなりました。その話を社会人選手にすると同じことを感じてくれていたようです。「スピード」が上がっているだけにその「スピード」を生かして跳ぶように言われる頻度が高くなります。本人も「もっとスピードを上げよう」と思うので助走の安定感が全くなくなります。いつの間にか「走って跳ぶ」というだけの動きになっていました。

今回は「動き始め」の部分を何度も指摘されていました。この部分の安定があればその後の助走も安定してくる。この部分は昨年もあったところです。「動き始め」を安定させることにより助走のリズムが安定する。うちの跳躍選手、基本的にスーッと走ります。腰の位置が安定していて上下移動が少ない。同時にピッチで走るタイプではありません。悪いときは無理やりピッチを上げて力みまくります。助走も同様かなと。助走スピードを上げようとして無理やりパワーで持っていこうとする。そこで自分のリズムが作れない。で、結局踏切局面に余裕がなくなってしまう。悪循環です。

先日、高跳び選手の指導をしているときに「内傾をかける」話をこの跳躍選手にもしました。内傾をかけるのはなぜか?この部分は幅跳びにもつながると思ったからです。もちろん幅跳びでは内傾はかけません(笑)。踏切を意識するあまり、早い段階で重心の位置が下がってしまうのです。きちんと踏み切ってやろうと思うばかりに助走の中間移行腰の位置が落ちます。これが顕著に出るタイプです。先日、強豪校の指導者に見てもらった時も助走の後半で「潰れる」感じがあると何度も言われていました。ここがまさに「意識し過ぎる」部分です。当たり前の話ですが様々な部分が少しずつつながってきました。

こう考えながら社会人選手と一緒にやっている姿を見ていました。こういう時に私が何度も何度も何か言うのは違うと思います。任せているのですからその指導に従うのが最優先。繰り返しやっていくうちに随分助走が安定してきました。社会人選手と比べると最後の3歩のリズムがかなり違うなと感じたのでその部分も質問してみました。上手く「刻み」ができているとのことでした。タイプが違うので踏切局面の部分は違いが出る。それでも後傾して腰のポジションが落ちてしまう3歩ではなく身体をしっかりと起すことができての3歩なのでかなりいい感じになっているとのことでした。うーん、分からん(笑)。頭では理解できますがこれを見て理解するというのはもう少し時間がかかりますね。

かなりの本数を跳んでいました。最後のほうはバネが切れてきていましたが中助走で6m近くは跳んでいたと思います。まーこれがすごいのかどうかは分かっていませんが、社会人選手が「良いね」と言っていたので良いんだと思います(笑)。本人もある程度感覚がつかめたようでした。時間を作って一緒に練習をしてもらったかいがありますね。感謝しなければいけません。多くの人に力を借りながら競技をしている。この選手が強くなるために色々な人がサポートしてくれているのです。それに報いるためにもしっかりと結果を残してもらいたいですね。

12時くらいまで練習をして終了。着地の局面の話があったので学校に戻って実際の動きに近い形で腹筋をさせました。少しでも記録を伸ばすためにできることは全てやっておきたいと思います。ここ最近は真面目に跳躍練習に付き合っています。大きな変化です(笑)。これはこれで少し面白いなと感じ始めています。短距離につながる部分もあります。人間の幅が少し大きくなってきたでしょうか(笑)。跳躍選手はこれからひたすら勉強としました。

長くなったので記事を変えます。
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雨のち曇り

2013-05-12 | 陸上競技
金曜日、雨予報でした。しかし、朝練を始めた時点では全く降っていない。これはチャンスかなと思い1年生の女子だけはドリルをすることにしました。他の者はウエイト、長距離は補強という感じで分けて行うことに。一人でやることですからなかなか全てに目が届きません。こういう時間を使って基本的なことを確認する必要があると考えています。

が、始めて数分後には雨。ポツポツならかわいいのですがとても外に立っていることができないくらいの雨でした・・・。この時点で諦めました(笑)。いつもの廊下で基本的な部分を繰り返し確認。膝締めと重心移動の部分です。跳躍選手はかなり進みます。力が上に抜ける部分がありますがそれでも重心の移動はできます。膝が閉まらないのが問題点ですがそれを差し引いてもかなり良い感じです。走らせたい(笑)。もう一人はなかなか感覚がつかめません。なんとなくやっていてなんとなく走れていたのだと思います。この部分がきちんとできない限りは次の段階に進めません。かなり力があるのですが現時点ではこちらが思っていた走りができないのが現状です。うーん、なんとなしなければ。

午後は基本的に勉強。前日少し長めに練習をしていますからそれを取り戻すためにもしっかりと勉強させないといけません。進学校であれば「やっておけ」でできると思います。うちはもう少し手をかけないといけないと思っています。半強制的に勉強時間を確保しなければなかなk勉強は進みません。この時間を当てにしてもらっても困るのですが・・・。とにかく勉強をしっかりとさせなければいけません。

2時間近く勉強をしてから練習。6時前には雨はほとんどやんでいましたがグランドが使える状態ではない。この日の練習は50分程度自分で課題を決めて練習に取り組むというスタイルにしました。それなら「帰ってやれ」と同じではないかと思われますが、帰ったらやりません(笑)。身体を動かすこともこちらである程度計画的にやらなければいけないと思っています。フリーにした理由の一つに足に痛みがある選手がいたことも挙げられます。全体で同じ練習をするとドリルなどをやることになるので足を休める時間がありません。本来であれば個別に治療に行っても良いところです。これに関しては話をしていますが、あとはどれだけ痛みと共存できるかだと思います。痛みがひどいようであればすぐに治療に行かなければどうにもなりません。本来であれば痛みが出る前にケアを徹底しておいてほしいところですがここはなかなかできません。こちらが「休ませる」時間を作ることも必要だと判断しました。

また、動きの感覚がずれている選手がいたのでこの2名は別途練習を。全体で練習をするとこういう部分が徹底できません。全員を見るとやはり他の選手も気になってしまいます。あえて別の場所で2人の練習をすることでこの部分にだけ集中することができます。感覚的に「進む」という部分は非常に難しいと思います。特に中学時代に「走ったら走れていた」という感じの選手には難しい。中学から高校に上がる受験勉強の期間に「感覚を忘れる」部分があります。運動していなかったという部分の問題というよりは「感覚」の部分だと思います。鋭い選手は問題なく対応できるのですが全員が抜群に鋭いということはありません。ここは難しいですね。

かなりの時間をかけて基本的なことをやりました。なんとなく形はできるようになってきたかなという感じはあります。本人がその感覚をつかんでくれているかどうかの部分ですが。ここがきちんとできるようにならないとなかなか走れません。この感覚が鈍い選手は「走れている」「走れていない」という感覚も自分では良くわかりません。この状態では今後の練習に大きな支障をきたします。もっともっと進めるはずですから「感覚」を身につけてもらいたいですね。中学時代のスピードまで戻ってくれたら本当に面白いことになるのですが・・・。逆にここができないと正直リレーも厳しいと感じています。それなりにタイムは出せるでしょうが勝負できるレベルには届きません。

練習をしたから勉強ができないということはないと思います。これは「練習」を逃げ道に使っているだけ。どちらもきちんとできるはずです。言い訳をしていたら先には進みません。「できない」のではなく「やらない」のだということに気が付けるかどうかですね。ここが分からない限り競技の成績も伸びません。

様々な部分はつながっていると思います。ここをしっかりと感じ取ってもらいたいですね。
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