kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

出来ることを考える2

2016-01-21 | 陸上競技
前の記事、話が逸れまくりでした。本題へ(笑)

練習、どうしようか悩みました。グランドが使える状態かどうか分からなかったからです。使えるなら走りたい。使えないならトレーニング。どちらかにしなければいけませんがグランド状況の判断をギリギリまで待ちました。グランドに土を入れてもらったとの事である程度使えるようになっていました。ありがたいことです。

指示だけ出して会議へ。終了後グランドに行くとドリルの途中でした。そこからは付きっ切りで練習。見ていると出来るようになってきた事、変わらない事がそれぞれあります。途中で一旦止めて再度確認させました。股関節をしっかりと動かす練習をしたいと思っています。が、また動きが戻っていました。股関節を詰める動きというか、曲げるべき所をきちんと曲げられない感じがありました。これでは練習にの質が上がりません。「大きく動かす」という部分と矛盾する言葉かもしれませんが大きく動かすために詰めるという感じですね。

ドリルが終わってからもう一度話を。先週までできていた部分がまた疎かになってきていました。目の前の動きをやるだけになる。見失って欲しくない「競技に結びつけるためにやる」という感覚が薄くなっています。一時期ある一定水準まで上がったとしてもそれが継続できるかどうかは別問題です。「成功するのは簡単」だが「成功を継続する事が難しい」のです。一度出来たからといってそれがずっと出来るわけではありません。だから毎日グランドで練習を見て変化を感じながらやっていかないといけない。

更には「出来ない部分」をどうするか。出来ないのに普通にやっていて出来るようになるのか。絶対になりません。出来ないなら出来るようになるまでやるしかないのです。他の人と同じ量やってできないのであれば一回でも多くやればいい。「今の自分より良くなろう」とすれば自然とそういう行動になるはずです。もちろんいきなり出来るとは思ってはいません。「考え方を変える」事や「取り組み方を変える」事も練習のうちだと思っています。出来ないなら他の人がやっていない時にやれば良い。それだけの話です。

長くなりますね(笑)。ドリル終了後、スパイクを履いてスピードスキップ。これを見ていて思いついたので別の形の練習を。ダイナマックスを使って「速く進む」ための練習です。これは東京に行った時に教えてもらったもの。どうやって「速く進むか」を考えなさい、と言われてその練習を見せてもらいました。その学校でも初めてやる練習にだと言われていました。それを少しアレンジてして何本かやりました。この手の練習で「何のためにやっているか」を考えられると本当の意味での成長につながるのだと思いますね。

この段階で専門練習に。やり投げとポールは別メニューで。付きっ切りで見るという訳にはいきませんでしたが、ある程度の時間の確保は必要不可欠だと思っています。本当は高跳びも入れないといけないのですが、こちらはもうしばらく走らせます。小手先の話でやっていくつもりはないので。ベースアップをしてからですね。

スプリントの方はペアのスキップ走を入れてから並走。それなりに上手くなってきました。まー当然ですが。バトンの受け渡しに関して指摘しましたが、ある選手が明らかに聞いていない。「何といったか分かるか?」と確認すると「分かりません」との返答。ここですね。全体にも話をしたのですが「指導された事が入るか入らないか」は大きな事です。指導された事を「自分の事」として捉えられない。これまでも何度かありましたが「ボーッとしている」または「自分の世界に入っている」のです。

本当に強くなる選手というのは「他の選手が指導された内容を自分の事として聞く」事ができます。他の選手が技術的な指摘を受ける。それを自分の事として聞いて次の動きの時に意識してやっていく。人数が多くなればなるほど1人に対して個人指導がされる時間は短くなる。だからこそ他の人が言われた事を自分の事として聞くのです。走りの中で意識するポイントというのがあります。それは出来ている選手でも出来ていない選手でも共通する部分です。他者への指導を自分の事に置き換えて聞く事が出来る選手はやはり強くなります。

だからこそ「話を聞く」という姿勢を持たなければいけない。「聞いていませんでした」というのはあり得ないのです。聞いていない=指導が入っていないということです。ここはもう一度徹底しないといけないと思いますね。

こういう基本的な指導をする必要があるのかどうか。これも指導する人によって違うと思います。私は技術指導以上に必要だと考えています。ここが徹底できなければ技術指導も進みません。考え方を変えていくためにはかなりのエネルギーを使っていかなけれないけないと思います。

で、最後に折り返し走を4往復やって終わり。量的には物足りないかもしれませんが。

練習内容よりも他のことの方が多くなっていますね。今はそういう時期だと思っています。土台がしっかりとできれば様々なことが変わるはずです。地面に根を伸ばす時間を作りたいと思います。
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出来ることを考える

2016-01-21 | 陸上競技
水曜日、この日も寒かった。特に朝は冷えましたね。クマランドは凍結。前日の雪で水分を含んでいたグランドが夜の間に凍っていました。一応その状況でも練習はやる。出来ることは何かを考えなければいけません。

久々にダイナマックスを使っての基礎運動をやりました。赴任当初はこれがメイン練習のような感じでした。ランジやスキップ、キックなどをダイナマックスを使いながらやっていく。ほぼ休む暇がないのでかなりきつい。当初出来なかったことができるようになってきているというのは、基礎体力がそれなりに上がってきたということだと思いますね。

午後は課外や補習などもあり最初から練習に参加できる者が通常の半分。練習になりませんがそれでもやります。出来ない選手に合わせて休むという概念はありません。合わせる水準をどこにするかですね。

話か少し逸れますが思い出したので書いておきます。私が現役の時、練習でサーキットトレーニングをした時の話。当時は400mトラック一周に様々な道具を置いて補強をして次の補強まではジョグでつなぐとあう形でした。今でもこの形でやっている学校は多いと思います。
自分で言うのもどうかと思いますが、私自身競技者としてかなり全力でやっていました。手を抜くなんて考えられない。強くなるためなら何でもやるという感覚。種目間も出来るだけ早く移動して次の種目をやろうと考える。私からすれば「当然」でした。しかし、選手によっては歩いている選手もいる。笑いながら適度にやる。当時の私は若かったのもありそういうスタンスは許せませんでした。

次の練習に行くのにも適度にやっている者を待たないといけない。「強くなりたい」と思っている選手は自分のために負荷をかけ早く終わらせる。が、練習がキツいと思っている選手は大きな負荷がかからないように適度にやる。ここに理不尽さを感じていました。集団ですから仕方ない部分はあります。が、余りにも納得できない。どこのレベルに合わせるのか?

「集団は一番下のレベルに合わせて動く」ことになります。競技力ではありません。行動や取り組みに関してです。集合時間の10分前に動く者がいたとしても時間に遅刻してくる者がいればやはりそれを待つことになる。その間の10分間というのは非常に生産性のない時間となります。一生懸命にやろうとしている選手がいても「こんなにキツいことやっても意味がない」とか「キツいから少し休もう」と口にする選手がいれば士気は下がります。

こういう場合、待たせる方やマイナス発言をする者は一切のストレスを感じません。常にストレスを感じるのは「強くなりたい」と前向きにやろうとしている者です。だからこそ集団を変えていくためにはリーダーを作る事と共に取り組みレベルが低い者を引き上げることにあるのだと思っています。リーダーが全力で下の者を引き上げてくれる場合は楽ですがそう簡単にはいきません。だから指導する者としては下を引き上げる指導も必要になってきます。

きちんと出来ていない者のために出来ている者も含めて指導を受けるというのは「理不尽」かもしれませんが。それでもそこをメンバーが理解しておかないと「あいつは出来ないから仕方ない」という認識になってしまいます。引き上げていくことは大切。全員が同じ方向を向いてやっていけるようにならなければいけないのです。ここを理解してもらうためにはある程度、集団としてチームとしての事を考えている人でないと難しいかもしれません。

話が逸れまくりですね(笑)。課外に行くことを否定しているわけではありません。行くのは仕方ない部分だと思います。だからといって居ないからそこに合わせて練習を休む、落とすという話にはならないと私は思っています。来れない者はどこかで自分で補うしかない。私からすれば当然の話ですがなかなか理解してもらえないかもしれないですね。「やらない所に合わせる」のではなく「やれる所に合わせる」指導を意識しています。競技力とは無関係です。意欲や姿勢の問題ですから。下を引き上げていく事がチームのためになります。

少し前にも書きましたが「苦手部分を克服する」事で個人の力を伸ばしていくという考え方にもつながります。長所だけを伸ばすのではなく短所を補うことで穴をなくしていく。上手くいかない時というのは短所から崩れていきます。短所を補いながら長所を伸ばしていくという感じですね。考え方は基本的に同じことを言っていると思っています。

本題に移るまでに長くなりました(笑)。どうにかならないかな、この部分。また別に書きます。
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