kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

合宿4

2016-01-08 | 陸上競技
続き。これは感想や本人達の話を含めてにしておきます。

合宿が終わってチームとして集合しました。私から話をするのではなく選手達が実際に参加して何を感じたのか、自分達の成長を感じられたかを中心に話をさせました。一泊二日という短い期間での合宿。あっという間に終わってしまった感じはあります。その中で何かしら感じ取ってもらわないといけませんから。

数人話をさせました。「夏と比べて少し前に出れるようになった」と言うのが共通する部分だった気がします。二日目になってまた後ろに付いてしまう部分があったという話も出ました。これも全体集合のときにO先生が話をしていましたが「指導者に雰囲気を作ってもらう」という部分が多すぎるのかもしれません。「声が出てないぞ」と言われてから声を出すようになる。これは自発的な行動ではなく「やらされている」練習になります。ここは課題となるのかなと。

自分達よりも力のある選手達と走った事で「今の自分の力」の把握はできたのではないかと思います。今のままでは戦えない。実際に練習をそれほどしなくても強い選手というのはいると思います。計画的な取り組みをしなくても速い選手は実際に速い。そこは受け止めないといけない部分だと思っています。この合宿に参加している選手達は基本的に「練習をする」と思います。指導者が引っ張ってやっている部分もあるかもしれませんが、それでもやります。ここの部分で差を埋める事ができるのか?あとは取り組みの姿勢だと思いますね。

実際、ある程度の水準で練習が出来るようになりました。前回までは最後尾を走る選手が大半でしたが、少しだけですが前を走れるようになってきました。こういう部分での伸びはかなりのものだと思っています。他者との勝負ではない、オンリーワンを目指せ!という指導者もいます。が、私は「勝ちを目指す」中でしか手にできないモノがあると思っています。勝利至上主義ではありません。が、最初から「負ける事」を目標にやっていたら面白くない。勝つためにどれだけの努力を積めるかではないかと。結果負けてしまうかもしれない。勝つ事を目指して負けることと最初から負けを認めて負けるのでは全く違うと思っています。

高校3年間しかありません。あと数ヶ月もすれば学年が上がります。そうなると支部大会が行われ勝ちあがれない者は自然と「引退」を迎える事になります。何とかして1人でも多くの選手が県総体に進み、中国大会に進む。1日でも長く仲間と共に時間を過ごせるようにして欲しい。そう強く願っています。そのために何をするのか?必死に練習を積むしかないのです。

過去の自分達からすれば「かなりの練習が積めるようになった」はずです。しかし、それは自分の中での比較であって「本当に必要な練習ができているかどうか」は別問題です。本当にやらなければいけない事をしっかりとやる。それで結果を受け入れるようにしないといけないと思っています。客観的に見てまだまだできると思っています。これがこの子達の限界ではない。周りから「良くやるね」と言われたとしてもそれは「周りと比べてやっている」だけであって「本当に必要な練習」ができているかどうかとは全く違う。

改めて話をしました。練習を一生懸命やる。そのためには日常生活をきちんと送れないといけない。課題テストなどで点が取れないと言うのでは意味がありません。「部活だけやればいいと思っているのか?」と言われて終わり。そうなると周りは応援してくれません。補習などに引っかかり練習もできなくなります。そうなると限られた時間を有効に使う事ができなくなります。それこそ目指す場所に到達するのは不可能な話となる。やるべき事は全て全力でやるのです。

さらには合宿に参加するためにはそれなりのお金がかかります。そのお金は保護者が出してくれている。家に帰ったらきちんと「合宿の報告」をするようにと指示をしました。これは必要な事だと思います。「合宿に行く」というのは当たり前ではない。保護者が金銭的な負担をしてくださる。だからやりたい事ができる。それに見合うだけの「話」をしなければいけないと思います。合宿に行ってこういう刺激を受けたのだときちんと話ができないようではこちらがやりたいと思う事は絶対にできません。

一生のうちで競技に対して真剣に取り組める時間というのは限られています。「高校時代に陸上部だった」という漠然とした話ではなく「高校時代の陸上競技に一生懸命に取り組んできた」と自信を持って言うことができるか。人生の中で一つの事に一生懸命になれるかどうか。「サークル的な楽しさ」ではなく「一つの事に真剣に取り組む楽しさ」を感じてもらいたいと思っています。

こちらがどのような「想い」を持って話をしているか。それを感じ取れるか。そこに大きな「差」が出ると思っています。これからどのように変わっていけるか。「きっかけ」は与えたと思います。それをどう「行動」に移せるか。感じとって動けないと変わりません。見ていきたいと思っています。
コメント
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