kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

一日練習3

2019-08-18 | 陸上競技

続きです。一日練習の後半。午前中で準備していた氷などが尽きてきたのであれこれ工夫して確保。飲み物も別に準備。13時半からの開始としました。暑いので可能な限り陰でやりたいというのはありました。もちろん無理でしたが・・・。

 

アップ自体はバランス系をやってからDM∞。午前中にかなりやっているのでそれほとやらなくても十分かなというのもありました。とはいえやはり必要な部分はやっておきたい。補強の要素を含んでやっていくことにしました。

 

 

 

もう一度、台ドロップ系を。これは午前中と同じです。ここは動きの確認の意味合いが強い。本数は少なめに。スイッチング&スキップもやりました。

 

 

 

 

ある程度動きの意識ができたのでここからは実際の走りの中で感覚作り。チューブ5歩を。最初は強めに引っ張ってパワー系に近いチューブ5歩。これはチューブが外れたときがポイントになります。一気に進む感覚が出てくる。そこから今度は「構え」の時にだけ負荷をかけるチューブ5歩。これは細いチューブを使います。水平方向への重心移動と最初の5歩のリズムの安定。

 

 

5歩の意識をしたら今度は前半マーク。5歩のリズムの安定からピッチアップと上半身を起こしていくタイミングを合わせる。2歩目で止まってしまう選手がいるのでここは徹底。飛び出しの時の重心移動も含めて繰り返します。ちなみに写真がnaoとmichiばかりなのは「動画撮影」をしたからです。走り終わって本人たちの感覚と実際の動きのすりあわせをするために。ほとんどの動きで撮影しました。かなりの数になりました。せっかく来てくれているので「ヒント」をつかんでもらったらと。

 

 

ある程度前半の動きの流れを作ったので今度はトーイング。女子と男子のペアにしました。女子は今の状況で行けば中国新人が狙えます。男子と一緒にやることでトーイングのスピードも上がります。女子が男子を引っ張るときには張力を普段以上にして。これにより限界を超えて動くことができます。重心移動が不十分な選手にとってはこれで「進む感覚」を作れる。

 

 

最大スピードを出してからは10バトンと25並走。自分の走りの感覚を作りたいからです。これも重要。最大スピードを出していくことで感覚と動きを一致させるという感じでしょうか。

 

中間の動きを作るためにTDMを。タイヤを引っ張る。これで中間での接地ポイント、膝の引き出し、フォロースイングを意識します。そこからDMを持って走る。DMを持つことで身体の前で脚を動かす感覚が作りやすくなる。これを2本ずつ実施して「40↑30→」を。これは前半マークと中間マークの組み合わせです。走りの中に「目印」を置くことで意識しやすくなります。これはどこでもやっている練習だと思いますが。うちの選手、中間マークでの膝の引き出しがかなりよくなっていました。驚きです。卒業生2人がいてくれることで2年生女子は意識が高まります。ありがたいことです。

 

 

 

少し休憩を挟んで今度はBDM。バーを持って走る。さらにDMを持って走って最後に40↑30→。良い感じで走ることができました。

 

 

かなり感覚がよくなってきました。徹底してやるというのはこういう効果があります。一時的な変化になるのかもしれませんが「走るために必要なこと」を徹底することで目に見えた変化が生まれます。うちの選手は普段やっていることなのですがそれに対して「目的意識」を持てるかどうかは大きいと思います。そこから120m-90mを。距離を走る練習はしません。しかし、せっかく作った動きをスプリントにつなげていかなければいけないと思っています。この部分もよく走れたと思います。この動きがレースでできれば十分です。

 

休憩がてらシャフトトレーニングを。上半身下半身のタイミングを一致させるための練習です。筋力的な意味合いよりも「タイミング」を重視しています。このあたりは走りの意識に必要なかったので撮影していませんでした。ということでこれ以後は画像なし(笑)。

 

2人が「帰らなければいけない」と言い出したので練習を割愛するかどうか悩みました。せっかく来てくれているので最後まで・・・という感覚はありましたがこれは強制する話ではないので。加速段階の動きの方が必要かなと思って前日と同様の「加速段階練習」を。ここも前日やったことの繰り返しにすることで感覚の定着を図ろうという考え方でした。かなり付きっ切りで。スタブロからの出に関しては動画を撮って何度も確認しました。こういう確認作業が入ると練習に時間がかかります。結局、ここで「時間が・・・」ということで離脱。仕方ない。

 

最後にうちの選手はT走と前半マーク&中間マークを組み合わせた練習を。これを2本だけやりました。これはタイヤ走をして走りの感覚を作ってから最後にマーク走をするというもの。1日蓮宗の総まとめです。ここまでできていたらある程度の感覚ができたかなと。女子、この練習でかなり良い動きをしていました。特に中間マークでの膝の引き出し、スイッチングのタイミングは過去最高レベルでした。かなり練習をして疲労はピークだったと思います。それでもこうやって良い動きができる。手応えを感じるに十分な走りだったと思います。

 

これが一時的なものにならないようにしなければいけません。走りが本物になれば確実に勝負できます。本当に「変わったな」と感じる走りでした。こうやって卒業生が来てくれることで選手にも刺激になります。自分たちが何をしているのか。何を目指しているのか。こうやって練習ができるのはやはり先輩がいてくれるからです。練習メニューが作られていく過程で卒業生と感覚のすりあわせをしながらやってきた。だから今がある。そのことは忘れて欲しくないですね。

 

かなりの疲労度はあります。来週土曜日も一日練習の予定。さらに一日おいて夏季合宿。今週は水曜日に支部新人。疲労度はあると思いますが国体最終の時よりもワンランク走りは良くなっていると思います。大きな欲は出さずに。スタートラインに立ったときには結果は決まっていると思います。そのことも選手には伝えました。試合だけ良い結果を出したいというのは無理。そこまでになにをするか。

 

良い時間になりました。

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1日練習2

2019-08-18 | 陸上競技

続きを。

 

前段階で重心移動と接地ポジションの感覚をかなり作りました。この手の練習のバリエーションはかなりあります。何度かblogに書いていますが「やりたいこと」があります。そこに向けての練習パターンは何パターンか準備します。身につけたい動きが明確になっている。そこに対するアプローチが1つだとその感覚が分からない選手も出てきます。まーこういうのを考えるのはかなり好きなのであれこれ準備します。パターン化しないようにしています。

 

で、ハードルドリルをやったので今度は少しずつスピードを上げての動きとしました。スイッチングラン&スキップ。

 

 

 

ミニハードルを使ってのスイッチング。以前はスティックでやっていました。ミニハードルを使うと足運びが上手くできない選手が出てきます。これも感覚の問題。その前段階でしっかりと直線的な足運びをやっておけば十分対応できるのではないかと思います。ミニハードルでも直線的に運べるようになると良いかなと。バーを持って身体の前で脚を動かす感覚を作る。できる限り高い位置で脚を入れ替える。接地のポジションに関しては前段階でやっているので細かくはいいません。スイッチングが終わってから30mの片足スキップ。一歩でしっかりと進むことと間の「タタ」がどれだけ速く動けるか。バーを持って行った後はDMを使ってのスイッチング。スイッチングを意識した後、DMを持ってスキップをします。重心が前になるので進みやすくなる。ここで感覚を作る。

 

この日はさらに。チューブシザースを。今度は膝の引き出しと重心移動を組み合わせる。シザースそのものができない選手が何人かいるのでその選手にとってはほぼ無意味な練習になってしまうのですが。できる選手に合わせたメニューもやります。

 

そこからスイッチングラン。これも最近やっていませんでした。卒業生が走りを作る中でかなりやってきた動きです。この動きをやってみるとかなり動きがよかった。進む動きとスイッチング、接地ポイントがつかみやすいのかもしれません。やった方が良いなと思う練習はかなりあります。うちの選手にとっても重要な動きです。しかし、時間がない。練習の取捨選択をしながらやっていく必要性があります。スイッチングランもBーDM-Nの順番で実施。少しずつ走りに近づけていく感覚でしょうか。

 

 

 

今度は走りの中でのスイッチングスプリント。タタタと言っていますが。これはスティックをおいて走るだけです。ある程度の距離設定をしてその間をしっかりと走る。ひょっとしたらどこでもやっている練習かもしれません。これまでやってきた動きを少しずつ走りにつなげていく。スティックとスティックの間のインターバルを速く走る。ピッチに頼ると届かなくなるのである程度の距離を設定します。届かなくなるというのは困るので。

 

で、やっと10バトン。これを1本ずつやって25並走を1本ずつ。スピードを出して走る練習です。これは決して手が抜けない動きになるので効果は高いと思っています。しっかり走る。最後に合流走。2本ずつの設定にしていましたがさすがに炎天下の中でこれだけのことをやったので疲労もあります。1本ずつにしました。優しい。

 

走った量はそれほどではありません。しかし、1週間分くらいの基礎練習をまとめてできたのではないかと思います。もちろん、やれば良いという話ではありません。今回は完全に付きっ切りでで動きに関して指導をしました。できていないときには指摘。その場で修正を加える。この形が私の指導の基本スタンスです。人数が多くなるとできないという部分はあります。それでも徹底するというところはあります。

 

午前中の練習、かなり言い練習ができたと思っています。良い感じです。やりたいことはできたかなと思います。

 

また書きます。

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一日練習

2019-08-18 | 陸上競技

土曜日。この日は一日練習を予定していました。15日が台風の影響で練習ができなかったというのも関係しています。本来であればnaoとmichiは中国選手権に出場する予定となっていました。今の状況では「走るだけ」になってしまう。動きが崩れている部分があるので少しでも修正できたらなと。「動きを積み上げていく」という練習パターンでやってきました。本人たちの感覚がまだ本物になっていないのだと思います。やれることはやりたいと。

 

練習予定では午前中は「動きの基礎」にしていました。午後はスプリント中心のメニュー。徹底してやるというのが私の練習の特徴です。特にこの夏休みは時間が確保できる。もう半分以上過ぎています時間をかけて取り組むチャンスだと思います。卒業生のためにという部分もありますが、やはりうちの選手がどうするか。

 

練習開始時に一人来ていないものが。繰り返しblogにも書いていますが「基本的な取り組みの姿勢」についてどうするかです。他の者が連絡をしたところ「寝ていた」と。かける言葉もありません。これまでも何度も何度も個別に指導してきました。この状況で「技術的な指導を」という話にはならないと思っています。「差」をつけるというのが不平等だと思われるかもしれませんが。何を持って平等なのか。1時間以上遅れてきたので他の部の顧問にお願いしてそちらに参加させてもらいました。トレーニング系を。残りの時間は「一緒にやる必要なし」と放置。冷たいでしょうか。

 

練習はバランス系から。その後、股間強化サーキット。

 

 

もう少し記録として撮影しておけばよかったかなと思います。この日はnaoとmichiに「自分の動いている姿」を視覚的に見せたいと思っていました。ドリル系なども含めて自分の動きがどうなっているのかを理解させたい。感覚と実際の動きの差があるのだと思います。これではどれだけやっても改善できない。時間があるこの日だからこそ徹底して自分の動きを確認させたい。もちろんうちの選手の動きも見ていますがどうしても二人の動きに関することが多くなります。

 

セラバンド補強とハードル股関節を実施。これで今から使うべきところに刺激を入れます。そこから30分くらいの時間をかけて「重心移動感覚」を作る時間を。台を使っての「乗せる」だけの感覚を作る。そこから写真のように走りの「形」を作ってからの重心移動。数年前はここだけを大きな段差を使ってやっていました。今は台を作ったのでちょうど良い高さで乗り込み動作の確認ができます。

 

 

 

台で動きを確認してからその場での。乗り込み動作「縦の動き」と「重心移動」の感覚を合わせるための動きを。ここから少しずつ進みます。チューブを使って進みにくい状況を作って身体の軸を保ったまま「膝締め歩行」です。

 

 

太いチューブで進みにくい状況を作ってからDM歩行。さらにチューブを軽くして少し前に進みながらチューブ歩行。しつこいくらいの段階を追っています。時間があるときにこうやってしっかりとやるというのは重要だと思っています。「何も意識しなくても走れる」選手がいることは確かです。しかし、うちの選手はそんなスーパーではない。そうであればやはり「やりたいこと」を身につけさせなければいけない。この次に「スイッチングドリル」を。流れの中で。

 

そこから台ドロップ系の動きを。下の画像が基本的な台ドロップ。上述の「重心移動感覚」の練習から前に進み始めています。連続して台ドロップをする。ここから片足、両脚でさらに前に進む動きをします。スイッチングの動きも含めて走りを意識していく。他の写真は省略(笑)。


 

この日は本当に徹底。ハードルドリルを。サイドでの重心移動を作ってから壁抜きで重心移動の感覚を作る。移動感覚を作ってワンステップハードルを3段階。少しずつ進む感覚を作る。膝の引き出しと腰の移動のタイミング、接地ポジションを作るといういくつもの要素が含まれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

この時点でかなりやっていますね。「何をやっているか分からない」と指摘されることが多いのでnaoとmichiの動画を撮ったついでにうちの練習の様子を画像にしてみました。これイチイチ動画からコマ撮りで出力しなければいけない。結構面倒ですがやっていると楽しい(笑)。細かい部分は書いていませんがなんとなく様子を感じてもらえれば良いかなと思います。

 

長くなってきたので記事を替えます。午前中練習の後半部分はまた別に書きます。

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