続きです。一日練習の後半。午前中で準備していた氷などが尽きてきたのであれこれ工夫して確保。飲み物も別に準備。13時半からの開始としました。暑いので可能な限り陰でやりたいというのはありました。もちろん無理でしたが・・・。
アップ自体はバランス系をやってからDM∞。午前中にかなりやっているのでそれほとやらなくても十分かなというのもありました。とはいえやはり必要な部分はやっておきたい。補強の要素を含んでやっていくことにしました。
もう一度、台ドロップ系を。これは午前中と同じです。ここは動きの確認の意味合いが強い。本数は少なめに。スイッチング&スキップもやりました。
ある程度動きの意識ができたのでここからは実際の走りの中で感覚作り。チューブ5歩を。最初は強めに引っ張ってパワー系に近いチューブ5歩。これはチューブが外れたときがポイントになります。一気に進む感覚が出てくる。そこから今度は「構え」の時にだけ負荷をかけるチューブ5歩。これは細いチューブを使います。水平方向への重心移動と最初の5歩のリズムの安定。
5歩の意識をしたら今度は前半マーク。5歩のリズムの安定からピッチアップと上半身を起こしていくタイミングを合わせる。2歩目で止まってしまう選手がいるのでここは徹底。飛び出しの時の重心移動も含めて繰り返します。ちなみに写真がnaoとmichiばかりなのは「動画撮影」をしたからです。走り終わって本人たちの感覚と実際の動きのすりあわせをするために。ほとんどの動きで撮影しました。かなりの数になりました。せっかく来てくれているので「ヒント」をつかんでもらったらと。
ある程度前半の動きの流れを作ったので今度はトーイング。女子と男子のペアにしました。女子は今の状況で行けば中国新人が狙えます。男子と一緒にやることでトーイングのスピードも上がります。女子が男子を引っ張るときには張力を普段以上にして。これにより限界を超えて動くことができます。重心移動が不十分な選手にとってはこれで「進む感覚」を作れる。
最大スピードを出してからは10バトンと25並走。自分の走りの感覚を作りたいからです。これも重要。最大スピードを出していくことで感覚と動きを一致させるという感じでしょうか。
中間の動きを作るためにTDMを。タイヤを引っ張る。これで中間での接地ポイント、膝の引き出し、フォロースイングを意識します。そこからDMを持って走る。DMを持つことで身体の前で脚を動かす感覚が作りやすくなる。これを2本ずつ実施して「40↑30→」を。これは前半マークと中間マークの組み合わせです。走りの中に「目印」を置くことで意識しやすくなります。これはどこでもやっている練習だと思いますが。うちの選手、中間マークでの膝の引き出しがかなりよくなっていました。驚きです。卒業生2人がいてくれることで2年生女子は意識が高まります。ありがたいことです。
少し休憩を挟んで今度はBDM。バーを持って走る。さらにDMを持って走って最後に40↑30→。良い感じで走ることができました。
かなり感覚がよくなってきました。徹底してやるというのはこういう効果があります。一時的な変化になるのかもしれませんが「走るために必要なこと」を徹底することで目に見えた変化が生まれます。うちの選手は普段やっていることなのですがそれに対して「目的意識」を持てるかどうかは大きいと思います。そこから120m-90mを。距離を走る練習はしません。しかし、せっかく作った動きをスプリントにつなげていかなければいけないと思っています。この部分もよく走れたと思います。この動きがレースでできれば十分です。
休憩がてらシャフトトレーニングを。上半身下半身のタイミングを一致させるための練習です。筋力的な意味合いよりも「タイミング」を重視しています。このあたりは走りの意識に必要なかったので撮影していませんでした。ということでこれ以後は画像なし(笑)。
2人が「帰らなければいけない」と言い出したので練習を割愛するかどうか悩みました。せっかく来てくれているので最後まで・・・という感覚はありましたがこれは強制する話ではないので。加速段階の動きの方が必要かなと思って前日と同様の「加速段階練習」を。ここも前日やったことの繰り返しにすることで感覚の定着を図ろうという考え方でした。かなり付きっ切りで。スタブロからの出に関しては動画を撮って何度も確認しました。こういう確認作業が入ると練習に時間がかかります。結局、ここで「時間が・・・」ということで離脱。仕方ない。
最後にうちの選手はT走と前半マーク&中間マークを組み合わせた練習を。これを2本だけやりました。これはタイヤ走をして走りの感覚を作ってから最後にマーク走をするというもの。1日蓮宗の総まとめです。ここまでできていたらある程度の感覚ができたかなと。女子、この練習でかなり良い動きをしていました。特に中間マークでの膝の引き出し、スイッチングのタイミングは過去最高レベルでした。かなり練習をして疲労はピークだったと思います。それでもこうやって良い動きができる。手応えを感じるに十分な走りだったと思います。
これが一時的なものにならないようにしなければいけません。走りが本物になれば確実に勝負できます。本当に「変わったな」と感じる走りでした。こうやって卒業生が来てくれることで選手にも刺激になります。自分たちが何をしているのか。何を目指しているのか。こうやって練習ができるのはやはり先輩がいてくれるからです。練習メニューが作られていく過程で卒業生と感覚のすりあわせをしながらやってきた。だから今がある。そのことは忘れて欲しくないですね。
かなりの疲労度はあります。来週土曜日も一日練習の予定。さらに一日おいて夏季合宿。今週は水曜日に支部新人。疲労度はあると思いますが国体最終の時よりもワンランク走りは良くなっていると思います。大きな欲は出さずに。スタートラインに立ったときには結果は決まっていると思います。そのことも選手には伝えました。試合だけ良い結果を出したいというのは無理。そこまでになにをするか。
良い時間になりました。