kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

夏季強化合宿4

2019-08-29 | 陸上競技
火曜日午後。合宿の最後の練習。ここからはhys先生と交替してしっかりと走り込みをすることに。これまでの3回分の練習ではほとんど走っていません。基礎的なことも必要だと思いますがやはり走練習も必要。

私はkrkのショートハードルのための練習を。週末に選抜があるのでそこに向けての準備。参加標準が14秒50。ギリギリ突破してています。これまでのレースは追い風参考か向かい風が強いというレースしかしていません。日本ジュニアに出場するためには上位40人に入らないといけないとのこと。現時点では一番下の記録ということになります。

インターハイで入賞していますがそこは全く考慮されず。選抜で6番以内に入れば出場権を得られると。いやいや(笑)。限られた時間の中でどうするかという感じでした。

これまでkrkに関してはショートハードルの指導はほとんどしていません。レースの時の振り返りはしていますが練習でみる機会はほとんどない。インターハイではヨンパで勝負という感じが強かったので。今回は短時間でショートハードルの練習をやることに。

ハードルドリルを少し。抜き足が少し大きくなっている気がしました。そこは話をしながら修正。リード足も含めて「締めて動かす」という感覚を大切にすることに。タンブリングをやってそのままスパイクを履いて走ることに。






アプローチの練習をしっかりとしたいと思っていました。これまでハイハードルでやっていたのがユースハードルになります。低くなる。それによりスピード感が変わってきます。ハードルインターバルの走りが刻むイメージになります。

1台目までのアプローチを。元々1台目までは7歩で入ります。普通は8歩。これはすごい話だと思います。7歩で行っているのは知っていましたが先日いつから7歩にしたのかと聞いてみました。「中学の時から7歩で走ってました」と。いやいや(笑)

ジュニアハードルもユースハードルもハイハードルも1台目までは13m72です。高さは変わりますがハードルインターバルは変わらないのです。それを中学生が7歩とは。もうすごすぎて訳わかりません(笑)。

なかなかイメージしにくいですが1台目まで7歩もいうのはかなりオーバーストライドになります。それで入って1-2台目が3歩。さらにはハードルの高さはユース。全くイメージが違います。1台目のアプローチをする中で色々とやっていきました。身体が起きすぎるのでそこを確認して修正。低いので積極的に1台目に入りたい。身体が起きてしまうと減速してしまうので前傾を保ちながら踏み切れるように。

この手の部分は指摘してイメージをさせると難なくやってくれます。こういうのは本当に楽しいですね。こちらが考える動きを体現してくれる。普通はできないと思います。

そこから3台目まで。ここの感覚が難しいなと感じました。7歩から3歩。1台目まではかなりストライドを取りながら走ります。が、1台目をクリアしたらかなり刻まないといけません。詰まる感じがありました。本人と話しながら対応。7歩で走るときはヨンパでいうと13歩、そこからの3歩は15歩の感じだと思います。力がある時の15歩は自分で思っている以上に刻まなければいけない。そんな話をしていました。

この感覚が本人にとっては良かったようです。かなりハマりました。一方的に技術や感覚を押し付けるのではなくkrkに関してはイメージや本人の感じている部分を重視しながらやる方がいいなと。本人が「良かった」と言っていたのでそれが全てかなと。

感覚が良くなったのでそれ以上やらずに終わり。ショートハードルも含めてしっかりと力を出してもらえたらと思います。

合宿でしたがこの間はkrkとマンツーマン。合宿という雰囲気は無くなっていました。それでもこうやって任せてもらえることはありがたい話だと思っています。krkの指導に関わらせてもらえることで私自身も勉強になります。感謝しかありません。

他の部分はまた書きます。スプリント系の指導についてしか書いていない部分もありますが、ハードルもかなりできます。一応国体はハードル担当。細かい部分もできるので。アピールしておきます(笑)

また書きます。
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夏季強化合宿3

2019-08-29 | 陸上競技
火曜日。合宿2日目です。この日は雨予報。かなり酷い雨が降る予報となっていました。屋外で練習ができるのか。急遽体育館を抑えることにしました。何もできないというのはやはり避けたいので。

朝練、寝坊して来ていない者がいました。昨年の冬、うちも同様のことがありました。顧問としては本当に情けない気持ちでした。なにをするために来ているのか。前日から言い続けていることがどれだけ伝わっているか。他にも思うことはありましたが触れずにおきます。うーん。

体育館を使うことにしたので練習計画は大幅に変わることになります。元々メニューを細かく考えていたわけではないので対応はできるのですが、やりたいと思っていたことができないというのが良くない。やれることをやる。

体育館シューズはないので裸足で。おんぶ走と抱っこ走を。軸を作るために手押し車も。これもやるべきポイントを理解してやらないと効果は出ないのですが。説明はしましたが身体のラインが保てません。細かいところですが個々ができるかどうかは大きいと思っています。倒立や倒立歩行もやりましたがなかなかできません。

あとは自分の身体を保つ、軸を作るという練習。目を閉じて片脚立ちをするだけですが。目を開いていたら視覚情報が入ってくるので身体を保ちやすい。しかし、目を閉じると保つのが難しくなります。身体のコントロールの練習として簡単にできます。1時間程度は体育館でやったでしょうか。

屋外を見てみると雨が弱くなっていました。雨雲ズームレーダーで見てみるとしばらく小雨状態。せっかくなので外だ走ることにしました。多少濡れたとしても絶対にやっておいた方が良い。いきなりスパイクを履いてウインドスプリント。体育館の中で汗をかいていますからアップ自体は問題なし。

昨日の動きのイメージを持って走るようにという指示だけはしました。どれだけ考えてくれたでしょうか。質を上げるためには本数を減らせばいいという話ではありません。どれだけポイントを押さえて動けるかです。難しい部分だと思いますが。

手っ取り早く走れる状況を作りたかったので片脚スキップ&スプリントを。前日のイメージを保ちながら進む感覚を作る。膝の引き出しと重心移動を作る。この動きは地面を離れるタイミングにもつながります。

もう少し重心移動を創り出したい。シザースをすることに。これは芝生の上で。まずはシザースができるかどうか。膝を引き出した時に空中で止まる感じでしょうか。「浮くな」という言葉を使うときもありますし「浮いて」ということもある。ここは難しい部分です。上に浮かない。前方向に浮く。空中で進み続ける感覚でしょうか。

チューブを使って動きをコントロールしました。引き出した瞬間にチューブに負荷がかかる。狙いとする部分が理解できるかどうかは大きいと思っています。チューブを使えば動きが作れるという話ではありません。引き出した時にグッと負荷がかかる。4歩やってチューブを外して3歩。感覚の差を感じ取ってもらいたいなと。

中間の動きはある程度できたので最後に加速段階の基礎。本当はこの区間にしっかりと時間をかけなければいけないと思っています。限られた時間と道具ですから全てはできませんが。簡単に加速段階の動きを説明しました。そこから重心移動を生み出すための練習。加速段階についてはなかはか議論されません。難しい部分があると思っています。

0からの動きになります。そうであれば重心移動を大きく生み出す方が流れが良くなると考えています。正解かどうかは分かりませんが。小さく早くとか後ろ足を擦るような動きはあまりプラスでは無いと思っています。しっかりと前に進む感覚をもたせたい。

芝生の上で5歩バウンディングを。できるだけ大きく前方向に進む。この時に腰が残らないように保つ。身体の軸を大切にしてもらいたい。大きく前に進むイメージで。ある程度やったら今度はマークを置いて1歩目の飛び出し。この時に膝締めが重要になってくる。単純に移動さえすればいいという話ではない。次の動きに繋げていくためには膝締めが重要だと思います。接地ポジションと角度がきちんとしていなければ止まってしまう。一歩目の引き出しとその場でのスタート膝締めをやる。組み合わせながら。

この辺りで差が出てきます。膝締めをやってから一歩目をやるように伝えましたが女子は比較的やる。男子は10分の1くらいがやる。ここは大きいなと感じました。「やれ」と言われたからやる。「自分のため」にやる。その部分が明らかに違います。まー必要ないと思っているのかもしれませんが。指導する立場からすればもう少し意欲を持ってもらいたい。が、それができないというのは如何なものか。言うのをやめましたが。

一歩目ができたら今度は5歩の動き。二歩目で止まってしまうパターンが多い。それをリズムの安定をさせるためにこの手の練習をします。どこでもやっているメニューかもしれません。意識するポイントがどこにあるかで変わってきます。次々に足を前に送るイメージで走る。更にチューブ5歩と組み合わせる。走りの中でリズムの安定を図る。

最後に60mを2本走って終わり。走り込みとは全く縁遠い練習でした。それがどうなのか。もっと量を追う必要があるのかもしれません。単純に量を追うのではなく技術的なものの習得を最優先してそこからそれを意識して走る方が質が上がるのではないか。時として考えずに走ることも必要になる。どのタイミングなのかは分かりませんが。

とりあえずやったことを記録しておきます。
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