kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

夏季強化合宿2

2019-08-28 | 陸上競技

続き。午後も基本を中心にやろうと考えていました。時間をかけて練習ができるチャンスを活かしておきたいなと。走り込みも必要ですがもう一度動きの確認も必要になる。やりたいと思うことがたくさんあります。

 

今回、県新人で間違いなく中国新人をかけてレースをすることになるond高校も一緒でした。うちのチームのことだけを考えると間違いなくマイナスです。心が狭いので意図的に間違ったことを教えても良いのですが(笑)。とはいえ、指導者同士は仲良くやっています。選手も積極的に自分の技術を高めようと質問しに来る。そういう前向きの選手を指導しないという選択肢はないなと思っています。狭い視野で物事を考えるのではない。お互いに高め合える関係が作れれば良いなと感じています。

 

午後の練習は午前中の復習をしながら次の動きへ。ある程度の時間をかけていきました。乗り込み動作と直線的な足運びを午前中にやっていました。それだけでは前には進みません。フォロースイングの使い方とタイミングを覚えていく必要がある。そこでチューブもも上げとトントンを。身体の前側で動かす感覚。もも上げをすると締めるだけになってしまって膝から下が前まで来ません。

 

これは表現の問題になるのでわかりにくいかもしれません。膝から下を降り出すという動きは必要ないと思います。故障の原因になる。不自然な動きになるからです。しかし、締めすぎると前に進まなくなります。接地はしやすくなりますがストライドが出ないので無駄に動くことになる。この部分も少し説明。形が必要になります。

 

ある程度やってからもう一度台ドロップ。これが一番基礎が作りやすいと最近は感じています。一度やってまだ足りないと思ったのでチューブを使っての挟み込みのイメージを作る。しっかりと身体の前で動かすイメージを作る。そこから再び台ドロップ。台ドロップだけで終わろうと思っていたのですが片足と交互もやることに。ここはちょっと応用的な感覚があります。これまでやった動きのまとめとしては適切な種目だと思いますが。

 

片足に関しては連続片足ジャンプです。軸作りがしっかりとできていないといけない。軸を固めて片足で耐える。その動きを正確にできて初めて次の段階に進めると思っています。本当はホッピングのような動きをしたいのですがこれは難しいので今は台ドロップの片足でやっています。弾くような感覚がでてくればいいなと。

 

さらにハードルを使っての練習。お願いして各校にフレキハードルを持ってきてもらっていました。20台はあったでしょうか。90人に対して20台では不足する部分もありますが「意識付け」の部分としては重要だと思います。サイドを使ってのスイッチングの動きをしてからワンステップハードル。ここで「乗り込み」「切り替え」「重心移動」ができるようになります。もちろんハードルインターバルが遠くなるので「届かせる」ことが目標になってくる選手も出てきます。初めてやってすぐにできるかどうかは別問題。この動きをする中で意識できれば確実に変わってきます。

 

そのままシューズでスイッチングを。ミニハードルを使っての練習です。ここに至るまでに直線的な足運びをやっておく必要があります。前で動かそうとしてもミニハードルを使うと足が回りやすくなってしまうからです。直線的な運びを身につけてからその後どうするか。乗り込みも入ってきます。できない選手も出てきますが・・・。これはそこに至るまでのプロセスが大きく影響してくると思っています。前段階できちんとやっておけば回ることはない。

 

スイッチング&スキップにしました。国体選手も参加してくれていたので片足スキップのお手本を。何度か書いていますが片足スキップの進み具合とスプリント能力には相関関係が強いと思っています。感覚的なものですが。膝の引き出して重心移動を生み出す。その感覚が作りやすい。走るときに地面に足がついている時間というのはほんの少しです。正確には分かりませんが100mを走る間に地面についているのは2秒程度ではないでしょうか。それ以外の時間は浮いているのです。接地してからその足が離れるまでの時間はほんの一瞬。浮いている時間にどれだけ進めるのか。ここが重要だと思っています。

 

スイッチングとスキップの組み合わせをかなりやりました。きちんとやっている選手は腰が進み始めます。さらにポイントになる間の「タタ」の部分が速くできればもっと進むようになる。何度かチェックしながらやりました。このときに頭が前のめりになっている選手が複数。前に進みたいのは分かりますがそれにより身体が前のめりになると進まなくなります。軸が保てていて初めて進める。足が前まで引き出せる。ここは重要だと思います。

 

あまりにも走っていないのでスパイクを履いて。もう一度スイッチングをそのまま10mランをしました。これはイメージ作りの問題です。前で入れ替えるイメージで走るというだけ。スイッチングからは走ろうとすると一端加速のイメージになるので難しい部分はあるのですが。これを2本ずつ。

 

設定が難しいですがスイッチングランの「タタタ」をやりました。スイッチングランのミニハードルバージョンも捨てがたいのですが人数が多いのと全員ができるとは思わないのでこちらはやらず。スプリントの中でのマーク走を。マークを超えるときに脚を入れ替える。目印があるので入れ替えの意識をしやすくなる。単純に走るだけよりもイメージがしやすい。

 

間のタタタの部分をどれだけは速く動かせるかというのも重要です。選手によっては詰まる場合もあります。そうであれば速く動かして処理する。自分で動きをコントロールする部分です。これができるようになると走りがかなり変わってきます。まー私がそう思っているだけなのですが。動きの変化を見ていた指導者も「変わりましたね」「重心移動するようになった」と言ってくれていました。社交辞令かもしれませんがありがたく受け取っておきます。

 

最後に60mスプリントを各自で2本やって終わり。そうまとめです。走りに関してはまだまだやりたいことがあります。全ての要素をしっかりとやろうと思えば4回分の練習が必要かもしれません。補強などもやろうと思えば6回か。走る量としてはそれほど多くありませんでしたが集中してくれていた選手は変わっていました。

 

練習が終わって反省会。各学校でその日の練習を振り返って良かったところ、課題を挙げて翌日に何をするかを宣言する。ほとんどが同じことを言っていました。前に出る、声を出す。やろうと思えばできることをやっていない。その一言に尽きます。リーダーになる選手が出てくると良いのですがそれが全体的にない。問題です。

 

うちの選手も。男子がもっと他校の選手に教えられるかどうか。前の記事にも書きましたが本人達が理解していません。だからできない。教えている様子を見ましたが適当。ポイントを押さえることができない。自分よりも速い選手にアドバイスができないというのがあるかもしれません。それでもポイントは伝えられる。練習に参加できていない者は遠くで補強をしている。グランドに来てできているできていないの指摘はできたのではないか。

 

長くなりました。一応記録しておきます。読みにくいですね・・・。

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夏季強化合宿

2019-08-28 | 陸上競技

月曜日、火曜日と例年実施されている夏季強化合宿が行われました。1泊2日の合宿です。どこまでできるか分かりませんが方向性を決めて取り組みたいなと考えていました。時期的に県新人まで3週間程度。ちょうど良い強化期になると。

 

うちは先週からすでに強化練習に入っています。合宿があるからといって練習量を調整して行く意味はありません。負荷はかなりかけています。その流れの中で合宿です。今回は私が技術的な指導をするようになっていました。合宿参加スタッフはほぼ国体コーチ。この中で私が指導するのもどうかという感じはありますが。任せてもらえるという部分と不安な部分はあります。まー練習をずっと見られるのですから。

 

今回、練習のはじめに「技術指導中心にやる」という話をしました。合宿は競技についてしっかりとやっておきたい。それ以外のことをこの場面でやるのはもったいないと思っています。取り組みの姿勢や行動に関してここでいうのはどうかなと。参加チームの指導者が国体関係者ということもありこの日の午前中はそちらの業務のためグランドにはいませんでした。ほぼ私のやりたい放題(笑)

 

本当であれば身体作りをしっかりやりたいのですが、時間の関係で最小限にすることに。身体を固めるイメージが必要だと思っています。そのためには筋力的な部分がどれだけできるかも重要。股関節周辺や体幹の部分を重視して短時間だけやりました。

 

基礎的な部分をやるということで流れを勝手に考えていました。まずは「軸」を作る。技術的なことをやるというのはすごく大切だと思っています。しかし、地面から反発をもらうための基本的な姿勢ができなければ次の段階に進めない。反発系の練習を最初に。補強自体も「固める」という補強を多くしています。締める感覚作りです。簡単にその場での反発系。ここに片足ジャンプを入れました。両脚で反発をもらう感覚はやりますが片足でもらう練習が不足しているなと感じていました。それを今回少し克服したいと。

 

その場でのジャンプの後に「軸系」を。これは試合の時にも必ずやるようにしています。細かい技術云々の前に最初の軸ができなければいけないなと。どれだけやっても無駄な力を使ってしまうと意味がなくなります。接地した瞬間に固めて反発をもらえるようにする。走れば良いという感じではない。走る動きは「身体を前に進める」という意味が強い。潰れてしまったら進みにくくなる。何度か繰り返しました。

 

そこからは縄跳びやチューブを使っての足運びの練習。直線的な運び方ができるようになるか。「足運び」のための練習をいくつか示しました。縄跳びもも上げ、チューブ歩行、チューブもも上げなど。チューブもも上げが一番手っ取り早いと思っています。もちろん意味が分かってそれができるかどうかが重要ですが。動きの徹底。時間を決めてそれをやっていきました。

 

さらにここから台ドロップ。月曜日の朝、小さな車に荷物を積み込みました。90人近く選手がいることになるのである程度の道具が必要になります。台は20台しか作っていません。うちの選手のために作っているので数が足りない。これは仕方ないかなと。台ドロップをする意味は「乗り込み動作」です。身体の真下でしっかりと接地する。パワーを使って接地するのではなく重心移動の中で自然に接地する感覚を作りたい。大きな重心移動というよりは丁寧にやっていくことが必要になる。

 

このあたりから集中力が切れるものが多数。面白くないのでしょう。実際に走る練習の方が目に見えて効果があると思うのかもしません。私に指導方法が良いかどうかは分かりません。時間をかけて少しずつ感覚を作っていくことで見えてくるものがある。重心移動ができるかどうかは単純な話ではない気がしています。普通の選手がどうするか。

 

女子は比較的真剣に取り組んでいます。なんとかしたいという感じがあるのでしょう。男子の一部は・・・。何度か「やらない方が良いのでは?」とだけ声かけをしましたがそれも伝わらず。やっている本人達は「自分たちはやっている」と思うのだと思います。客観的に見ると・・・。大学生が来ていました。練習の様子を見ながら「あの辺りの選手はなんですかね」と言っていました。話をしているだけのグループがいたので。私はスルー。やろうとしている選手達に時間を使うべきだと感じていたので。

 

で、台ドロップを連続で。固めることと入れ替えること。このあたりを連続でやっていく練習です。これも意味が分かってくれるといいのですが。固める動きと乗り込む動き、フォロースイングは触れていませんでしたがこの段階で少しだけ説明。あれこれ説明すると時間がなくなりますから。

 

こうやって説明するときに集団の後ろにいる選手はほぼ見ていません。こちらも90人を全て見ていくことはできない。後ろの方にいる選手は話も聞いていませんし、動きも雑です。この段階で技術練習をしてもほとんど効果はないかなと感じてはいます。そこに対してどれだけの指導をするか。何人かは本当に学ぼうと前のめりになって話を聞いています。その子達に合わせてやりたい。

 

うちの選手は普段やっているような練習ではあります。他校の選手で女子に積極的に質問をしていました。男子はそうでもない。ここの差はありますね。男子はきちんと説明できないというのもあると思います。普段の練習での取り組みがこういう部分で出てきます。ここを本人達が感じ取ってくれると良いのですが。

 

最後に20分程度「動きの確認」の時間をとりました。午前中にやった練習の総復習。必要だと思うことを自分たちでやってもらいました。ここも差が出ます。当然ですが。それでいいと思っています。「与える」ことが当然のようになってしまうと意味がない。本当に強くなりたい、速くなりたいと思えば自分でやるしかないのです。

 

まとまりがないですが、ひとまず午前中にやったことを記録しておきます。技術的な要素が高い。そしてそれは「身につけよう」という意識があるかどうかで大きく変わってきます。また書きます。

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