kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

スピード刺激

2019-08-20 | 陸上競技
せっかく動画を撮ったので技術的な話を書こうかと思っていました。コマ送りに書き出して意識する部分を書いておこうかと。で、余力がなかったのでまた近いうちに書きます(笑)どれだけの人が技術的な部分に関心があるのかわかりませんし。

月曜日、支部大会2日前。調整をしてレースに出るという感じではありません。あくまで練習の一環としての支部新人。選手にとっては違うかもしれませんが。全ての試合に調整して出るというのでは強化するタイミングがありません。これも考え方だと思いますが。

久しぶりに日誌を提出させました。まとめて書いている者、全く書いていない者、中身が全くない者が出てきます。このことに関しては最後に話をしましたが。歯磨きをする。お風呂に入る。これは毎日当たり前のようにやります。習慣です。日誌を書くのも練習同じ位置付けだと考えています。練習だけやっても振り返りが出来なければ効果は上がらない。一時的な気持ちが盛り上がってやるのではなく常に安定して取り組める。そういう選手にならなければいけません。

この日もmichiが練習参加。全て一緒にはやりませんが基礎的な部分は一緒に。本当は時間をかけて丁寧にやる方がいいのでしょうが。雨予報になっていたので少し早めに進めなければいけない。そういう部分も含めてメニューを組みました。うちの選手用とmichi用のメニューをそれぞれ作成。

バランス系をやってからBCT。その流れの中で軸系。ここは基本的に外せない動きだと思っています。試合のために順番しておくという意味合いも強くあります。やはりこの部分は常に意識させておきたい。うちの選手はそこからセラバンド補強とハードル股関節。michiは反発系と縄跳び、チューブ腿上げ。michiに関しては走るために意識した方が良いと感じたことをやりました。とにかく接地が長い。修正していかなければいけないかなと。

さらに気になっているのが「脚の遅れ」です。スイッチングが遅れてしまって返ってきません。反発系が上手く出来ないのも関係しています。ここもなんとか出来ないかなと。

実際問題、こうやって走りについて考えていくのは本当に楽しい。走りを深く考えていくことでどのようにすれば良いのかを見極める。処方箋を考えてそこに対してどういう練習をするのか。なかなか分かってもらえないと思いますが至福の時間です。動きを見てそれに対してどうアプローチするか。ガチガチの枠にはめてやる気はありません。個別対応が基本。

michiは縄跳びをやってからチューブ腿上げ。膝締めとスイッチング。チューブもも上げは普通のもも上げとトントンまで。基礎的な部分の繰り返しです。早めに終わったのでそこから高校生と一緒に。

ハードルドリルと台ドロップ系を。これは土曜日にかなりやっているので問題なしかと。アキレス腱が痛いという選手がいたのでキネシオで対応。無理はさせず。

スイッチング&スキップをやってからうちの選手はチューブ5歩と前半マーク。スピード刺激を入れながら。michiはスイッチングに課題があると感じているのでスイッチングランを。まだまだ動きは本来のものではありませんが、積み上げていくしかないのかなと。スイッチングランの中でスプリントに近い動きもやりました。走りの中でスイッチングを意識するようにしました。そこからスイッチングランスプリント。タタタです。もう少し前で動かしたいなと思いながら見ていました。

うちの選手はトーイング、10バトン、25並走の後にバトン合わせ。120mを使っての合わせとしました。本来であればこちらを最優先しなければいけないのでしょうが、この日で練習参加が最後になるのでmichiの練習を見ることに。バトンはまずまずだったようです。少しバトン練習が足りないかなという気はしています。まずは基礎かなと。

michiはそこからチューブ5歩。この時に腰の位置が低くなりすぎていることに気づく。出来るだけ動画を撮っておきたいと思って遠くから見る機会が多かったのですが人手が足りないので私がチューブを引くことになりました。その時にワンハンドの構えの位置がかなり低くなっていました。これが要因の一つかなと感じました。

「低く出ないといけない」という意識が強くあるようです。スタブロからの出も同様。しかし、低ければ良いというものではありません。一歩目の腰の移動は「水平移動」だと考えています。「水平移動」の意識はあるようです。しかし、低い位置からの水平移動であれば間違いなく潰れます。

イメージとしては腰が高ければ潰れる、腰が低ければ上に抜ける感じです。michiは「水平移動」という感覚だけ残っていてその前の構えの段階できちんと作れていない。これでは上手くいきません。もちろんここだけ修正すれば良いという話ではないのですが。チューブ5本と前半マークではその部分を重点的に修正していきました。

トーイングも人出が足りないので私が引っ張ることに。2本だけでしたが息切れが(笑)運動不足ですね。そこで作った動きを40→30↑で走りに結びつける。タータンでできればもう少し上手く走れるかもしれないですね。

本当はここでトレーニングを入れたかったのですが雨が降るので端折って走りを先にやることに。ここまでもスコールのような雨がバーっと降っていました。止んでいる時に走っておかないとやりたい練習ができなくなります。休まずに。すでに息切れしていましたが(笑)

バリエーションSSを。日曜日にblogをアップするために動画から静止画の書き出しをしていました。その時に過去の動画を見ることに。michiが高校時代にやっていた練習の中でこれをやったら感覚が良くなるという練習がいくつかありました。これを実際にやった方が良いかなと。BTDMを組み合わせてスキップとシザースをやります。B Tでは膝の引出しでしか進めません。 Tだけになったら腕は使えますが前に進むためにTが邪魔をすることになる。これに負けずに引き出す。DMは重心が前になるので進みやすくなる。さらにシザーズの時にはDMを突き出すようにしているので「膝と重心移動」のタイミングがつかみやすくなる。

実際にやってみると動作と動作の間で動きが鈍い。こういう部分だと思います。しっかりとやっておくことで「感覚の変化」を生み出しくれるはず。高校だからできる練習なのかもしれません。せっかく戻って練習に参加してくれるのであれば少しだけでも役立てたら良いなと感じていました。本当に役立てているかは不明ですが。

最後に土曜日にできなかった T走と40→30↑の組み合わせを。雨が降ってきていたのでグランドがゆるくなっていました。それでもこういう練習はしておきたい。意図的に組み合わせることで少しずつ変わると思っています。これを3本。短時間で走るのでしんどいかも知れませんが。

本人がどう感じているのか。感覚は良くなったと言ってくれていました。表現が下手なのでどう変わってきているのか正確に把握できていないのですが。ポイントになる「スイッチング」「スキップ」反発」が大切だというのが分かったようです。もちろん簡単に戻るとは思いません。大学で恵まれた環境の中でしっかりと自分を磨いてもらえたらと切に願います。

私に何ができるか。それは分かりません。それでもこうやってできることを積み重ねていきたい。そう思っています。卒業生が来てくれたことで私自身「走ること」に対して真剣に考えることができました。「速くなりたい」と願っている選手に対して何を提供するか。ここに尽きると思っています。楽しい時間でした。心から感謝したいと思います。
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