kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

前後しますが

2018-06-21 | 陸上競技
ちょっと話が前後します。あれこれあるので記録しておきます。

中国大会が終わって。月曜日は休みとしました。火曜日から練習再開。インターハイを決めた女子がどのような雰囲気で練習をするのか。そこはかなり気になっていました。目標を達成してそれで気持ちが切れてしまう可能性もあります。色々と考えて「自分たちでやりなさい」という指示を出しました。練習計画も内容も何も指示しない。どのような内容の練習をしても構わない。私はほぼ口を挟まない。やることがあったのもあり本人たちに任せてみることにしました。

3年生はSPIの試験があるとのことなので全員がそろうのは17時過ぎ。私もその時間帯に合わせて行ってみました。すると一生懸命にやっています。こちらから何も言われなくても自分たちで課題を決めて取り組んでいる。もちろん、練習内容自体はこれまでやってきた内容ばかりになるのですが「自分たちで必要だと考える」ことで動きに対する理解も深まるのではないなと思います。それもかなり明るくワイワイいながらやっていました。これは嬉しかったですね。悲壮感はない。

チームとして。ここの部分は重要だと思っています。何か一つを成し遂げる。うちの学校としてはリレーでインターハイに出場するというのは誰も考えたことがない内容です。学校がある防府市でこれまでにリレーでインターハイに出場したことがるのだろうか。競技志向ではない学校の中である意味うちの選手は「異質」だと思います。必死に競技に向き合うという部分とはかけ離れたところでやっていました。それが3年間かけて「競技者」となり大きなことを成し遂げた。しかし、何一つ満足していない。次に向かって進んでいる。

私自身、いろいろと考えることがあります。これまで狙った大会で大きく外すことはありませんでした。調整に関してもミスなくやってきたつもりです。それが今回は十分とは言えない結果となった。それは私自身考えるところです。慢心があったとは思いませんが結果として「100点」の出来ではない。どうしたらいいかわからず師匠に相談もしました。結局、「答えは見つからない」のです。自分自身の中で理由を見極めながらやっていかなければいけない。

これが伝統校といわれる「リレーでインターハイに行くのが当たり前」と言われる学校であれば違うのかもしれません。必死にやってきて何とかつかんだインターハイ。チームとして戦う部分と「個」として戦う部分が並列に並びにくい環境だったのかもしれません。見えない力が働く。良い動きしていたとしてもそれがレース直前でいきなりできなくなる。要因を明確にすることができればいいのですがそれはできない。だからこそ、「前を向いて進むしかない」のだと思います

選手の姿に救われました。本当に感謝したい。やってきたことは間違っていないんだなと感じることが出来ました。だからこそ次にどうするかは重要になります。まだ何も終わっていない。やっとスタートラインに立つことができたのです。まだ何一つ成し遂げてはいない。これから先のほうがもっともっと大切。

感謝したい。それしかありません。
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中国大会を終えて

2018-06-21 | 陸上競技
久々の投稿。いや、完全にエネルギーが枯渇していました。水曜日から日曜日まで大会運営と選手対応。これはかなりしんどい。自分自身余裕がないのがよくわかりました。選手との会話をする時間もなかなか確保できない。朝6時から夕方18時まで。これはかなりのダメージでした。

中国大会の振り返りをしておかなければいけないと思いながらもなかなか気持ちが向きませんでした。リレーでのインターハイ出場は誇らしいことです。しかし、個人種目での結果は本当に申し訳ないなという感じでした。大会終了後に「自分を責める必要はない」と声をかけてもらいました。が、やはりNとMの気持ちを考えると割り切れない部分がありました。

中国大会でのリレー。県総体の予選でバトンを落としてから「萎縮」していた部分がかなりありました。いつの間にか「安全に」という感覚になってる。練習で見ていてもどの区間も「詰まる」感じがありました。トップスピードでのバトンパスをしたいと思っているにも関わらずそことは程遠いバトン。

予選では1‐2走で最初バトンが渡りませんでした。距離は問題ないのに10m近く並走しています。話を聞くと「はい」という声が聞こえなかったので手を挙げなかったということ。それにより大幅ロス。3‐4走もかなりバトンが詰まりました。バトンで稼ぎたいのにそれが出来ない。48秒46かかっていました。この時点で全体の7番目。話をしたり調整する時間があればよかったのですがなかなか。かなり厳しいレースでした。

準決勝は課題となる部分を話していました。それでも1‐2走が詰まる。さらに追い風で走ったNとSの区間も詰まる。2か所完全に詰まっていました。それで48秒11。一応チームベストでした。が、このバトンで本当に意味があるのか。これまでやってきたことを全く出せていない。勝負云々も大事ですが「やってきたことをする」という感覚が不足しているなと感じました。

動画を見ながら詰まっている部分を再確認。話をして足長を広げました。いつの間にか守りに入ってはいないか。本当に3位になって表彰台に上がるのであればこのようなバトンでは届かないと伝えていました。それぞれが「インターハイに行く」という感覚があった。表彰台に上がるという目標を掲げながらも「バトンでミスをしたら」というのが頭によぎっていたのだと思います。もっと思い切り練習をさせておかなければいけなかった。チャレンジする気持ちが少なくなっていたのだと思います。

決勝は県内のチームが集まって応援をしてくれたようです。1走はまずまず。2走のNが思っていたほどスピードに乗れず。3走はよく我慢してくれていました。一番アウトですからしんどかったと思います。6番手か7番手でバトンが渡ったと思います。最後はMが前を追い上げてくれました。ほぼ同時にフィニッシュ。3位とは0.01秒差で4位となりました。目標としていた表彰台には届きませんでしたがインターハイへの出場を果たしました。

そのまま個人種目へ。Nは身体が重いという感じでした。予選で12秒20の自己ベストを更新しましたが準決勝で12秒49かかる。Mも同様。本来の走りが出来ずに決勝に進むことができませんでした。

正直、リレーはバトンがあるのでどう転ぶかわからないという感覚がありました。NとMの個人レースは大丈夫という感じがあった。それが上手くいかない。3年間リレーでのインターハイを目指してやってきた部分がありました。そういう部分も影響をしていたのかもしれません。割り切っていたと思いますがどこかで気持ちが落ち着いてしまったのかもしれない。Mのリレーの走りを考えると12秒4かかるというのは絶対にありえません。もっとこちらも言葉かけをしてあげられれば良かった。申し訳ない。

表彰台まで0.01秒。さらに個人で目標に届かず。やはりもっともっと私自身が考えなければいけないと思います。甘い。この部分をどうやって補っていくか。過去はどうにもなりません。これから先をどう変えていくか。やはり重要なことだと思います。引きずらないといいながらもしばらくはダメージがある気がします。それでもやるしかない。

今回、県内でリレーでインターハイに出場するのはうちだけです。これに関しては本当に誇らしいことだと思います。多くの先生方に「おめでとう」という言葉をいただきました。見守ってもらっているというのを実感できる。感謝しかありません。こういう性格ですから個人種目のこともあって素直に「やりました」と返すことができませんできませんでした。申し訳ありません。それでも選手は本当によくやってくれたと思います。48秒16が決勝でしたがハイレベルなレースの中で勝ち取ったインターハイは何よりも価値があると思っています。選手を褒めてやってください。

上手く感情表現ができません。また書くかもしれません。
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中国大会終了

2018-06-18 | 陸上競技
中国大会を終えました。多くの方々の応援と声援を受けながらやってきました。まずはそのことに関して心から感謝したいと思います。本当にありがとうございました。

結果としては女子の4継で念願のインターハ出場を果たすことができました。3年間かけてやってきた事が結果として示せたのではないかと思います。他県のレベルが上がっていく中で取り残されつつある山口県。うちの選手たちはほんとうによくやってくれた時思います。誇らしい。

個人では思うように走らせてあげる事ができませんでした。あれだけ走れていた部分が思うように走れない。この部分に関しては私自身、理由をしっかりと考えなければいけません。ここ数年、調整を失敗したことはありませんでした。選手達の力を引き出せてあげられなかった責任は全て私にあります。

気持ちの整理をするのが難しい状態です。それでも進まなければいけないと思います。

記録として残しておきます。すみません。
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大会準備

2018-06-14 | 陸上競技
水曜日の午後、木曜日は7時過ぎからひたすら中国大会のための会場設営や練習会場の準備。かなりヘロヘロです。

選手は大丈夫そうです。とりあえず書きたいことは山のようにあるのですが余裕と時間がない。夜に書けたら書きます。

とりあえず明日から中国大会です。選手の力を信じます。
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軽く動く

2018-06-13 | 陸上競技
火曜日。この日は朝の段階でDM投げを。筋肉に刺激を入れておくためです。ギュッと締める感覚でしょうか。これまでの経験的に筋肉が弛みすぎると力が発揮できないと感じています。リラックスするという言い方をしますがこれは「過緊張」の状態においてのみだと思います。気持ちが張り詰めていてガチガチになっている時には必要な発言かもしれませんが、これから勝負に臨もうという段階でユルユルな状態では良くないのではと。

身体を弛めていくと筋肉の緊張感が取れて身体が楽になる感覚があると思います。すごく必要な要素だと思います。これにより練習で疲労した筋肉が回復する。ハードな練習期間には効果的だと思います。故障の予防になる。しかし、レース前にあまり弛み過ぎると爆発的な力が発揮できないと思っています。ここは賛否両論なのかもしれません。トップ選手であればその方が良いのかもしれない。が、高校生は違うのではないか。

毎日の練習後にトレーナーがいて身体のコンディションを整えることことができる環境なら違うかもしれません。いつもその状態で練習をしているのであれば問題ないのかもしれませんが普通の高校生は無理。ケアをしますが筋肉がゆるくなるまでなかなか対応できない。そうであれば必要最低限のことができれば良いのかなと。

話が随分逸れましたが。筋肉を締めるという部分はやっておきたい。練習量の調整はしています。ポイント練習で疲労抜きをしている。筋肉の状態としてさ走りを見ていて良いなと感じています。だからこそ必要最低限のことをやる。もう少しやった方が良いと思うかもしれませんが(笑)

この辺りも以前とは自分の感覚が変わってきたと思っています。「もう一本」というのをやらなくなりました。お腹いっぱいまでやるというのが多かったのですが最近は「腹八分目」で終える。元々あれこれやりたいタイプです。詰め込んでやるので自然と練習量が多くなる。kanekoの練習はハードだという噂が巷では流れていると思います。もちろん、必要最低限の事はやりますが以前のように本数を多くして追い込む事はありません。何となくの感覚なのですが。そこまでやらなくても良いかなと(笑)

前任校でmakinoとkanaがいた時にはもう少し距離を走っていた気はします。この辺りの折り合いはよく分かりません。目の前にいる選手の状況を見ながらの判断。また練習量が多くなる時期が来るのかもしれません。技術的な練習が多くなったのかもしれません。まー走りながら動きを作るという部分は明らかに変わったと思います。ドリルに時間を割く事が大きく減りました。「進む」ために何をするかというのが増えた気がします。

考え方の根本は変わりません。しかし、方法論は変わる。正解かどうかは分かりません。

午後は試合がない者は練習。しっかりと負荷をかける。とはいってもそこまではできないので様子を見ながら。身体づくりがきちんとできないといけない。これが次につながっていきます。走るための身体をどう作るかに時間をかけていかたいと思います。中国大会組はほぼ休み。身体のバランス調整のみを。

少しずつ中国が近づいています。やれることをやりたいと思います。
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過去を振り返る2

2018-06-12 | 陸上競技
ここ2年のことを。もっと詳しく知りたいと思えば当時のblogを見てください(笑)ここに書いている以上に衝撃だと思うので(笑)

2年前、かなり力のある選手達がうちの学校を選んでくれました。通常であれば絶対に選ぶことはない状況。私の指導を受けたいと言ってくれうちを選んでくれた。本当に感謝しています。とはいえ、すぐにインターハイを狙えるレベルになるのかというとそうではない。まだまだ磨くところが多くあるという感じでした。

3人来てくれましたがもう1人はいない。当時の2年生が1人スプリントにいたのでその子と一緒にリレーを組む事にしていました。当時は13秒台に入るか入らないかという感じだったと思います。それでも可能性があるのだからインターハイを狙おうと言ってやってきました。さらには支えてくれているマネージャーを中国大会に連れて行く。それを目標にやっていきました。

春先の練習からMの調子がかなり良くてこれは面白いなと思っていました。が、県記録会の直前に足を痛める。肉離れではないのですが。スピードに身体がついてこなかったのだと思います。筋力的にもかなり低かったので仕方ない部分はあったのかなと。支部大会は個人種目のみ出場して県選手権はリレーで。この時の49秒5くらいで走ったと思います。悪い記録ではない。この記録であと2ヶ月で1秒短縮できればインターハイ路線に引っかかる可能性もあるなと思っていました。

県総体の前日、最後の1本のスピード刺激を入れた時に再びMが足を痛める。衝撃的でした。このタイミングで?!当然、県総体は出場させません。高跳選手に無理を言って走ってもらう。バトン練習もほとんどやっていません。1走に入ってもらってバトンの回数は極力少なくしましたが予選の時にいつも通りNが出てしまいリレーゾーンの端で完全に止まってもらうという感じでした。ギリギリでセーフ。そのまま決勝まで進みなんとか3位に入って中国へ。

Mの治療を最優先にしました。肉離れではない。それでも痛みが出る。身体のバランスの問題もあったと思います。かなり時間をかけて調整していきました。実際に走れるようになったのは中国大会の1週間前くらいだったでしょうか。ほとんどバトン練習もできない中でのレースとなる。バトン練習も出来ていませんが走る練習自体を全くといっていいほどやっていません。これで戦うというのは難しい。

予選を49秒36でギリギリ通過。準決勝は49秒35だったと思います。組の最下位。インターハイどころか戦うことさえできませんでした。やはりきちんと準備ができなければ戦えないなと痛感しました。

そこから1年かけて走順を少し替えてやっていきました。一番最初の支部大会で49秒15を出す。すごいタイムだとは言えませんが準備万端ではない中でこのタイムというのは手応えを感じるものがありました。早い段階から「支部大会」「県選手権」「県総体」できちんとレースをしていって初めてインターハイが見えるという話をしていました。単純に支部大会で記録を出したからといってそれがそのまま次に繋がることはないからです。最低でも1秒は上がるだろうなという感覚があったのでインターハイが視野に入るタイムだったと思います。

続いて県選手権。このblogを以前から読んでいる方は既に知っている話だと思います。本気で狙っていたのですがなんと「リレーオーダー提出忘れ」がありました。もう信じられない(笑)。戦うことさえできずに終わりです。狙いとしてはこのレースで48秒台に入っておきたいというのがありました。十分可能性があっただけに流れがある止まってしまう感覚がありました。

そして県総体。予選でいきなり48秒66を出す。いや、驚きました。バトンパスはまだ余裕を持ってやっている段階でこのタイム。48秒2くらいは出せそうな勢いがありました。もちろん油断せずという話はしていましたが。

リレーの予選が終わってからしばらくして男子棒高跳の競技が始まる。うちの選手が出ているので遠目に見ていました。一番最初の高さを難なくクリア。これで中国大会進出決定です。が、何故か起き上がってこない。ん??何かあったのか?急いで近づくとなんと額から出血。落下した時に自分の膝が額に当たったとのことでした。引率2名。どちらかが救急車で病院について行くという話になる。もう私が行くしかありません。リレーメンバーには「後は任せたからきちんと決勝に進んでよ」と言い残し病院へ。

幸い本人は大きな怪我ではありませんでした。数針縫って終わり。が、その途中で選手から電話が。「準決勝のアップでSが肉離れしたみたいで走ることができません」との緊急電話でした。いや、場所も離れているので何も出来ない。棄権するという選択肢も頭に浮かびました。しかし、諦めがつかない。何も準備をしていない女子ポールのmmに急遽走るように指示を。ノーアップです。バトン練習を1回もしたことがない。更には走練習さえほとんどやっていない状態でした。選手もほぼパニックになっていた様子でした。なんせ私がその場にいないのですから、落ち着かせるにも全くできません。女子キャプテンAが「大丈夫だから」と笑顔で対応していたとのことでした。

走順も変更。Mを4走から3走へ。NとMの2-3のバトンなんてやったこともありません。Mが右手でバトンをもらうのも初めて。シャレにならないレベル。mmもどの距離でどのタイミングで出たらいいのかさえ分からない。それでもしっかりとバトンが繋がりました。49秒26(笑)。案外速い。いや、笑い事ではないのです。決勝もmmに走ってもらう。棒高跳びの競技の合間を縫って走る。タイムは49秒76。大きくタイムを落としました。それでもなんとか中国へ。

そこから2週間はひたすらSの治療。肉離れなので気功で対応していました。温熱もやりながら。それでもなかなか痛みが引かない。単純な肉離れというよりは身体のバランスが崩れているため痛みが出ていたのかもしれません。治療を続け、全力で走れるようになったのは中国大会の開催される週の月曜日でした。数日後には中国大会。なかなか厳しい状態。

それでも中国は予選で48秒65のチームベスト。準決勝では48秒59で全体の7位。厳しい状態でした。決勝は48秒69で8位。インターハイには届きませんでした。急ごしらえで仕上げたSは決勝のアップの時に再びハムストリングを痛めていたようです。心配をかけまいと周りには言わなかったようですが。

基本的に全てが順調にいく大会はないと思っています。しかし、何故か分かりませんが私の周りには信じられないくらいハプニングというか大きなことが起きます。経験はたくさん積んでいますが全く慣れることはありません。

こうやって2年間を過ごしてきました。上手くいかないことの方が圧倒的に多い。それでも少しずつ進んできているなと実感はしています。

この手の内容を書くと延々と書ける気がします。興味があれば是非過去の県総体や中国の記事を読んでみてください。衝撃的なことのオンパレードです。
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過去を振り返る

2018-06-12 | 陸上競技
これまで何度も中国大会で勝負をしてきました。リレーに関しては様々な思いがあります。その事に少しだけ触れておきたいと思います。

前任校で4継でインターハイを目指した。makinoとkanaという強烈な2枚看板がいました。2年生の時点で12秒20と12秒35を出していました。この2人を中心にインターハイへ。その想いを持ってやっていました。当時の1走は高跳選手。安定感が0でした(笑)1年生の時に何故か分かりませんが13秒1で走りました。それまでのベストが14秒台(笑)。たまたま走れたのではないかという噂ですが。

冬の練習ではそれなり。が、シーズンに入るとなかなか走れない。13秒5くらいだったのではないかと思います。更に3走。かなり力を付けていてこれは面白いと感じていました。が、県総体の数日前に「遠足」があり40キロ以上歩く事に。その翌日からハムストリングの張りを訴え走れない。洒落にならない状態でした。

県総体前日もまともに走れない。急遽メンバー変更をするか?とはいってもほぼ走れない1年生のみしかいない。中国大会に進むだけならそれでも可能かもしれない。が、kanaが「manaじゃないと安心してバトンパスができない」と言っていました。メンバー固定でやってきていました。そういう信頼感は大きかったのだと思います。

なんとか走ってはくれました。4継での初優勝。この時のタイムが48秒68だったと思います。この時点でランキング7位。「このまま7位でインターハイに行けないというのは絶対嫌だから死ぬ気でやる」と日誌に書いていました。が、そこから中国大会まではひたすらmanaの治療でした。師匠に身体を調整してもらったりしながら進めていきましたがなかなか改善できず。ほとんど走練習はしていません。鳥取への移動時間もひたすら治療器を当てて治療。予選も痛みがあり3走のところでかなりやられる。準決勝でも同様。アンカーのmakinoがカバーしてくれましたがプラスでギリギリ決勝へ。

レースが終わって戻ってきた3走のmanaは足を引きずっている。歩くこともままならない。危機的状態でした。治療器を駆使してひたすら弛める。kana達は夜に「これ、やばいんじゃない?」という会話をしていたそうです。本人の前では出さなかったようですが。治療を続けましたが、それでも翌日の朝は走る段階にならない。各方面に力を貸してもらいながら治療するも思うように動けない。一本走ると張るので私が弛める。その繰り返し。kanaは「私がmanaの分まで速く走るから大丈夫」と声をかけていました。

こうなったらチャレンジするしかない。3走の走る距離を極力短くするためにマークの位置の変更。ほぼブッツケ本番です。それくらい追い詰められていました。レース直前まで本当に走れるのかどうかという状態。レース前の一本、めちゃくちゃスピードを出して走っていました。実際のレースも2走のkanaが爆走して前を走るチームに追いつく。3走も遜色なく走っていました。最後はmakinoが走ってなんと4位。48秒28の大幅なチームベスト更新でした。3位も視野に入る走り。驚きました。選手の持つ力の凄さです。

まーそこから数週間、manaは一切走ることが出来ませんでしたが(笑)火事場の馬鹿力だったのかもしれません。直前までの状態からすればとてま走れる姿は想像できませんでした。よく走ったと思います。本当にギリギリでした。こんな状態で良く走り切ったなという感じですね。インターハイでは48秒6くらいかかったでしょうか。戦えずに終了でした。

これにより前任校で初めてのリレーでのインターハイ出場。歴史的な事だったと思います。

簡単にインターハイに行けるとは思っていませんでしたが本当にギリギリでした。走る直前まで走り切れるかどうか分からない状態でのレース。全く落ち着かない状態でしたが。それでもレースで力を発揮してくれる選手たちの強さに涙が止まりませんでした。この時は前回の鳥取中国大会でマイルで7位になったリベンジを果たしたという感覚がありました。

とにかくこんな感じで中国を迎えています。また記事を替えてこの2年間のことも触れておきます。追憶です(笑)
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最終刺激

2018-06-12 | 陸上競技
月曜日。この日朝から雨。予報としては前日の午後から雨でこの日の午前中までだったと思うのですが。嘆いても仕方ないので事前に雨対策をしてくるようにだけ指示を出していました。結果的には練習前には雨が止んで問題はなかったので問題なかったのですが。

こんな状態だったので朝は室内で軽く。距離感の確認をしました。バトン練習のための距離感の確認。何度もやっていますがちょっとマークに頼りすぎているのではないかと。ペアワークとして何度もやっていますがマークではなく前走者との距離感をつかませなければいけない。少しだけこの辺りも意識して確認をしました。

月曜日は7時間授業。これにより練習にかなり制約を受けます。授業終了後にすぐに移動して練習開始。限られた時間の中でやらなければいません。といっても丁寧にやる。ここのバランスは難しいのですが。アップはいつもの流れで。身体の状態としてはほぼ万全かなと。先週は少し重いという日もありましたがこの日は全く問題なし。

10バトン3本、カーブ直線2本。カーブ直線は3本行くのかなと思っていたのですが(笑)。細かい指示は出しませんでした。本人たちの感覚の部分だと思うので。アップ段階での動きはすごく大切だと思いますが、走りの本数に関しては任せていいと思っています。アップ段階で珍しく向かい風になっていました。場所移動して動くかを聞いたところ「ここで構わない」との返答。任せました(笑)普段は基本追い風の中で練習をします。この日は意に介せずやっていました。

その関係でバトンも同じようにやりました。どちらも同じ場所で。風の関係も考えてやるのですがこの日はどちらも向かいの中で実施。まだまだ精度を上げることができると思います。総じてバトンがスムーズに渡ります。ここの部分でもタイム短縮をしたいと思います。

久々にNが追い風でのバトンをやっていました。眼を見張るものがありました。いつも向い風で耐えています(笑)。パワータイプではないので強風には強くない。が、追い風が吹いた時の強さはすごいと思います。この走りができれば個人の100mはかなりのものだと思いますね。目標記録に近づく。それくらいのスピードでした。
Mと話をする中で「前に人がいる方が絶対速く走れる」と言っていました。県総体のリレーの予選、不可能ではないかという距離を追いつきました。確かに走力差はあったと思います。それでも加速0の所からあれだけ追いつけるというのはなかなかできません。中国、これまでのレースと違って周りに人がいると思います。アンカーにMがいるというのはうちとしては心強いなと思います。

そういえば2-3のバトンでSがつまづきました。かなりバランスを崩す。こちらも苦笑い。が、やめずにきちんとバトンの受け渡しをしました。「あれだけ崩れたのによく止めなかったね」と声をかけると「試合の時につまづいてもバトンは繋がないといけないからやめるわけにはいかない」と。ごめんなさい(笑)。言われる通りです。当たり前の話。これは私自身がいつも言う話です。どんな状況であっても試合を想定して走る。私が甘かったですね。選手の方がシビア。

バトン後はスタート練習とカーブ練習に分かれて。スタートに関しては問題ないと思います。これまでの大きな課題であったスタート。向かい風の中でも安定して出れるようになっています。もちろんその局面だけではなくその後もです。風が吹いてもしっかり取れるなら力を出せる。本当に強くなっているなと感じていまし。

最後に120+60。これは追い風で。全体的に良い動きができていました。特に中国大会組は進んでいました。全く問題なし。私としては珍しく順調に最終刺激が終わりました。もちろん今後も油断できないのですが今の選手たちであれば安心して任せられるかなという気がしています。私が思う以上にタフになっていますし、勝ち上がるための準備ができているのではないかなと感じています。

やれることはやりました。あとは身体の状態を整えて心を整える。これをしっかり出来れば結果は自ずと付いてくるはずです。

また書きます。記憶を遡ってこれまでの中国大会を迎えるまでの「事件」を書いておきたい(笑)。今年ではなくこれまでのですが。波乱万丈ですからなかなかの記事になる気はします(笑)書けたらですが(笑)
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2018-06-11 | 陸上競技
日曜日。この日はうちの練習は休み。休養日としました。しかし、翌日に最後のポイント練習を入れるために中国大会組には少しだけ身体を動かしておくよう指示。散歩して動きの確認くらいはしておくように、と。疲労は抜けつつあると思います。木曜日と金曜日はかなり落としています。土曜日に刺激を入れましたが本数的にはかなり抑えめ。身体が動く状態を作り出したい。

意図的に県総体が終わってから負荷を増やしました。これも考え方だと思っています。勝負するために落ちた筋力などを回復させる必要があると思っています。そうなると10日間くらいは高い負荷をかけなければいけない。筋肉痛にもなっていたはず。身体が重いという状態が生まれます。そこからの回復。波を作らないといけないと思います。県総体の調子を維持するというのも1つの考え方だと思いますが「作り直す」というスタンスの中でやっています。メリハリをつけながらです。

月曜日に最終刺激を入れようと思っていたので日曜日の過ごし方が大切になります。完全休養日にすると翌日の刺激が全く動かないという者も出ます。最低限の事をやっておく事で最終刺激の質を上げることができると思います。積極的休養という感じですね。一人ずつ報告させるという意味はないと思うので任せています。

この日はtb高校が防府で練習をするということになっていました。ヨンパの選手がいるので練習の手伝いをすることにしていました。様々な所でお世話になっているのでこういう時に恩返しをしておきたいなと。久しぶりに防府の競技場へ(笑)ハードルの準備をしていると中学生や他の高校生もハードルを使うという雰囲気でした。これでは6台を確保するのさえ難しい。慌てて学校に戻ってフレキハードルを5台準備。せっかく来てもらったのに練習できないというのでは意味がないですからね。

tb高校の選手がアップをしている間に色々と話しを。中学生が練習に来ていたのでそれを見ながら。mrtさんが来ていたので色々と聞きながら。うちの練習の内容や技術的な部分というのは中学生には分からないと思います。競技場で練習をするわけでもないですから走りに至るまでの流れは分からないのは当然なのですが。強い選手が来ているから強いと結果を出していると思われる部分はあると思います。この辺りは保護者も含めて分からないと思います。どれだけ時間をかけて動きを作ってきているか。知っている方が宣伝してくれると信じています(笑)。

後半、ハードル練習。中国大会までの最後の練習になると思います。1台目の入りの部分を指摘されたのでもう一度確認。左リードなのにハードル前で膨らむとのこと。本人に聞いてみると「ハードルの正面から入る方が良いと思ったので」との返答。左リードが全く有利になっていない。こういう部分、一度話をすると比較的スムーズにできます。やはり適性は高いと思いますね。1台目までの入りを数本やってから3台目まで。利き足→逆足→利き足の流れの確認です。1台目のロスが少し減った分、2台目の所で少し詰まる。詰まることで踏切位置が近くなり上に浮いてしまう。ここはやっていく中で修正するしかないと考えています。

最後に6台目まで。やはり一番の課題は5台目までの14歩から15歩への切り替え。ここの区間で大きく減速してしまう所があります。本人も自覚しています。もっと時間があればその区間だけに特化して歩数を増やす練習を取り入れることもできます。この手の練習は得意。しかし、時間的にはそれほどないので流れの中で切り替えを作ることに。

1本目は比較的スムーズ。5台目までの入りが23秒80ですから悪くないかなという感じ。4-5台目が4秒61で5-6台目が4秒69だったと思います。詰まってはいましたがまずまずかなと。4-5台目のタッチダウンが落ちすぎています。最悪でも4秒50で入りたい。3-4が4秒3くらいで入っていたので落ち過ぎている。2本目はここに課題を置いて練習することに。が、2台目で身体が外に振られてしまいました。スピードを上げて入ってきたのも大きく影響していると思います。結果的にバランスを崩し潰れる。そこから持ち直して走るのですが多々直せませんでした。kd先生が「試合の時だったらどうするんだ?」と投げかけていました。まさに。安定した走りができなければその一本で外してしまいます。県レベルならなんとかなるかもしれませんが中国大会以上では命取りです。

本人にどうするか聞くと「もう一本行く」とのこと。こういう姿勢がある。飄々としていますが勝ちたいという気持ちは強いのだと思います。上手くいかないまま終わらせるわけにはいかないという感じなのだと思います。3本目は5台目までのダッチダウンが23秒81。1-2台目のタッチダウンが4秒4近くかかっていました。絶対にミスをしないという意識が丁寧になりすぎたのかなと思います。が、そこからタッチダウンが上がって5台目で帳消し。6台目もスムーズに入れました。4秒62だったと思います。あとはレース経験を積むしかないという感じでしょうか。

こうやってヨンパの指導に関わらせてもらえることは本当にありがたいなと思います。専門性が強すぎて突き詰めて練習することが少ない。自分のところにヨンパの選手がいれば良いのですが今のところショートスプリント選手ばかり。本当はロングスプリントもやりたい。ここは選手との巡り合わせもあると思うので。感覚が錆びつかないように指導させてもらえることに感謝したいですね。

その後、tb高校の選手を一人徳山駅まで送って終了。私的にはかなり充実した時間を過ごすことができました。雨が降らなくて良かった。

とりあえず記録しておきます。
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ポイント練習

2018-06-10 | 陸上競技
土曜日。この日は朝からバタバタ。学校では商業の実技大会が実施されることになっていました。うちが会場校になっているので手伝わなければいけない。商業系の部活動だけでは人が足りないという話でした。顧問は試験監督や大会運営などでバタバタですから。私は朝早い時間から駐車場係(笑)。案外車での来校が多い。マイクロバスや大型バスも多い。200人規模の人が集まるというのはなかなかです。うちは駐車場が手狭。やりくりしなければいけません。

8時前から9時過ぎまで1時間程度でしたがひっきりなしでした。そしてめちゃめちゃ暑い。この時間帯から暑かったらどうなるんだ?!というのは暑さでした。一人だけポロシャツと半パンでやっていました(笑)場違いかもしれませんが(笑)。スラックスを履いてここでやっていたら本当に倒れてしまいます。それくらいの暑さでした。この時点で練習のことを考えアイスパックを持参するように連絡を。私が氷を準備して持っていくことにしました。練習をやるために必要なことです。暑さ対策もしながらやらなければいけません。

朝からこんな感じだったので練習開始時間を遅くしました。色々な関係で11時から。一番暑い時間帯ではないかという話ですが。実際の中国大会を考えたらこの時間でも動かなければいけません。時間帯を合わせて動くというリハーサルとして位置付けました。私は朝働いたのでその後は勘弁してもらいました。それぞれが一生懸命大会をやるというのは分かっています。が、私達もこの中国大会に向けて人並みではない準備をしてしてきました。批判を受けるのかもしれませんが私としては選手と3年間かけて準備してきたこの中国大会を優先させてもらいたい。練習に関しては学校外でやるようにしていたので私が不在ではなかなかできません。学内でやるのとは違います。

練習自体は試合前のポイント練習。月曜日にも同じくポイント練習を入れるようにしています。量を追うという感じではなく必要なことをやるだけです。試合のアップをしていつも通りの流れでやっていきました。10バトンとカーブ直線のバトンは3本ずつとしました。この辺りも任せながら。自分達で感覚を確認する。いつも私が入っていって指示を出すというよりは本人達の感覚を大切にしたいと思うようになりました。明らかに動きがズレている時だけは話をしたいと思いますが基本は自分達でやる。単なるおっさんが近くで「よし」と言っているだけですね(笑)。

とにかく暑い。選手に少しずつ休息を取りながらやらせました。というか自主的に休憩を取っていました(笑)。合間にアイスパックで身体を冷やす。ここもすごく大切なことです。練習の質を上げるために何をするか。自分達で判断して行動をしていました。こういう部分は大得意だと思おますね(笑)。

バトン合わせは2箇所で。それぞれに他の選手を付けて試合を想定した練習としました。本当は1カ所でやりたいところなのですが色々と考えることがあって。山口の競技場の特性を意識してバトン練習をやっておきたいなと考えていました。他の競技場とは違う。風を考えてやらないといけません。それぞれの区間で合わせを。私は1-2走につきました。3-4走は遠目に見ていました。3-4走は1本目は問題なし。もう一本は詰まりました。減速する詰まり方ではないですが。それを見て反対側に行き状態を確認。それぞれの話を聞いて内容を把握。「渡らない」というのではないのですが少しでもロスをなくしたいなと考えています。

1-2走は無事に渡ました。感覚的なものを確認する。1走は後半に向かい風が強かったようです。ここの部分も確認しておかなければいけません。どのような状態にでも対応できる力は必要です。この時に1走と別の選手を並走させました。内側から走らせたのですが3mくらい前を走っていました。おいおい。実際のレースでそこまで前を走ることは考えられません。少し前で良かった。ここはそれぞれがもう少し判断をしなければいけない部分だと思います。

2-3走は1本目問題なし。2本目は「待て」がかかりました。少し減速してパス。ここは付きっ切りで見ていたのですぐに確認。出のタイミングは良かったと思います。本人達に確認。走り始めたら向かい風がいきなり強くなってきたとのこと。3走もそれを感じたと言っていました。そうであればもう少し待たないといけないかなという感じですが。本人達が走りながら判断をしています。ここの精度が高まれば大きなミスにはならないと思います。やはりこの区間が勝敗の鍵になると思います。今回の予選は9レーン。見える風景もいつもとは違うはずです。こういう部分も含めて準備はしていきたいと思いますね。

そこからスタート確認。1走と200mのためにカーブスタートと100mのために直線スタートに分かれました。それ以外の者は前半マーク。加速段階をしっかりと作りたいと思っていました。スタートに関しては問題ないなと感じています。安定してきました。この動きが出来れば十分戦えるなと。悪ければこちらも時間をかけて修正しなければいけません。しかし、このレベルの動きができているときには言う必要はないと思いますね。

最後に走練習。量は追わない練習スタイルになっていますからここも数本。ポイント練習では以前からこんな感じの刺激しか入れないですけどね。200mのために150+60、それ以外は120+60としました。少ないかもしれませんが。一応200mには3人出場するのですが確認をしてみると1人は「120+60でいい」との返答。まー予想通りです(笑)本人の感覚を優先しました。しっかりとスピード刺激を入れることができました。少し休息をおいて120+60をもう1セット。これで終了です。

そこからすぐに身体のケアのために中国組を連れて移動。バタバタですがやれることは全てやりたいと思います。保護者の協力も得ながらやっていきます。走り自体はかなり良いので心配はしていません。あとはそこに対する準備がどれだけできるか。全てやります。戦うために何をするか。しっかりとやります。

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