kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

rkn高校での修行4

2019-11-20 | 陸上競技

続きを。

今さらですが私が感じたことをひたすら書いています。これって他の人が見て楽しいですか?!(笑)私的には自分の頭の整理のために書いているので楽しいのですが、他の人が読んでどのように感じるのかなと。高校生では言っていることの意味があまりわからないのではないかと思います。実際問題高校生に指導するときにここまでのことを説明する必要があるかどうか。簡単に説明する必要はあるかもしれませんが実際の指導では考えていることの半分も説明しません。


必要だから「やる」という部分だと思います。rknで見てきたことをそのまま他校で導入しても効果はないと思います。「マネ」でしかないから。本当に必要なことを示しているのではなく「やっているから」やるというのは違う。そのことを自分自身理解しながらやっていかなければいけません。

 

で、サーキットが終わってから「ミニハードル」を使ったもも上げ。ここは実はすごく気になっていました。電車で移動する時間にkbt先生と話をしていました。書籍で予習していたので。私はこの静止画の写真をみて「身体が後傾して接地が前になるのではないか」と話していました。だから練習の意図が読めないと。kbt先生は「身体の前側で動かすための練習ではないか」と。実際の動きを見ていたいので「何を目指す動きなのか」というのが分かりませんでした。

 

が、実際に「大きく動かすもも上げ」を見て二人が苦笑い。二人の考え方は「的外れ」でした。このもも上げ、実際は「固定」のためのもも上げでした。大きく動かすのですが接地した瞬間に「膝」と「足首」を完全に固定する。地面をける動きではなく反発をもらいながら下腿を「道具」として使うための練習でした。股関節や大臀筋を使って大きな力を発揮し、それを地面に伝える。一切緩衝することなく反発をもらって足を上げていく。「速く走るための動き」をこのもも上げの中でやっているのです。「同じような動き」をするのは簡単だと思います。しかし、「明確な狙い」をもって動けるかというとできないと思います。


ここからは様々なところで紹介されているミニハードルを使ったもも上げ。マイクロハードルを使って。単純に速く動くことを目的とするのではなく「鉛直方向から水平方向へ」の流れ中かで配置されている種目でした。そこから少しずつ距離を伸ばしていって進む。1.5mや1.8mでは後半がかなり窮屈になります。その時にどう動くか。面白かったですね。


今回はtrg高校の女子もいたので女子の走りを確認することもできました。やはり女子はミニハードルの高さが気になる選手が出てきます。そうなると「かわす」動きになる。本来は直線的な足を運びたいのですが「かわす」ことで身体の後ろで円運動を始めます。こうなると「身体の前側で動かす」というイメージが持てなくなります。難しい。


そこからスパイクを履く時間が休憩。タイヤ押しを。前日に「タイヤの重さは?」と質問をすると「こだわりはない」と。冗談か本気か分かりませんが「その辺にあったからこれを使っている」と(笑)。スタートのための足運びをするための練習。前に持ってくることが大切になるのですが、できない選手は脚が後ろで回ります。速く押そうとして無駄に回転してしまう。この辺りは普段やっている練習の中でも意識させることができるなと。


ここも同様。「膝」「足首」の伸展をせずに。固定する感覚の中でやっていく。本当に徹底しているなと。腰の位置も指摘されていました。高くなると大きな筋肉を使えずに使いたくない部分を使ってしまう。考えさせられます。


更にソリ引きを。段階を追って走りにつなげていくという感じだと思います。単純に走るのではなく「前側で動かす」という部分を重視。蹴って進むのではなくあくまで大きな筋群を使って走ることを意識する。タイヤ押しと同様ですね。実際、どこでもやっている練習のようですがそこにおける「課題意識」が違う。ここも「走練習」ではなく「技術練習」なのです。何をやるためのこの練習をしているのか。そこがわからずに「タイヤ押し」「ソリ引き」をすればいいという話ではない。この部分に関しては繰り返し書いていますが。


人数が多くなっていたので選手に聞いてみました。「いつもと比べてどう?」と。「普段は戻ったらすぐに走る。今日は1本走るのに5分以上かかるので楽です。」と言っていました。「いつもならもうメインも全て終わってますね」という話でした。普段の練習の流れのスピードはかなりのものだと思います。決められた時間で何をするか。その部分が徹底されているなと。


最後に50mを数本走って終わり。最大スピードです。走り終わった後rknの選手はしゃがみ込んでいました。sbt先生の話によると「毎回倒れ込む」と言われていでした。高い出力で走るので負荷が高いのだと思います。何本も何本も走って負荷をかけるのではなく少ない本数でも高い負荷をかける。この辺りのことは「競技レベル」にも関わってくると思います。ここに関してはまた書きたいと思っています。


ひとまず練習を見て感じたこと、事実を記しておきたいと思います。ここから先は私が勝手に思っていることやsbt先生の話を聞いて感じたことになると思います。とにかく頭の整理をしておきたいなと。


また書きます。多分。

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rkn高校での修行3

2019-11-19 | 陸上競技

2日目のことを。本当はそれぞれについて感じたこと、わかってきたことを書いておきたいのですがとにかく先に「見た事実」に関することをまとめておきたいと思っています。ひとまず書いておきます。

 

2日目、練習開始が8時半でした。余裕をもってrkn高校へ。宿泊場所が心斎橋でした。京都に行ったのに宿泊は大阪(笑)。この時期の京都はホテルの料金が尋常ではなく高いようです。ア〇ホテルで1泊3万5000円だとか。確かに観光シーズンのピークというのもあるので通常価格では宿泊できないと思います。インバウンドで多くの外国人がホテルに宿泊する。その影響で我々は宿泊できなくなっています。今の日本の姿を現しているのかなと。

 

この日は福井のtrg高校の選手も練習に来ていました。福井から京都までは1時間半くらいだそうです。朝6時に出発したとか。近畿圏は行き来がさかんです。週末になると一緒に練習をしたりというのが頻繁に行われています。こういう環境というのはうらやましいですね。様々な刺激があります。自分に足りないことを学ぶ機会が多くある。上手く利用することができれば本当に勉強になると思います。

 

練習は前日と同様にメディを使ったアップ。人数が多くなると「予定通り」の練習ができなくなると思います。最初の段階でsbt先生が「今日は3時間を超えるかもしれないな」と言われていました。普段の人数であれば効率よく進む部分もあります。しかし、人数が多くなればそれができなくなる。道具の数も限られます。そういう部分も含めて私自身もいろいろと考えなければいけないなと感じました。

 

そのまま「片脚支持」と「T字バランス」を。昨日に引き続き社会人選手が参加していました。大臀筋が筋肉痛になっているということでした。前日の練習でしっかりと負荷がかかっているのだと思います。こういう部分は重要。狙ったところに負荷がかかるかどうか。意識して練習をすることで効果は高まる。その典型的な例だと思いますね。

 

ハードルをやってからメディ投げ。これも前日に引き続きです。この部分の練習が「ルーティン」のようになっているのだと思います。「毎日必ずやる練習」と言われていました。身体を呼び起こすという意味合いがあると。「片脚支持」以降は練習に必要な部分なのだと思います。シンプルな練習ですが「絶対にやっておきたいこと」が明確になっています。

ハードルに関しては「普段から意識させていること」と同じことを言われていたのでこの部分に関しては確認をしました。自分がやっている感覚をsbt先生に聞くことができる。このハードルドリルは効果は高いと思っています。しかし、正確な動きができるかどうかによって狙った場所に負荷がかかるかどうかが決まります。「抜き足の使い方」にポイントがあると思っています。多くの選手がやる動きですがかなりの頻度で「間違っている」と思っています。前の記事に書きましたが「なぜその練習をするのか」という部分なのかなと。

 

この日は「サーキット」から。通常はABCの1つをやるということでしたがこの日は「AB」と「AC」のどちらかをやるということになっていました。選手は必死にじゃんけんしていました。「負荷が高い種目がある」とのこと。その種目がないほうを選ぼうと(笑)。高校生らしくて安心しました。サーキットは「補強」としての位置づけもあると思いますが、それ以上に「力の使い方」を覚えるという部分がありました。前日に話を聞いたときに「予備負荷」という話をされていました。事前に使う筋肉に刺激を入れてそこをどのように使うのか。

 

最初、結構重いシャフトを使うので「補強的な意味合いが強い」と感じていました。が、実際に見てみるとそれ以上に「固定」するための練習だと感じる。特に「ランジ」はこれまでの考え方と大きく変わるなと。これも表現が難しいのですが「トレーニング」としての意味合いが大きければ「大きく動く」というのが重要になると思います。が、rknのランジは違いました。本当に「固定」がメイン。練習の最初からやっている「パワーポジション」を身につけるための練習になっていました。「膝」と「足首」の完全固定。深い角度でやるほうが股関節周辺に負荷がかかると思います。しかし、「狙い」はそこにはない。

 

深くやることで「やった感」は間違いなく出ます。しかし、ここで狙っている部分ではない。固めること。深くすれば「固める」ことができなくなります。パワーポジションが作れない。それよりは最初作った姿勢のままで「接地した瞬間に緩めない」という角度のほうが「実際の走りにつながる」のだと。さらに「固める」動きだけではなく「戻る」ときも重要。しっかりと地面を押さなければいけない。単純に元の姿勢に戻ればいいというのではなく「使うべき部分」を使って戻ってくる。これにより必要な筋群に大きな負荷がかかります。

 

両足ジャンプも同様。「深く」というのではなく「固定」という部分が最優先になっているなと。この「固定」という感覚の問題です。これまで私のイメージの中では「体幹を固める」という部分がありました。衝撃を「体幹で受け止める」という感じ。しかし、実際にrknで目にしたのは「膝」「足首」を固めてそこで力を逃がさないという部分。「固める」という同じような「表現」でも「意図する部分」が異なるなと。rknでは本当に「速く走るため」に何をするかだけを徹底されている。「負荷をかける」ことではなく「技術的な要素」としてサーキットをしている。

 

一見すると「補強をした後に走る」というだけに見えるかもしれません。しかし、実際は「負荷をかけた技術練習」なのです。sbt先生は「rknにはドリルという概念はない」と言われていました。動きの要素を抜き出して「分習法」するのではなく、「練習のすべてが走るために存在する」という位置づけなのだと思います。「そんなことは当たり前だ」と言われるかもしれません。当たり前です。では、実際にそれをどのように作り出すか。「当たり前だ」という人に根拠のあるメニューを提示して欲しいとさえ思います。「わかっている」ことと「できる」ことは全くの別物。そのことを徹底して練習しているのがrknだと思います。

 

話をしている中で「うちの選手だからできるという部分がある」と言われていました。色々な意味が含まれていると思っています。ある程度の競技レベルに達しているからできる動き、やらせたい動きがあります。これは正確な表現でなないのですが。どの段階においても「やるべき動き」というのは変わらないと思います。ここがsbt先生の言われる「正しいものは正しい」という意味かなと。しかし、中学生段階ではこの手の「固定する練習」はできないと思います。筋力的な部分だけではなく「考え方」や「動きに対する理解」も違うからです。「11秒5の選手が中心の学校で指導するのであればやり方は違ってくる」と言われていました。それはいろいろな意味があると思います。

 

が、競技レベルが違っても「速く走るために必要なこと」は変わらない。その「方法論」が違うだけ。「目的」があって「手段」がある。それがどの段階なのかというだけ。rknでやっている練習が「陸上部」でできるかどうかは全くの別問題です。もう少しわかりやすく書きたいと思うのですが。これまでの動きとサーキットを見て強くそのことを感じました。書籍で読んでも動きだけを見てもわからない部分がそこにある。見てその本質的な部分が感じ取れたとしてもそれを伝えていく「方法論」がまた異なってくる。そこだと思います。

 

わかりにくい文章になっていますが・・・。また書きます。すみません。

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rkn高校での修行2

2019-11-19 | 陸上競技

続きを。

 
メディ投げをやってからウエイトへ。30分。ここは選手達が自分に合った重さでスクワットとクリーン中心に。これを3サイクル実施する。1サイクル目は「重さ」ではなく「回数」重視で実施するとのこと。10回を5セットくらいだと選手が言っていました。ここでも「パワーポジション」を意識している感じがありました。特にクリーンなどでは。ガンガン追い込むという感じはなく。和やか。
 
この間に色々と話を聞くことができました。示唆に富んだ話ばかりでした。ウエイトに関しては「故障者」にはあまりやらせないということでした。走れない中でウエイトをやると筋力バランスが大きく崩れる。それにより復帰した時に走れなくなる。大きな筋肉よりも細かい部分をしっかりとやっておくほうがいい。この日、実際トレーニングルームにずっと入っている選手もいました。気にならないのですか?と質問をすると「任せている」とのこと。
 
かなり前から「フリー練習」の時間を1時間くらい設けていると言われていました。「考えて動く」という部分を育てる。これまで私自身は「フリー練習」に対して否定的でした。知っている限りは「放任」に近い「フリー練習」ばかりだったので。rknの「フリー練習」とは異なる部分があります。sbt先生は「考えるための材料」を練習の中で常に与えている。そこが分かってやっている選手は「フリー練習」の効果が出てくる。
 
それでも「10年かかった」と言われていました。最初の頃は「フリー練習」にすると部屋の中に帰って横になっている選手もいたと。その頃はそれが許せなかった。が、考えていく中で「休みたいんだろう」と捉えるようになったとのことでした。1年生が入ってきた頃は「何をしていいのか分からない」ので1時間右往左往していると。それでも放置。変わっていくとのことでした。このフリー練習の中で専門をやる。
 
この話、額面通りに捉えて「フリー練習」をするチームもあるのだと思います。「考える力」が必要だからやはり「フリー練習」をするんだ、と。しかし、この前段階に「考えるための材料がある」というのがあります。やりたい動きが明確です。その部分を徹底されているからこそ「何をするべきか」を考えるようになる。徹底した指導がない場合、リスクも大きいのかなと。前段階の指導が行き届いているなと改めて感じました。
 
ウエイトの1サイクル目はが終わってからBOXを使ったトレーニングへ。これも「パワーポジション」を作るための練習。ジャンプして終わりとかではない。BOXに上がる時にもしっかりと固定する。絶対に緩めない。角度の問題もあると思います。これまでも「固定」は意識してきました。が、それは「大きな負荷になる」という部分が狙いだったというのがあります。それもあると思うのですが「関節の固定」をメインにしていると感じました。
 
これは前な記事にも書いたのですが「使いたくないところは使わない」という部分。BOXからドロップする時にも同様。一切緩めない。徹底して「パワーポジション」を身体に覚え込ませる。その徹底ぶりはすごい。結局、固定する部分をどう固定するか。それを自動化するか。ここなんだと思います。練習の狙い自体は本当にシンプル。接地は足の裏全体で。
 
その後ハードルジャンプも。これは母子球で。さらにBOXも間に挟んでまた固定。本当に徹底しているなと。書籍に書いてある通りのメニュー。後で読み直してみるとその意図が分かります。読んだだけでわかるものではないし、読んだものをそのまま利用しても意味がないなと感じました。自分なりにきちんと「意味づけ」をしてから。
 
このことはどこに行っても同じだと思います。練習を見学させてもらう。その練習を見て「なるほどな」と分かったつもりで戻ってくる。考えなくそのまま練習に取り入れる。「仁和寺にある法師」の話ですね。そうならないように自分自身で深い理解をしていかなければいけないなと思います。「目的のある練習」になっているかどうか。これも何度も書いていますが「強い学校がやっているから」という理由で「本当に必要なもの」を見いだせずに導入するほど愚かなことはないと思っています。自分自身の理解も深めながらですね。
 
ハードルジャンプも細かいところがあるのでそれはまた記録してきたいですね。
 
終わってから再びウエイト。重量を重くしてから回数を減らす形で。これは単純に「重さ」を求めるのではなく身体を支持する筋肉に刺激を与えるようにしているとのこと。これも言われていたのですが「目的は足を速くすること」だと。「筋肉をつけること」が目的になってしまうというのは避ける。本来的な目標からずれてしまうというのはよくあることです。「技術的なこと」という部分ももちろんですが「競技対する考え方」を学ぶ機会が大きいかなと。
 
そこから再び身体を動かす。ミニハードルでのバウンディングとホッピング。刺激を与えた筋肉に「進むこと」を覚えこませる。そのときにポイントだけにフォーカスしてみていく。間違いなく「接地部分」だと思います。これまでの流れの中で「固定する」というのがありました。進む動きになった時にここが緩むと意味がなくなる。接地した瞬間に「固定」ができるか。それにより大きな力が発揮できる。後ろ回転ではなく「前で動く」という感覚を作る。そしてその部分のみしっかりと見ていく。
 
さらにウエイト3サイクル目。15分程度だったと思います。スピード重視。回数やセット数ではなく「時間」で区切って「できることをやる」という 部分。この辺りで「仕事率」の話をされていました。これは示唆に富んだものでした。「量」を追うのではなく「仕事率」をどうするか。限られた時間の中で「何ができるか」を考える。ここもまた別に書きたいと思います。(本当に書けるのか?)
 
最後にミニハードルでのスプリント。2mのインターバルで走り続ける。これまでの流れをすべて統合するような練習だったと思います。細かい部分は説明されず。直接聞いたのでメモされていますが(笑)。しっかりと動き続ける。最後の処理まで考えて行うことが重要だと言われていました。徹底した動き。ここに尽きると思います。
 
うーん。事実だけ書くというのではなく本当は感じたこともすべて書いていきたいのですが。莫大な量になるので(笑)。ちょっとずつ書きます。記憶があいまいになる前にまとめておきます。
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rkn高校での修行

2019-11-18 | 陸上競技

土曜日と日曜日で京都に行ってきました。今回は国体スタッフとしての勉強でした。kd先生のご配慮により「県外視察」の機会を作っていただきました。訪問する学校はrkn高校。これはかなりハードルが高いなという感じです。sbt先生も言われていましたが「rknだからできる練習」という部分もあります。そのまま各校で取り入れたからといって「急激に強くなる」という部分ではない。

 

今回勉強するにあたって以前購入した書籍を読み直す。更には月刊陸上の記事も。kry選手が高校2年生の時の記事でした。リレーで40秒切りを果たした時の特集。「基礎と基本の違い」についていも書かれていました。予習です。「どのような練習をしているか」という部分への興味よりも「何をやろうとしているのか」が重要だと思っています。「本に載っている練習が全てです」と伺っていましたが、実際に目で見て感じないと分からない部分があると思っていました。

 

土曜日の午後からの練習を見学させていただきました。今回はkbt先生と一緒に。移動の電車の中で「競技の話」を延々と。気になる部分を二人で共有してから質問をしようと。同じ練習から何を感じるか。「本質的な部分」がそこにあるというのが共通認識でした。ここがきちんと見極められるか。必死(笑)。

 

「普段通り」の練習を見させていただきました。本当に書籍に紹介されている練習が中心。しかし、そこに何があるのか。今回はNTN所属の社会人選手も練習に参加していました。二人ともIH優勝者。その選手の動きを見ることができるというのも貴重な機会でした。実際は動画も撮っていますがこれは色々と問題があるかもしれないので載せません。あしからず。

 

倒立歩行と鉄棒から。「鉄棒をやったから速くなるわけではない」と言われていました。こういう「努力種目」を練習の最初に入れておく。最初の段階では上手くできないが日々練習を重ねていく中で少しずつできるようになる。「すぐに成果を求めない」「コツコツ努力することで変化が生まれる」というのを体感させるための練習だといわれていました。

 

そこからメディシングボールを使ってのアップ。で、バランス系。このバランス系で重視する部分が「スプリント」に繋がっていく。「見た目の動き」では「バランスを取る」という感じに見えます。普通の「片足支持」と「T字バランス」です。しかし、そこで何を重視するか。ここがポイントになってくる。「見た目」だけではなく「狙い」がここで重要になるなと感じました。実際にsbt先生に教えてもらいながら。支持脚の「大臀筋」と「中臀筋」に刺激を入れる。そのための動きでした。実際にやってみてポイントを教わって分かる部分。「観ているだけ」では分からないと思います。

 

社会人選手もやっていました。すでにこの種目だけでかなりきつそうでした。軸足をしっかりと伸ばす。足を上にあげる。その上げ方。T字バランスでのフォーム。動かし方、意識するポイント。とにかく徹底されている感じがありました。シンプルながらそこを重視。「実際に走りで使う筋肉」がどれだけ呼び覚まされるか。股関節を鍛えるという感じではなく「必要な筋肉をどうするか」という部分がありました。

 

で、ハードルドリル。これも本当に書籍に書いてある内容です。しかし、その動かし方が目で見て分かる部分がある。バランス系でやった内容を実際に動かしながら意識する。特別な動きではない。動き自体は本当にシンプル。その動きに対しての「課題意識」がどうなのかが重要なのだと感じました。股関節を様々な方向に動かすことで使えるようにしていく。

 

メディシングボール投げをしていました。これも単純に「投げる」というのではない。ここは本当に新鮮でした。見ていたら「普通の練習」です。が、そこにどのような鍵があるのか。重視されていたのが「パワーポジション」でした。きちんと「力が発揮できる形」を作る。ここで一番最初にやった「中臀筋」「大臀筋」「ハムストリング」が関係してくる。「投げる」という同じ動作をしても「何をやりたいか」という部分が違えば結果も効果も全く違ってくる。重視すべきは「膝関節」「足関節」の固定。

 

この辺りのことはかなり聞きました。なるほどなという部分。どうしても「投げる」ということが重視されてしまう。物を投げれば「練習した感」が出ます。が、ここで重視されているのは「パワーポジション」でした。きちんと「必要な部分に力が入っているか」を確認する。そして、そこを使って投げる。

 

印象的だったので「使いたくない部分を使わない」という話。「膝関節」「足関節」を使って投げてしまうとそちらが「働く」ので本来働かせたい「大切な部分」が仕事をしなくなる。そこを使うためには必要ない部分が「働かない」ように固定していく。そのポジションを徹底的に覚え込ませるという練習になっていました。ボールを「真上に投げる」という言葉だけをとらえるのではなく「下腿の角度に対しての真上」という部分。だから力を発揮して「ネットを超える」という動きになる。本当に面白いなと感じながら練習を見ていました。

 

まとまりませんが。自分の頭の中の整理のために書いています。ザーッと書いていってまた振り返りたいなと感じています。とにかく「シンプル」な部分が多い。「正しいことは正しい」という言葉を繰り返されていました。

 

また書きます。

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練習をするにあたって

2019-11-16 | 陸上競技

思うことを。

 

ここ最近、結構まじめにblogを書いています。興味関心を持ってもらえるかどうかは別にして。書く中で自分の頭の整理ができる。そしてやっていることの方向性を確認することができる。そう思って書いています。重箱の隅をつつくような内容があったりするので「よくわからない」と感じられるのかもしれませんが。

 

前の記事に「トレーニング」のことを書きました。指導を始めてからこの部分はずっと実施しています。感覚的なものがあったので「思いつくまま」やっていたという感じでしょうか。それがここ数年である程度「系統だったもの」になってきていると感じています。大阪のmtm先生のところに行って「練習について」という部分を考えさせられました。今までやってきたことの見直しでした。

 

1回目に行ったときには「様子を探る」という感じでした。人見知りなので積極的に質問することができなかった。反省しています。これにもいろいろ理由があって「何をやろうとしているのか」をじっと観察していたら「観る」ことにエネルギーを使いすぎて質問するに至らなかったという感じでした。図々しく2回目に行ったときにはひたすら質問を繰り返す。ストーカーのようについて回って話を聞きました。意図することから自分が感じたことまで。逐一確認をする。

 

昨年fnt先生のところに行ったときには「居ても立っても居られない」という感じがあったので感じたことをその場で質問。見ている部分もありましたが「この動きは~意識するんですよね」と聞きまくる。hrb先生にずっと聞いていました。聞くというか「確認する」という感じでしたが。性格的に「気になったら聞かずにはおれない」という部分があります。表面的になっていない部分を知りたい。それが練習の大きな意味だと思うからです。

 

練習をするにあたって。こういう部分を選手が持ってくれたらいいのにと思います。それは簡単なことではないと思います。「速く走るために筋力を上げる」という言葉で本当に表現できるのか。単純に筋力を上げることが必要ではないと思っています。上げたら上げるだけ速くなるのか。それは絶対に違います。そうであれば「なぜ筋力を上げるのか」を考えられるようになってもらいたい。高校生には難しいといわれると思います。それでも実際は「なぜやるか」を理解している選手が強くなる傾向があります。一時的な競技力ではなく長期的に見ての競技力です。

 

中学時代は「なんとなく」やっていても速くなります。身体の成長の部分もあるからです。男子であれば身長が155cmくらいから170cmになる場合もある。身長が伸びればそれだけでストライドも伸びます。筋力も上がっていきます。そうなると単純に速くなる。技術的なことがあってもなくても「速くなる」のです。女子は成長が男子よりも速いので「中学校2年生」くらいでその変化のピークを迎えます。そうなるとそこで一気に記録が伸びてそこから伸び悩むことが多くなる。体型も変わりますし、

 

そうであれば「何のためにやるのか」についてはしっかりと考える必要があるのかなと。練習メニューを提示してそれをやっていればいい。話を聞くと中学時代にも「自分で考えて練習計画を立てる」というのもあるようです。私的にはそれは「不可能」だと思っています。何をすれば速くなるのかという部分を理解していない中学生に「速くなるための練習を考える」という無理難題を与えるのは違うかなと。

 

高校になって「体型」がアスリート体型ではなくなっていく場合があります。そうなったときに「何をするのか」だと。私は「ダイエット」は基本的に必要ないと思っています。よほど間食をしている場合は別かもしれませんが。きちんと練習をしていたら締まってきます。そのために「基礎筋力」を上げて基礎代謝を上げていく。過剰な体重管理を女子の指導でやるのは好きではありません。「太ったから走れない」という話も聞きますが、「そこに至るまでに何をするのか」というのが重要だと思います。練習の前段階の部分かなと。

 

今やっていることは「流れ」があります。その部分が分かってもらえるかどうかは大きいのかなと。「考えてやる」という部分が多い。練習メニューを考えなさいという意味での「考えてやる」のではなく「何をやろうとしているのかを理解する」「やっている動きがどうだったのかを理解する」という部分です。やっていたら簡単に強くなるという話でもない気がします。この辺りは大阪に行って色々と学んだことが自分の中で精査されて形になってきているのかなと思っています。

 

今、blogの更新が定期的にできています。それは理由が明確です。ある程度「やりたいこと」が出来ているからです。練習を見ていて「記録しておかなければいけない」と感じる部分があるからです。その日その日に感じたことを文字として残していく。それが次に繋がると考えています。


練習はどこでもやっている。しかし、そこに対する心構えや取り組みに関しては間違いなく差がある。そこの部分をこちらも理解しておかなければいけない。「練習さえやれば良い」というのではない。今後のことを考えるとその部分を選手に徹底していきたいなと考えています。もちろん簡単な話ではない。練習に対する心構えやその意味、目的を明確にしていきたい。


そんなことを考えながら。また勉強しに行ってきます。今回は京都です。表面的な部分ではなく何が大切なのかを学びたい。貴重な経験になると思います。ドキドキしています。

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しっかりとトレーニングを

2019-11-15 | 陸上競技
木曜日。この日は行事の関係で放課が遅くなることになっていました。うーん。どうなんでしょうか。通常よりも50分近く遅くなる。考えさせられます。

練習に関してはトレーニングを中心にしようと考えていました。来週、2年生が修学旅行で不在になります。練習を詰めてやっておきたいという希望もあったのでそれに合わせて進めています。冬季に入ってこれからやることの確認などをしながらなので身体が慣れてくるまではしんどい部分があると思います。一番練習をしておかなければいけない2年生が体調不良で練習を抜ける事が多いのが難点です。1人だけずっと練習ができているという感じですね。

練習開始は17時前。どうにでもなれという部分(笑)。バランスを少しやってサーキットへ。2回目です。前回やった時に効率が悪い部分があったのでここを修正したものに。kd先生からtb高校で行っているアップサーキットの種目を教えてもらいました。その辺りも加味しながら。






25秒運動5秒休憩です。その場でのサーキット。基礎的な筋力を上げていこうと。有酸素系の練習が不足している部分があるのでそこを補うという意味合いもあります。前任校でやっていた部分ですがやはり効果は高いかなと。かなり身体も温まりますし。「マット」「道具」「BOX」という3グループに分けてローテーションで実施。それぞれを2セットやってから次の種目に移る。ここだけ15秒休憩にしてひたすら。それぞれが6種目。今のところ普通にやっています。筋肉痛はあるようです。

このメニューの途中から他の部活動の生徒が練習に参加。出来る限りのことをさせようと思っていました。技術的な部分ではなく基礎筋力を上げていく事で様々な事が変わると思っています。

時間がないので休まずにDM∞を。これもかなりの頻度でやっていますがよく見てみると「やりたいこと」ではない動きをしている者が多数。正確な動きを意識させました。それにより時間を取られることに。ある程度のことは「自分たちでやる」必要があると思っています。が、できていない部分がある。単純に腕で投げるという動きを求めている訳ではない。こういう部分も徹底していきたいと思います。

そのまま車系。手押し車などです。これもこの冬はひたすらやっていきたいと思います。上半身のトレーニングではなく「体幹トレーニング」としてです。これも分かりにくい部分があると思います。腕を使っているんだから上半身の練習だと思われがち。私は違うと思っています。

ここで「倒立歩行」を。実際の「倒立歩行」ができるのは1人しかいません。他の者はできないので補助付きで。倒立系の練習はやっていますがやはり別の形の練習も必要。倒立している中で動く。できない選手は軸が作れません。身体が真っ直ぐにならない。この手の練習も意味があるのではないかなと感じています。




少しだけ技術的なことを。台ドロップからDMトントン。移動が少ない中での乗せる感覚作りをして少しずつ前に進みながら乗せる。DMを使う事で更に乗せる感じが作れると思っています。そこから縄跳び腿上げをして足運びを意識、縄跳び走で少しずつ前に進む。この時に脚が回らないように。身体の前で動かしながら。最後に縄跳びトントン。これまでやってきた動きを統合するイメージですね。

時間がなくなってきたので補強サーキットを2サイクルやる予定から1サイクルに変更。股関節強化サーキットの種目も幾つか入れています。補強に関しては色々なバランスを考えながらやる方がいいなと思っています。何が幸いするか分からないので。ほとんど休む事なく動き続ける。ワイワイ言いながらやれていたのでそれで良いかなと。こちらが急かしていたというのもありますが。

最後にアジリティトレーニングを。台トレーニングを入れてからラダー。走る練習ではないところで刺激を入れていきたい。だからといって補強で終わりたくないなというのがあったので速い動きをやっておく。自分の身体を上手く使うための練習ですね。

短時間でしたがまずまず。練習の雰囲気が少しずつ明るくなってきています。随分良くなってきたかなと。これがどれだけできるか。比較的負荷を高めてやっていると思うのですが以前と比べると前向きにやっている感じがあります。

少しずつですね。筋肉痛と闘いながら。


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補強と走りと

2019-11-14 | 陸上競技

前の記事が中途半端な感じがしましたが。細かく書いてもいいのですがなかなか。時間的なものもありますし。書き始めたらどこかで区切りをつけなければいけません。まーそこはいいかなと。

 

水曜日の練習はいつも通りの感じで。バランス系をやってから「体幹強化サーキット」を。練習開始から「体幹強化サーキット」が終わるまでの時間を計ると22分弱。バランス系に5分程度使っています。「体幹強化サーキット」は17分くらいでできるようになっていました。まだ男子と女子の時間に差はありますが。当初は20分を切るというのが目標でした。3分間短縮できています。「たった3分」と思われるかもしれませんが。かなりのことです。この勢いでやり続ければトータル5分で終わる日が来るかもしれません(笑)

 

月曜日、火曜日とある程度の負荷をかけてきています。間違いなく全身筋肉痛になっているのではないかと思います。情けない話ですが私自身は前日にほかの部活動の選手に「トレーニング」を教えました。その時に「止める」「固める」のお手本をしました。数回やっただけで足が攣りそうになる。そして驚くほどの筋肉痛に襲われていました。筋力低下が著しい。そして数回しかやっていなくても「きちんとした負荷」をかければ最小限の運動で刺激を入れることができる。本当に痛いのでどうかと思いますが・・・。

 

走る部分に時間を割きたかったのでいろいろと割愛しながら。台ドロップ、ハードルドリルと実施してスパイクを履いて片足スキップ。足運びの部分を省略しています。あとは本人たちがどうやって合間の時間を使うか。チューブ5歩をやって前半マーク。ある程度身体が温まれば動くようになります。中間につないでいくためにTDM走を。これも競争形式にしています。体調不良で数人休んでいましたが元気としてはまずまずかなと。

 

そこから走練習。120-120-90です。距離としてはそこまでではないかもしれませんが。うちの練習としてはまずまずの量。これを2セットとしました。セット間は12分間。ここも単純に座って休むのではなく「DM投げ」をすることにしました。休みません。休んではいますが休みになっていない(笑)。走って終わりではない。冬になれば「Rest」として放っておいたら身体が冷えます。そうなると練習効果が下がるので合間に「補強」として身体を動かす。常に走りを意識する感じでしょうか。DM投げが終わることには時間が経過しているのでそのまま歩いてスタート地点へ。もう1セット120-120-90。

 

長めの距離の走練習はここまで。すぐにシャフト補強へ。少し手間取る部分はありましたがここまでの練習はかなスムーズにできるようになっていました。思うように練習が進まない時にはこの時点で練習が終わってしまう感じがありました。ロスをなくしていくことで練習ができるようになります。シャフト補強で「重心移動」を重視しながら。いい感じでした。








 

そのまま台ジャンプを。片足と交互で。前も書いたかもしれませんが「トレーニング」と「走り」のつなぎの部分の練習です。関西に練習に行ったときに「ホッピング」がすごく進むなという感じがありました。今のうちの練習ではここができません。そこで練習の前半に取り入れていた「台ジャンプ」を「ホッピング」の代わりに入れることにしました。さらに交互にすることでバウンディングのような動きになり「空中での移動」を作り出すことができる。股関節の開きも生み出せるかなと。

 

で、最後に10バトンと25並走。さらに60バトン。これまで最後に「強い負荷をかけて終わる」というパターンが多かった。そこに関してはどこの学校でも同じではないかと思っています。追い込んで補強をして終わりという流れ。が、思うところがあって少しパターンを変えてみようかなと。補強をやって終わりというのはほぼありませんが、最後は負荷をかけて終わるというのが多かった。最後に「最大スピード」を出して終わる形にしてみようと。

 

トレーニングをすると当然ながら疲れます。そうなると「疲れているから仕方ない」という部分が出てくる。そういう意識がなくてもやはり「追い込んで終わる」というほうが「練習をやっている」という感じが出ます。が、本来は「追い込むためにやっているのではない」という部分があります。「速く走るためにやっている」という部分を頭に入れながらも「それとは違う形になる」ことが多い。

 

「練習負荷を上げて倒れるまでやる」というのが必要なのかどうか。「量」で追い込めば間違いなくできます。しかし、どこかで「力を残す」形になるのではないか。本数をこなすだけの力の入れ方で走っていることになる気がするので。そこで最後に「その時出しうる最大スピード」を出して終わるほうがいいのではないかと。いつものことですが「正しいかどうか」はわかりません。今そう感じているだけなので。

 

単純に走ればいいという感じではない。各自で60mを走らせてもいいのですが「最大スピード」が出せているかどうかは全くの別問題。バトンを使うことで「最大スピード」練習になります。絶対に緩めることができない状況を作り出す。本数的にはトータルで6本です。40mが2本、50mが2本、60mが2本。距離も本数もそこまで多くないと思っています。負荷は・・・(笑)。

 

補強と走りの融合。これが効率よくできるかどうか。練習の半分以上は「トレーニング」に使われている気がします。これまでやってきたことを形にするために考えています。

 

記録として残しておきます。いい練習ができたと思っています。

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変わっていく

2019-11-14 | 陸上競技
水曜日、この日はしっかりと走りたいなと考えていました。当初は木曜日が雨予報だったので。

前日にある選手の日誌のコピーを渡しました。この内容は他の者が読むべきだと感じていたので。春先全く走れない状態でしたが秋には力が戻ってきました。高校になってからの振り返りをさせたのですがその内容が秀逸でした。裏表なく物事に取り組む姿勢が誰からも褒められる選手です。素直さもありますが「一生懸命さ」が本当に大きい。

その内容を読んだ上級生が「勝てない理由が分かった」「自分の甘さを痛感した」と感じていました。「想い」の強さが違います。放課後になってなんとなく練習に参加してなんとなく走る。そのような状態では強くなれない。それが顕著に出ます。

受験勉強があって身体を動かしていなかった。そこから高校に入って思うように走れない。県総体の時に全く走れず死ぬほど後悔した。そんな想いを二度としたくない。自分を支援してくれる保護者にも申し訳ない。だからこそ毎日の練習を必死にやる。不器用だから他の人よりも時間がかかる。それでもあんな悔しい想いはしたくない。

そんな内容が書かれていました。これまで指導してきた選手の中で1年生の段階からここまで考えてやっている者がいたかどうか。同じグランドで同じ練習をしている。話をしている内容も同じ。それでも「感じ取れる力」があるかどうか。苦しくても「速くなりたい」という想いが本物であれば様々なことを乗り越えていけると思います。教えてできる部分とそうではない部分がある。変わらなければいけないところがあるのです。

また、これまでなかなか感情をコントロールできなかった選手。この選手が「関連付けシート」を渡した翌日に書いてきました。これまでの流れの中からすれば大いなる変化です。走りの事は一切書かれていない。その中心には「応援される選手になる」と書いてありました。そのために必要な事を自分で書いています。この事がどれだけ大きな意味を持つか。

いきなり大きな変化を生み出すのは難しいと思います。しかし、変化を生み出すためには「行動」をしなければいけないのです。関連付けシートに関しては「自己理解」が進むと思っています。今の自分自身についてしっかりと考える。そこができれば「次に何をすればいいか」をが少しずつ見えてくる。今回の場合は特にです。「原因を己の中から探る」という行為ができれば変化を生み出すと思います。

この関連付けシートも配布しました。何故このような内容を書いたのかも説明させる。「これまで物事を先送りしていた。それを辞めようと決めた。」と。基本的なことですがこういう部分の積み重ねだと思います。小さな変化かもしれません。それでもこういう部分は大きな意味を持つと考えています。「退路を断つ」という部分もありました。考えている事を周りの者に知らせるというのも私の中ではありました。宣言したからには中途半端はできない。

こうやって少しずつですが変化が生まれる。それが大切なんだと思っています。同じことを伝えても変化できるかどうかは別問題。少しの変化を感じ取れるようにしたいなとは思っています。

この辺りのことはまたタイミングがあれば書きます。多分。これにより雰囲気自体が大きく変わりつつあるかなと感じています。
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スピード練習

2019-11-13 | 陸上競技
前の記事の続きになります。

火曜日サーキットをやっていきました。初めてやるのでなかなか上手く進みせん。数年前の私であればかなりイライラしていたのではないかと思いますが(笑)初めてなのでできない部分はある。そう思うようにしています。サーキット形式にするのが初めてというだけで種目自体は目新しいものはありません。組み立てが変わっているだけ。

25秒間運動して5秒休憩。ほぼその場でやるのできついと思います。誰も何も言わないのでキツかったのかどうかよく分からないままですが。「キツいから良い練習」という訳ではありません。狙いがきちんと果たせるかどうかが重要。休もうと思えばいくらでも休めます。明確に意識の差が練習の差になる部分です。

この日は頭髪服装検査があったので40分以上開始が遅れました。それによりやりたいなと思っていたメニューができない部分が出てくる。ここも難しい。それでも「休憩をなくす」という方向で考えているのでなんとか進んでいきます。少し前に比べるとこの辺りは大きな成長ですね。座らなくなくなりました。まだ慣れていく必要がありますが。

前半では10バトンと25並走を。ここにスピード刺激があります。女子は少し形になってきました。バトンの受け渡しの話ができる段階まで。単純にバトンを持って走るというだけではなく「競争すること」を求めています。もちろん最大目標は「高いスピードの中でバトンの受け渡しをすること」です。「受け渡し」がメインになってしまうとやりたい練習から外れてしまう。ここに最大限の意識を置くと「渡ったか渡らないか」になってしまう。一番やりたいことから離れてしまうのは絶対に避けなければいけないと思います。

この日は久々にハードルとタイヤ引きを組み合わせた練習にしました。これはかなり好きな練習。接地ポジションを作ることができます。さらに「抜き足を前まで持ってきて落とす」というちょっと難しい話になるのですが。間のインターバルの走りも出来るだけ速くしたというのがこの冬のテーマ。やりたいことや狙いは明確です。その方法論が幾つもあるだけ。ハードルを跳んだ後にそのまタイヤ引き。接地感覚が上手くつかめたらそのあとの走りは比較的上手くいきます。

補強サーキットをやる。走りと補強を組み合わせながらやっていきたいと思っています。練習の大半を補強に使っているかもしれません。どちらにしても走っている時間というのは何秒間しかない。それ以外の時間をどのように使うか。ここはすごく重要なのではないかなと感じています。走りと補強をリンクさせるためには「走るだけ」や「補強だけ」で終わりたくない。この辺りの融合がきちんとできれば大きな変化を生み出せると思います。

最後にスピードを出して終わることに。本当は補強から走りに繋ぐための練習を少ししておきたかったのですが40分遅れの影響でそんな時間はない。いきなり合流走にしました。ここをテキパキやって60バトン。これは60m地点でバトンを渡すというもの。最後までスピードを維持できなければバトンが渡ることはありません。絶対にスピードを緩めることができない。最大スピードで走り続ける。

テンポ走的な動きはほとんどやっていません。タイミングなどが違うからです。「脚作り」と言われるゆっくり長い距離を走るというのがどれだけ効果があるのか分かりません。300mを走ることでどれくらいの効果があるのか。グランドの事もあります。狭いグランドだから工夫するようになったと思います。広いグランドであれば何も考えずに長めの距離を設定できる。そうではないからこそ工夫や考えることが生まれる。勝手にそう考えています。

ギリギリですが時間内で終わらせる事ができました。休憩はほぼなし。狙い通りになっていました。サーキットがどれくらいの負荷になっていたのかはよくわかりません。かなりキツかったと思うのですが何も言わないのでよく分かりません。この手の練習の流れの中で進めていけるかどうか。

やれることをしっかりとやりたいなと思います。
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サーキット再導入

2019-11-13 | 陸上競技
火曜日。前の記事にも書きましたが原点回帰をしたいという想いがあり、前任校で実施していたサーキットを導入しようと考えていました。前任校では「サーキット」といえばこのメニューしかありませんでした。今は大半のメニューがサーキット形式で進みます。「サーキット」という意味がもうすでに分からなくなりつつあります(笑)

どんなメニューだったのかを思い出せないままいました。数年前に使っていたUSBのデータが消えてしまったからです。復元はしてもらいましたが完全ではない。前任校ではやるのが当たり前のメニューだったのですデータとして残しておかなくても上級生から下級生に伝えられていました。アレンジをしていく部分もありましたが基本的な流れはありました。

朝の段階で簡単に説明。イメージしにくいと思います。これまでやったことのない形でのサーキットです。ある程度考えている選手は何となく流れに乗れますがそうでもない選手はできません。ここは仕方ないかなと思いながら。4ヶ月経過しても練習メニューを覚えられないという恐ろしい話もありました。

ある程度メニューを決めましたが、これでは「できないだろうな」という感覚がありました。15種目くらいあります。これを流れの中でやっていく。それも「誰から始めても良い」となるとさらにできなくなる。「体幹強化サーキット」は上半身と下半身でメニューを分けています。だからできるという部分もある。覚える範囲が「ブロック」に分けられるからです。

そういう部分もあってメニューを組み替えました。ABCという小ブロックに分ける。1つのブロックを2サイクル実施して次のブロックに移る。そうすることで「やることが明確になる」のではないかなと。さらにグループを作って全体を3つに分ける。それにより練習道具も効率よく使えるようになる。ある程度道具は揃えています。それでも複数人がランダムにトレーニングをしようとすると「やりたかったのに誰か使っている」ということが出てしまう。少人数グループでやればそういう危険性はない。

たかが「サーキット」をやるためにどこまでのエネルギーを使うのか(笑)。それでも「やりたいこと」をキチンとやるためにはこちらも工夫が必要です。単純に「サーキットをやる」と決めてメニュー提示をしてもできないと思います。様々なメニューでも同じことが言えると思っています。

シンプルな練習が一番やりやすいと思っています。ある程度の意識レベルや競技レベルになればその方が理解しやすいかもしれない。うちの練習スタイルでいえば「真逆」なのかもしれないなと思っています。「飽きさせない」という部分が必要になるのかなと。

前任校では週間メニューを決めていて曜日によってやることを完全に固定していました。バリエーションとしてはそれほど多くない。ドリル的な動きを徹底してやっていました。そのため「ドリルチャンピオン」が生まれてくることも多々ある。ドリルの見た目の動きは良くなっていても「走りに繋がらない」というパターンが出てくる。ドリルがドリルで独立してしまうのだと思います。

目の前の選手を見ていて「あれこれやる方がいいかな」と感じていました。補強も道具を使ってバリエーションを増やしています。それがどう繋がっていくのかは見ていかなければいけないのですが。

ここも考え方ですが、最初の補強系で30分近く使います。時によってはもっと多い時もある。これも「異質」と思われるかもしれないですね。近隣ではそのような形の練習はほとんどないのでは?これは周りを見たりとか聞いたりするわけではないので分かりませんが。ジョグをして体操をしてという練習はほぼやったことがありません。合宿で体操をするということになるとどんな体操をするのか(笑)

練習で大切なのは何か。形式的なジョグと体操がどれだけ役立つか。アップの狙いは何か。ここを考えた時に今のスタイルに行きついています。

しばらくはメニューの様子を見ながらやっていきたいと思います。1回目はボチボチ。時間をロスする部分もかなりありました。初回なので仕方ないなと思っています。これをどうブラッシュアップしていくか。今のスタイルに合わせながらやっていこうと思います。

この辺りはまた書きたいと思います。久々に練習に関する記事を書いた気がします。
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