シンガポールは、島全体、相変わらず工事中という感じ。日本の銀座にあたるオーチャードも相変わらず。中心のSCであるパラゴンも、拡張工事中。ここには、かつてそごうが入っていたし、今も日本人向けの病院があるはずだ。
エメラルドグリーンというモスバーガーや、日本人向け塾も入っていたビルも跡形もなく消えていた。とにかく躊躇しない。
その向かいには、巨大な別のSCが建設中。オーチャードセントラルとネーミングされるようだ。この大きさはすごい。戦艦のようだが、これ全部がSCになるのであれば、あまりにも大きすぎるのではないか。
その隣にも何か建設中。その奥のホテルは、大リノベ中。銀座も大きく変化を遂げているが、こんなに大規模な工事が同時に行われることは、流石にないだろう。
その奥の、エメラルドヒル地区は、昔ながらの家が建ち並んでいて、しっかり保存さている。この辺のメリハリは効いている。
これは、去年の9月のものだが、奥に見える水門が完成したという記事が、載っていた。9つの水門からなり、全長350mだそうだ。そして、かつては海だったところ)水門の手前に広がる部分)を淡水化するプロジェクトだ。現代シンガポール建国の父であるリークァンユーの構想だ。
私がシンガポールにいたころからこの話はあったが、まさかこんなに早く実現するとは。
このプロジェクトにより、シンガポールの水の必要量の1割が賄えるという。これで、水の完全自給まで、また一歩近づいた。この前の一歩は、汚水から作った飲料水”ニューウォーター”の登場だった。マレーシアからの輸入に頼る状態からの脱却は、シンガポールの悲願だ。
WW2で、日本軍が、やすやすとシンガポールを陥落させたのも、この水の供給を止めると脅したからなのだ。