無事、甲斐の国から帰ってきた。その話は、後ほどとして、昨夜石和温泉で読んだ(そういえば、Mr.Brainも見てたが、刑事コロンボのパクリと思った人はいなかった?)”横浜今昔散歩”のお話。
本書は、ずいぶん研究が深まってきた横浜文明開化史の大衆向け、かつマニアックな好著だと思う。正直こんな本を書いてみたかったという内容だ。
いろんな研究者がいるので、その集大成と言ってしまえばそれまでだが、我々に、興味のあるところを中心に、近未来の話も交えて、Y150のタイミングにも合わせて、NICEな内容になっている。
そういえば、横浜開港150周年のセレモニーは今日だったっけ?
この画期的事件?が起こってから150周年。でも、いろんなイベントは、その前後から継続して起こっていて、その様子も彩色絵はがきや、古地図から分析されている。近代と呼べる時代の研究だから、今後も新たな資料の発掘も期待できるだろう。
横浜の文明開化は、日本の近代化の歴史そのものである。
それにしてもバランスのよい頁配分の中で、ホテルニューグランドに頁を割いているののは嬉しかった。
先日のユーミンのコンサートが行われた県民ホールも、由緒ある場所に存在していることがわかった。
文庫本のため、やや絵が小さいが(文庫本と、A4版ぐらいとの同時発行も面白かったのでは?)、文明開化、横浜の歴史に興味のある人には、是非読んでいただきたい本だと思う。
象の鼻地区が整備されると(オープンは今週?)、横浜三塔を見るベストプレイスは、この新公園になるだろう。昔は、どこからも、この三塔が臨めていたこともわかった。今のこの三塔が臨める三か所は、街路樹の葉が繁ってきたりすると、???状態にもなったりするのだ。