中宮寺は、夢殿のすぐ隣にある。かつては、もっと東にあったらしい。聖徳太子が創建した7寺の一つだ。
建物は、コンクリートで新しい。境内も広くない。
それでも、たくさんの人々が訪れるのは、この本堂の中にある弥勒菩薩のおかげだ。もともとは、如意輪観音と呼ばれていたりして、由緒は不明なところもあるが、日本を代表をする仏像の一つ。寄木造りで、元は、鮮やかな彩色がなされていたらしい。なぞのほほ笑みを浮かべる。韓国の仏像とそっくりなことでも有名だ。
中では、スピーカーで、仏像の説明や、これまた有名な当寺に伝わる曼荼羅(複製)の説明などをしてくれる。この仏像をゆっくりと眺めながら、ゆったりとした時間が流れる。この空間も、飛鳥時代からのタイムカプセルだ。
その裏を少し行くと、ため池らしき、天満池がある。池越しに、法隆寺が臨める。
その脇に、斑鳩神社がある。法隆寺村の守り神で、菅原道真公をまつった神社で、10世紀に建立されたという。