かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

Let It Be 50 周年記念 Watch

2020年12月31日 | The Beatles

いよいよ2020年も大晦日。
と思っていたら、東京都の感染者がついに1,000人を超えた。
まだまだ困難は続く。
2021年は、よりよい年でありますように。



2020年は、ジョンレノン没後40年、三島由紀夫没後50年ということで、いろいろ取り上げてきたが、Let It Be 公開50周年でもあった。
映画の公開が、1年延びてしまったので、やや盛り上がりに欠けたが、映画の一部が公開され、期待は膨らむ。
4人のじゃれあっている姿が映されている。
オリジナルでは見たことのない映像だ。
元のLet It Beの暗さは、だれが、どういう環境で、もたらされたものなのだろう。

珍品というか、便乗ものというか、Let It Be 50 周年Watchをゲット。
本来2020年は、Let It be 50 周年(アルバム発売ベース)のはずだったのだが、新型コロナの影響で、延びた。でも、このWatchは予定通り(少し遅れたが)、無事リリース。



このタイプのWatchは、来日50周年記念以来2回目。
正直、コスパはわからない。
ただ、デザインはよくできている。

派手さはない、シンプルなデザイン。
中央は、レコード盤。
秒針は、レコードのトーンアーム。
ビートルズのロゴと、Let It Be のロゴが鮮やか。
ポールのピアノの鍵盤が取り囲む中、12時のところは、リンゴのドラム。
3時は、ジョンのフェンダーベースのピックアップ、9時は、ジョージのテレキャスのコントロール。
マニアックに凝りすぎ。



裏は、スケルトン仕様で、Let It Be のジャケットが、B/Wで。

限定1970の62。
便乗商法とわかりつつも、ビートルズという歴史の最後のアルバムを記念しての逸品。
ビートルズ大好きな方は、どうぞ。

みなさまよいお年を。

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ロックジェット ジョン・レノン

2020年12月30日 | The Beatles


まだ、伊豆にいる。
今日は、朝から雨だったのだが、上がったら、すごい虹。
こんなにきれいな色の虹は、そうない。
今から、横浜に帰る。



ジョンレノンものも、本書で打ち止めか。
シンコーさんが、最後に、出して来た?

ジョンの魂と、ダブルファンタジーを中心に、4つのインタビューと、3つの評論で、構成。

インタビューは、ふだんこの手の企画には出て来ない方々のもので、面白かったが、所詮、主観なので、それ以上のものでもない。
評論の方は、1970年代と、1980年代という切り口の考え方が面白かった。
たまたまなのだが、結果的には、ジョンの魂で、ビートルズ無き、混沌の70年代が、始まり、一通り出揃ったところで、ダブルファンタジーで、新たに幕を開けるはずだった。

本企画で、この2枚の、存在の大きさを再認識は、したかな。

その他は、山羊の頭のスープ特集とか、パンクの話とかあったけど、斜め読みのみ。

異常な、2020年の幕が、もうすぐ降りる。
いつ日常が戻るのか、それとも当分戻らないのか。


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韮山散策

2020年12月29日 | Other Eastern Japan


今日も伊豆。
天気もまずまずだったので、行ったことは、あるが、韮山近辺をぶらぶら。
まずは、願成就院へ。
運慶の仏像群が目当てだったのだが、年末でクローズ。
再訪したい。



そして、ここも紹介したことがあると思うが、韮山の代官だった、江川邸。
先日、NHKでもとりあげられたが、江戸末期に、国防の重要さを説き、韮山反射炉を作り、お台場を築いた。
絵も得意、日本で最初にパンを作り、私塾で教育もし、多彩な人物であった。
彼がいなければ、日本は列強の植民地になっていたかもしれない。



そして、最後は韮山反射炉。
江川氏が、大砲を作るために作った溶鉱炉だ。
完成前に亡くなったが、子供が引き継ぎ完成させ、テストも成功。
お台場にとりつけられたが、実際に使用されることは、なかった。
来年秋まで、修復工事中。
なるべく、原型を留めるが、一部、従来の漆喰壁に戻すそうだ。
60年振りの修復というが、どうなるか。



結構細かいところまで、説明してくれて、これは、溶けた鉄を掻き出す穴。
ゴミを掻き出す穴と2つある。
最新技術とは言え、手作り感あふれる。
鋳型に流し込んで、自然に冷やした後、水車を利用して、カッティング、穿孔を、数週間かけて行う。



溶鉱炉の中のレンガには、触ることができる。
重たくがっちりしている。
伊豆産とのこと。
ちなみに、鉄鉱石は、島根と岩手から運んだという。
政府の命を受け、一代官が、国家プロジェクトを担った。



今は、足場で、覆われている。



併設のレストランでランチ。
イズシカ反射炉カレーをいただく。
ライスか、溶鉱炉で、野菜、シカニクは、そこから、流れ出す鉄を表しているのだろう。
ということで、のどかな、1日を満喫。
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三島由紀夫「最後の1400日」

2020年12月28日 | Books
今日は、仕事納め。
午前で切り上げて、恒例の伊豆に来た。
見た目は変わらないんだけど。
本当に今年は、たいへんな年になってしまった。
その中でも、どうにかやって来たんだけど。



本書は、新聞の広告で見つけて、ゲット。

今年は、三島由紀夫没後50年ということで、多くの本が出ているが、本書は、盾フ会のナンバー2である本多氏によるもので、インサイダーど真ん中の人物の書であり、興味深々(他にも読みたい本は多く出ているが、値段が高いものも多く、この辺でとどめる予定)。

本多氏は、他にも著作があるようだが、私にとっては、初めて読んだ本で、面白かった。
三島由紀夫は、本当に謎多き人物で、先月の文件t秋では、同じような系統の思想を持っているかもしれない石原慎太郎氏も、けちょんけちょんにけなしていた。

では、本当に何を考えていたのか。
三島由紀夫の心の内面まではわからないものの、遺書を託された本多氏の見立てを、なるべく客観的に、かつ、ユニークな写真も添えて、著されている。

本書を読むと、元々、天皇が、軍を統率していた戦前の日本をイメージしつつ、諸外国のケースも研究し、本気で、日本を作り替えるため、自衛隊も巻き込んで、クーデターを起こそうと、当初はしていた姿が浮かんでくる。

当時、左翼が、争乱を起こし、その背後には、ロシア、中共の影もちらつく中、幻想が実現できるのではないかと、本気で信じていた節がある。
ところが、左翼が、過激化し、内部分裂し、勢力が弱まり、自衛隊も、そこまで盾フ会に肩入れできるわけもなく、行き場所がなくなり、11月25日に突っ走ることになったのではないかと読みとれる。

本多氏は、事件の前に、三島由紀夫に仲人を引き受けてもらっており、そのため自爆の仲間からはずされ、遺書を預かる立場になった。
この珍妙な事件にもかかわらず、その計画は、時間をかけ、用意周到であり、事件の不思議さと、そこに至る精緻な計画は、とても、同一人物によるものとは信じられない。

古代史に造詣が深いのにも、驚かされた。大和朝廷が勢力を強めていく中で、天皇家(もしくは、その先祖とされる神々)がどのような役割を演じたかが、中心だが。

今でもこの事件が思い出されるのは、今の世界情勢が、三島由紀夫のいた時代と、また似てきているからだろう。
それは、ジョンレノンが、政治活動にのめりこんでいた時代とも共通する。

三島由紀夫は、左翼との議論で、日本を変えようとしている点では、思想は、共通と言っている。
やり方は、違うけど。

当時の三島由紀夫の思想を読み取るヒントを多く与えてくれる点で、貴重な1冊だと思う。
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三島由紀夫

2020年12月27日 | Books
今日もすばらしい天気。
大晦日の跡片付けに最高の日和なのだが.....



今年は、ジョンが亡くなってから、50周年だったが、三島由紀夫が亡くなってからは、50周年で、多くの本、報道、映画公開などがあった。
その1部をご紹介。

本書は、新聞の宣伝で見つけた。
分厚い本ではないが、きりっと引き締まった本だった。

著者は、まだお若いが、かつてから三島由紀夫に興味を持っており、戦後思想のエッセンスシリーズの執筆依頼があった際、自ら三島由紀夫を選んだという。

三島由紀夫という人物は、本当に不可解な人で、その思想を研究した書は、山ほどある。
本書は、それらの先達達の研究成果をかみ砕いて、著者なりのストーリーにまとめたという印象を受ける。

難解な表現も多いが、三島由紀夫自体、難解な人物であり、やむないところもあろう。
本書で、新たに得た感想は、三島由紀夫の思想も、時々で、変化していったらしいということ。

前回読んだ本では、初期の作品から、将来を見通していたと思われる部分があるということだったが、本書では、例えば、洋行の際、ハワイで、太陽の光を見た時とか、森鴎外の本に出合った時とか、三島由紀夫にとって、画期と呼べる出来事が、あったとする。
確かに、ボディビルに走ったり、右翼思想に走ったり、とにかく大きく振れている。
それを、客観的に見られているようで、常に自分探しをしているという矛盾。
その矛盾に対し、三島の人生のステージ、ステージで、格闘し、その結果、あの最後があったのではないかと説く。

作品群を読んだだけではわからなくて、当時の三島に会った人々の論説、三島による告白等をすべて、かみ砕かないと、わからない。かみ砕いてもわからないかもしれないが。

難解だったが、面白かった。
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