三尾の最後は、高尾(雄)山の神護寺。一番規模が大きい。が、石段は、結構登りがいがある。
やっと楼門。シーズンオフを利用して、手前の石段を修復中だった。
和気公霊廟。神護寺は、元々高尾山寺といわれ、道鏡の野望を打ち砕いた和気清麻呂により、平安遷都の時期に、造られた。この廟は、その和気公を祀ったものだ。
その斜め後ろに鐘楼があった。この中には、平安時代に造られた国宝の三絶の鐘と呼ばれる銅鐘がある。
さらに、小路を登ると、和気公のお墓もある。
そこから下りてくると、不動明王とともに多宝塔を見上げる広場に出る。このあたりが、神護寺の中心だ。密教の匂いがぷんぷんする。
メインの金堂。奈良~平安時代に造られた国宝の薬師如来を拝むことができる。どっしりした迫力のある像である。その両脇には、四天王、十二神将が並び、これは、鎌倉時代のものだが、なかなかのものだ。有名な国宝の源頼朝公の絵のレプリカも飾ってある。この絵も、神護寺のものだ。
金堂の後ろの山には、多宝塔がある。ここも、紅葉の季節は美しいだろう。
手前が、毘沙門堂。その奥が、五大堂。両方とも、江戸時代の再建だ。奥に見えるのは、金堂だ。
この大師堂も、江戸時代のもので、重要文化財に指定されている。
これは、かわらけ。素焼の杯で、入口で買える。2個で100円。”厄除”と書いてあるのがわかるだろうか。何に使うのか。
この渓谷に向かって投げて、厄落としをするのである。この渓谷は、清滝川渓谷の内でも、もっとも美しいと言われる錦雲渓だ。しかし、この杯、軽すぎて、驚くほど飛ばない。ちゃんと厄は落とせたのだろうか。
山の中にある割には、見所満載のお寺だった。
明日から、また長期の旅に出るので、お休み。しゅいませぇん。