今日は、厚木から近い飯山温泉に泊まっている。
初めて来たけど、いいところだ。
たぬきがトレードマーク。たぬきは”他抜き”という語呂合わせで、かんばっているようだ。
「人生は、己に勝つこと大腹をもってひょうきんに悠々自適の狸面」
紅葉も盛りに近い。宿の部屋からの眺めもごらんのとおり。
温泉前のゴルフの方は散々だったが。
今日は温泉メインということで。
京都の北方に鞍馬山がある。比叡山が北東とすれば、鞍馬山は真北になるか。
距離は、大したことないが、相当山奥に来た気がする。都会の喧騒から離れられた感じだ。
参道を抜けると二王門がある。明治時代の再建だが、中の二王様は、鎌倉時代のものという。
坂を上るのは結構たいへんだ。上りの片道ケーブルカーを使ったが、正解だった。
これを見ればおわかりいただけると思う。
ケーブルカーを降りたところに多宝塔があった。
ようやく本殿金堂にたどりついた。眺めがすばらしい。比叡山もよく見える。
本殿金堂の前は、行列だ。何でも、金堂の前にあるサークルがスピリチュアルプレイスになっているそうで、これが目当てで、来る人も多いのだそうだ。ここで、ゆっくりお祈りする。
金堂は昭和時代の再建で、中の仏様も江戸時代以降に造られたものだ。
この石にも霊のパワーがあるのだそうだ。比叡山がちょうど正面に見える。
金堂の少し上に、霊宝殿がある。鞍馬山を全部回るのは、たいへんだが、この霊宝殿はぜひ訪れたいところ。平安時代の国宝がずらりと見れる。特に、毘沙門天は、左手を頭にかざし、京都を見渡しているようで、ユニークだし、鞍馬寺にふさわしいポーズだ。ここから、京都の町を守り続けているのだ。
由岐神社は、金堂から半分ぐらい降りたところにある。この拝殿は、重文に指定されている。上賀茂神社で見た”流れ造り”のようだ。鞍馬の火祭が行われるところだ。
鞍馬天狗には、出会わなかったが、伝承で、特にモデルがあったわけではないようだ。昔、高橋秀樹の鞍馬天狗の番組を見ていたように思うのだが、あの番組は、お蔵入りしたままか。鞍馬天狗が有名になったのは、大仏次郎の貢献が大きいようだ。
鞍馬寺は、義経が修業したお寺をしても有名だが。修業した場所は、もっと奥の方。
一日かけて訪れたいお寺だった。