かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

LET IT BE

2020年04月30日 | The Beatles



今年は、いよいよLET IT BE 50周年(≒ビートルズ解散50周年)。
その先陣を切って、文藝別冊が出た。
制作過程をfbで見ていたので、いよいよ出たという気持ち。

前宣伝通りの充実の内容。
大満足。
コーナー毎に一言コメント。

まえがきに代えて
本書の言いだしっぺの和久井さんの気持ちのこもった前書き。
当初のGET BACKから、LET IT BEに変わる過程と、ビートルズの解散が不可逆的に進行していく過程が、シンクロしていく様子も解説してくれる。

LET IT BEへの想い
一文学者によるエッセイ。
なぜこの方が?と思っていたら、YOKOさんと単独インタビューをした時の話が、オチ。
そのオチがよかった。

解散してもなお人々を覚醒させ半世紀ともに在ったビートルズ
面識のある和久井さんと藤本さんとの対談。
お二人とも同世代なので、ひじょうに楽しく読めた。
それにしても、凄すぎるマニア度。人生かけてる!

レット・イット・ビーへの導火線&ゲット・バック・セッションに影響を与えたアルバム11選
和久井さんのゲット・バック・セッション前後の奥の深いお話。
和久井さんならではの視点がすばらしい。
これだけ幅広い視野で、解説してくれる人は、他にいない。

FLY ON THE WALL
FLY ON THE WALL は、LET IT BE NAKEDが出た時の、おまけCDのタイトルだが、GET BACK SESSIONの様子を簡潔にわかりやすく、解説。
映画や音源ではだらだら感が強かったが、こうまとめてもらうと、すごい制作意欲と、創造性が、当時の4人にあったことがわかる。
なぜ、こうポンポンアイデアが出せたのだろう?
やっぱり天才!神!

全曲ガイド1969-1970
GET BACK SESSIONの音源が、ABBEY ROADを経て、LET IT BE として発表されるまでの過程を、藤本さんが詳細に解説。
SESSIONから、発表までの経緯が特異で、なかなか整理できていなかったが、これが本命か。
かつて、GET BACKの復元CDをゲットしたことがあったが、本論を読むと、とても復元というレベルではなかったものと思われる。

日本を代表するコレクター諸氏、近年の収穫
こちらも、あまりのマニア度に開いた口がふさがらない?
アビー・ロード・スタジオのレンガが販売されていたとは知らなかった。
キャバーン・クラブのレンガと、スター・クラブのステージの板片は持っているが。

ビートルズの続きを夢見る男が、30年後に立ったアップル・ビルの屋上
GET BACK SESSIONに感動した私と同年代の方が、アップル・ビルの屋上に登った時の感動のレポート。
シンプルにうらやましい。

全曲ガイド1958-1966
本書の中に、全曲ガイドを入れる必要があるのかは疑問だが、内容は充実。
正式アルバムの前の音源からの全曲ガイドは珍しいし、コード進行についての解説がマニアック。

全曲ガイド1967-1968
本書の中では、一番月並みなコーナー。
このスペースで、後期の複雑な背景を持った名曲群を解説すること自体に無理があるのだが。

ビートルズの終わりをめぐって
佐藤良明さんの50年前のポップカルチャーの状況を踏まえたエッセイ。
一般紙では、あまり報道されていなかったようだが、当時の若者達は、大きく時代が変わっていたことを実感していたようだ。
私は、まだ小6で、若者にも至っていなかった。

グリン・ジョンズ、フィル・スペクターと創り上げた未来への遺産
それにしてもすごい執筆陣。
サエキけんぞうさんの寄稿だが、編集、脚色?により、いかに音が変わるものかを、リアルに説明してくれる。
今年リリースされるであろう、新LET IT BEで発表される音源が本当に楽しみだ。
グリン・ジョンズのGet Back との聴き比べができれば。

ビートルズがいた時代1956-1970
凄い!し、画期的。
まさにこのような形で、ビートルズの歴史を見たかった。
特に、日本のカルチャーをこのような形で、まとめたものはなかったのではないか。
1959年生まれの私は、これに自分史もならべてみようか。

ビートルズファンは、是非。

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ROCK AND ROLL CIRCUS

2020年04月29日 | The Beatles



明日、明後日は、在宅勤務になったから、8日連続在宅の初日。
近くの公園に行ったが、すばらしい天気。
ツツジも満開。
家族連れが、気晴らしに結構出ていた。



午後、結構前に買ってあったROCK AND ROLL CIRCUSを視聴。

収録の後、しばらくお蔵入りになっていて、かなり前だが、ビデオで陽の目を見た。
正直いまいちだと思ったが、歴史の貴重な一コマとして重要なイベントだったのだと思った。

そして、出たBD版。

画像は、元がTV放映用でから、いまいちのままだが、ワイドスクリーン版も加わり、音もよくなり、まずまずになった。

やはりおまけがいい。
Dirty Macのボツテイクは、初めてだったが、本編に使われたテイクと遜色ない出来。
映像が、未編集のため、4台のカメラで撮った映像が、そのまま4つの画面で見れる。
音が主役のBDなので、こういう映像の見方も面白い。
キースのベースもガンガン響くし、クラプトンのギターも冴える(ほぼ原曲に忠実だが)。
ミッチのドラムと、凄い布陣!

Taj Mahalは、3曲、特典映像で演奏している。
ピアノソロも2曲。これも知らなかった(本編にはない)。


Pete Townshend のインタビューもよい。
本イベントの経緯から、各出演者のコメントまで、よく覚えていらっしゃる。
当時のYOKOさんの印象は、結構強烈だった?
ストーンズのパフォーマンスは、映像を見た限り、そんなにひどいとは思わなかったが、ピートは、不調だったと見ていた。
ほとんど徹夜の収録で、ストーンズの収録は、ほとんど朝。
ブライアンは、亡くなる前のほぼ最後の映像ということで、体調も良くなかったものと思われる。

解説の部分も充実。

豪華写真集なども、出ており、これで、ROCK AND ROLL CIRCUSの材料は、ほぼ出尽くしか。

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YESTERDAY BD

2020年04月28日 | The Beatles


昨年10月に見たYESTERDAY。
BDが出たので早速ゲット。
今度は、英語字幕で(日本語字幕監修の藤本さんごめん)。
改めてよくできた映画だと感心した次第。

特典映像もたっぷり。
カットシーンは、おかず的なシーンが多く、カットしたことにより、ストーリーに集中できたように思う。
アイデアを詰め込めばいいというものではない。

アビーロードスタジオのレコーディング映像はいい。
やはり、ビートルズの楽曲が生まれたスタジオというだけで、音もそれらしくなる?

撮影裏話が、特典映像では一番面白い。
この映画は、リアルにこだわったという。
主演のヒメーシュ・パテラは映画初主演だが、歌がすばらしい。
音楽は素人だが、2ヶ月特訓し、撮影に臨んだという。
前述のレコーディングシーンでも、プロ顔負けの演奏、ボーカルを聞かせてくれる。

そして、なんといってもすばらしいのは、監督と、脚本家の思い入れと、求心力。
撮影風景を見ても、この映画にかけるチームの一体感が伝わってくる。
そして、みな楽しみながら作っている。

エド・シーランのインタビューも面白い。
ウェンブリースタジアムのシーンは、エドのホンモノのコンサートの後、そのまま撮影をしたそうだ。
CGとはリアル感が違う。

ダニー・ボイル(プロデューサー兼監督)、と、リチャード・カーティス(脚本家)の副音声付きの映像も。
こちらは、まださわりしか見ていないが、撮影時のエピソードなどを、ざっくばらんに、楽しそうに話してくれる。



おまけでプレスシートが。
これも、よくまとまっていてよい。

すばらしいメンバーが、すばらしい映画を作ってくれたことに感謝!

明日から、在宅勤務を含めて、8日間、家。
さて、何をするか(やりたいことはいっぱいあるが)。
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The Beatles まるごと1冊 青盤

2020年04月27日 | The Beatles

昨夜のビートルズ10で、和久井さんが登場。
カンケさんとは初共演ということでちょっとびっくり。
全くふだんと変わらない和久井さんの傍若無人振りに、受けてしまった。
今週には、和久井さん責任監修のLet It Be 本が出るそうで、期待している。



ビートルズの青盤の、ファンクラブの特集本が出た。
そもそもベスト盤を特集すること自体ナンセンスなのだが、赤盤特集もゲットしていたので、付き合いで?

既知の情報多く、コストに見合う内容ではないが、それでも面白いところはあった。

まずは、写真群。
(私は)見たことがない写真が結構ある。
特に力を入れているのは、PV撮影時のオフショットの写真群だろう。
ビデオのない時代、大掛かりなプロジェクトだったことがわかる。
from Beatle Mania to Bangladeshという、ビートルズ結成10周年を記念した本が紹介されているが、この本には、記憶がある。
まだまだこのような本が少ない時代で、何かでゲットしていたはず。
と言っても、今はどこにあるのか思い出せない(実家?)。

赤盤、青盤が出た頃は、私がポピュラーミュージックを一番聴いていた時期で、ソロになった4人の活動も活発で、とても手が出せる状況ではなかったので、弟に買わせた。
立派な額付きの4人の写真と、4枚のLPを収める箱が付録だった。
額の方は、今どこにあるのだろうか。箱だけは、私の手元にある(ボロボロだが)。

本ベスト盤が出るきっかけになった海賊ベスト盤の紹介も面白い。
このオメガ盤も記憶しているが、周りで持っていた人はいなかったと思う。
オーストラリアでも、ベスト盤が出ていたらしい。
その他の編集版についても載っているが、こちらも手は出さなかった。

A Day In the Lifeの初CD版がバージョン違いになっていたとは知らなかった(聴いてはいたはずだが)。これは、IMAGINEのサウンドトラックバージョンを採用したためというが、正直訳がわからない。
2014年版は、オリジナルに戻されたため、そのアナログ版は、評価が高いという。

考えてみると、この4枚組は、50年近く前に編集されたものだが、いまだに、ビートルズのベストのベスト版なのかもしれない(責任編集?)。

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JIMI HENDRIX LIVE AT WOODSTOCK

2020年04月26日 | Music


午前中は、今日も、近所をうろちょろ。
今日は、富士山も綺麗に見れた。
関東富士見百景に選ばれているそうだ。



道がよく整備されていて、安心して、山めぐりができる。



人も、家族連れを中心に、そこそこ出ていたが、3密にはならない程度。



こんなとこに池が。
知らなかった。



ウォーキング(トレッキング?)以外は、家で過ごしているが、今日見たのは、ジミヘンのウッドストックでの演奏。
ウッドストックでのジミヘンの演奏は、もちろんクライマックスなので、見ていたのだが、そのシーンも含めて、今まである映像を総編集したのが、本BD。
今更ながら凄い映像だった。
観客は、疲れ果てて、数万人に減っていたのだが、ジミは、気合のステージを繰り広げる。
今となっては、まさに伝説のステージ。
バンドも即席で、完璧ではなかったのかもしれないが、渾身のステージ。
当時のベストセットリストで、迫力満点。

ジミヘンファンのみならず、ロックファンは、マストのステージだろう。



おまけでは、ジミヘンの記者会見が興味深かった。
社会が大きく変わる中で、ミュージシャンとしての立ち位置も難しかっただろうが、無難に、でも、しっかり本音で答えている。
今のミュージシャン(特に日本の)はどうか。

BDならではで、別テイクの映像も収録されている。
当然画像はいまいちだが、本編では、フィルム切れで収録されていない曲の映像もあり、貴重。

同じく、特典の映像で、当時の苦労話が出てくるが、特に、ビデオがない世界で、フィルムの問題は、大きかったようだ。
ジミヘンの映像が、これだけ残されたのも、ラッキーだったこともわかった。
もうちょっと、遅れていたら、フィルム切れで、映像が残せなかった可能性もあった。
遅れに遅れたスケジュールの中で、メインのジミヘンのために、フィルムを残しておいたスタッフに拍手?
もちろん、これだけの名演を残してくれたジミヘン+ジプシー・サン&レインボウズに、大拍手だ。
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