かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

「ウルトラマンタロウ」の青春

2023年10月08日 | TV Program
今日は、久しぶりのホームコースでのゴルフ。
調子は、普通-1ぐらいだったが、大たたきがなくてよかった。
後半、ちょっとパラパラ来て、明日のゴルフは、キャンセル。



本シリーズは、7作目らしい。
ウルトラQ時代からお付き合いしている。
初期は、私も、見ていたから、リアル感が強かったが、エースぐらいからほとんど見ておらず、タロウは、全く見ていない。
著者の白石さんは、私より、ちょっと若いから、ぎりぎりかすっていたようだ。

子供向け番組は、視聴者がどんどん成長していく中で、番組は、こども番組のままだから、なかなか対応が難しい。
エースは、それが中途半端ではなかったかというのが、著者の考えのようだった。
タロウは、逆に、徹底的に子供向け、ファミリー向けに回帰したことが、成功の原因だったのではないかと分析する。
確かにそうだったかもしれない。
ということで、さっそく、ダイゴロウvsゴリアスと、タロウの廉価版をゲットしてしまった。

本シリーズの面白いところは、作品の内容の評価については、4割ぐらいで、その他情報(世相、競合番組、映画を取り巻く環境、監督、脚本家の状況)や、準備稿から、最終稿まで、台本が最初のアイデアからどう変わっていったかなどの制作過程の洞察するところだ。
制作サイドの情報を細かく分析することによって、作品のより客観的評価が可能になる。

本作も多くの有名な俳優陣が登場するが、成功のポイントは、今も役者を続けている篠田三郎によるところが大きかったようだ。
番組を低年齢向きにしたことと、篠田三郎の起用により、ウルトラマンシリーズの集大成的な作品に仕上がった。
ただ、怪獣の造形とか、オリジナリティは、初期のウルトラマンには遠く及ばず、それを認めながら、新たな面白さ、方向感を出しながらの番組作りだった。
父と母が登場し、ウルトラファミリーの核が本作で出来上がったわけだが、既に中学生であった私には、タロウも含めてその造形は、当時、ついていけるものではなかったのはやむを得ない。
今振り返ると、今も続いているウルトラマンシリーズの根っこが固まった作品と言える。
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サライ 盛夏特大号 

2023年06月20日 | TV Program
今日は、ゴルフ。
何故か、ホームコース・ベストスコアタイ。
本当に、ゴルフはわからない。
どミスショットは結構あったんだけど、他のラッキープレイで、カバーできた。



サライは、久しぶりに買った。
好きすぎて、今以上風呂敷広げたくなるので、見て見ぬ振りをしている。

ただ、今回は、特撮特集ということでゲット。
サライさんならではの切り口で、流石。
欲しいものがたくさんあるが、我慢我慢。



メインは、このポストカードセット。
日本画家の村上さんの作品とのことだが。すばらしい作品で、これが付録?
1960年代のコンテンツが、今蘇ってきている。
私の興味のある時代を飛び越した企画だが、100%楽しめる。
ゴジラは、世界の宝!
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ガラモンの逆襲

2023年02月05日 | TV Program
今日は、ゴルフ。
天候には恵まれたが、途中から、不調になり、今年ワースト。
先週は、今年ベストだったのに......



こちらは、ガラダマに続く、ガラモン第2弾であるガラモンの逆襲のアーカイブシリーズ。
と言っても何のことかわからない方が多いだろうから、簡単に説明すると、私が小1~小2の時に放送されていたウルトラQの中で、人気キャラの一つであったガラモンが登場するエピソードの内の2回目を扱ったアーカイブシリーズ。
ウルトラQのアーカイブシリーズは、4巻出たが、これでコンプリート。
ちょっと高いが、今回もすばらしい内容だった。

まずは本編。
週1、30分の子供番組のために、これだけ、立派な作品を作った円谷プロ以下関係者にまずは拍手。
すばらしいの一言。
ただ、本編は今までも何度も見てきているので、目玉は、プレミアムトーク。
知られざる事実や、新たな解釈が披露される。

当時を知る人の話からは、まず、ウルトラQがSF番組から、怪獣番組に変わった経緯。
この変更については、よく知られる話だが、既にSF番組として、数作できてからの変更で、脚本や、製作の発注からやり直しになり、既に作ってしまったものについては、怪獣物が定着してからのシリーズ後半に放送することにしたという。
何というどたばた。
とにかく、今までなかったことをやろうとしているのだから、みんな必死だった。

怪獣のしかけ、動きや声などもキャラクターができてから、考えていった。
怪獣の重みを出すため、フィルムを2倍、3倍、4倍速にしたり、ユニークさを際立たせるため、目玉をくりくりさせたり、瞬きさせたり。
ガラモンの手の独特の動きも、あまり選択肢はなかったかもしれないが、デザインができてから考えたのだという。

すばらしい造形を作り続けた成田さんは、元々は、怪獣造形のために、円谷に来た訳ではなかったそうだが、制作の過程で、すばらしい怪獣の造形を、まさに創造した。
そのすばらしさが、これまで、ウルトラシリーズが愛され続けた一番の理由だろう。
建物などの手前を強調する強遠近法も、成田さんが、多用した手法だそうだが、この方法だと、一方向からしか撮影できないため、贅沢な手法だそうだ。
セットが小さくて済むように、怪獣の着ぐるみも小さくして、小柄なスーツアクターを器用したという。

一番面白かったのは、ガラモンが、口に手をする場面。
意味がよくわからなかったのだが、口から外を覗くスーツアクターが、外を見るために、口を開けていたのだという。
監督から止められていたにもかかわらず、外が見えないと動けないので、やむを得ずということだった。
そのまま問題なかろうということで、OKとなったそうだが、当事者のコメントがなければ、この不思議な動きに、いろんな意味を見出そうとして論争が巻き起こったかもしれない。

宇宙人役の色白の男性には、最初、当時まだデビュー曲を出したばかりの美輪明宏さんのイメージがあったという。
結局実現せず、その雰囲気を持った若い役者さんを起用した。
確かに、似ている。

ウルトラQファンで、脚本家になった伊藤さんは、山形県の地方に住んでおられて、TBS系列局がなくオンタイムで見られず、雑誌の情報に頼っていたという。山形市内の親戚のところに行くと、宮城県の電波が入るので見られたというが、まだ小学生で、ほいほい出かけるわけにもいかず、実際見たのは、”鳥をみた”のみだったという。
当時の日本の風景があちこちに映し出され、まだ発展途上だった当時が思い起こされる。

ということで、このプレミアムトークは、制作時の秘話や、番組の考察など、貴重な話が満載。
ウルトラマンのも出ているのだが、ちょっと様子見。
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「ウルトラマンA」の葛藤

2022年11月10日 | TV Program

 
今、関西から、帰る途上。
九条葱ラーメンをいただいた。



本シリーズも、6作目。
そろそろ卒業したいと思っているのだが、ついゲット。

Aの頃は、私は、もう中学生になっており(著者は、小学校高学年)、読んでみて、最初の少ししか見ていなかったことが確認できた。
変身は、2人の空中タッチと思っていたが、なかなか流行らなかったので、途中で、女性の夕子は、月に帰ってしまい、1人変身に変更になったというが、知らなかった。
突然の変更だったとのことで、夕子さんは、さぞ気落ちしただろうが、熱演だったとのことだ。
怪獣が、それを超えるという意味で、超獣と呼ばれるようになったのは、覚えている。
ヤプールも途中で、滅ぼされてしまったというが、そちらは知らなかった。

ウルトラ兄弟が、出来上がってきたのもAの時期で、父も、偶像的に登場。
今後、どんどん家族が増えていく。
ご都合主義?成り行き?と見えてもいたが、本書は、それぞれの作品の評価と、その裏話を対比させながら、描いてくれるので、臨場感が抜群。
特に、制作側の事情、意図を探っていく過程が、毎回秀逸だ。
コマーシャル的側面ももちろん大事なのだが、各制作者の、作品に関するコンセプト作り、思い入れが凄い。
だからこそ、50年以上続くシリーズになり得たのだろう。
このAでの葛藤が、タロウで開花することも仄めかされる。

夏休みシーズン、冬休みシーズンに併せて、怪奇シリーズや、怪談シリーズなどで、話題作りも。
父や、兄弟登場で、視聴率の底上げを図り、どうにか1年間乗り切った。
当時、仮面ライダーなどと競合している中、20%前後の視聴率は、立派。

まだ、テレビが娯楽の主役だった。

ということで、本書が面白かったので、BRの廉価版(北米盤)をゲットしてしまった。
ちゃんと見れたら、日本盤買うのがバカバカらしくなるような値段だ。
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ザ・ビートルズ写真展 & ウルトラ音楽術

2022年10月31日 | TV Program


今日もいい天気。
有楽町マルイで開催されているザ・ビートルズ写真展を覗いてみた。



看板や入り口は、立派だが、たぶんビーナスフォートで開催されていた写真展と基本的には、一緒。



こちらの方がスペースに余裕があって、立て看板などが多いような気がする。



これは既に持っている浅井さんの写真集の宣伝。
流石に高いから、まだ完売になっていないようだ。



これは、毎度登場する看板。



これも?
まだ、長谷部さんの写真集を見たことない人にお勧めできるが。
インドの映画の映像や、ポスターは、初出だが、映画を見た人には、新味はない。



ウルトラ関係のうんちく本には、結構手を出しており、本書もゲット。
題名からだと、ウルトラシリーズの挿入歌の制作に関する書と思うが、実際は、ウルトラセブンの歌を作られた冬木透さんの、自伝と言った方が近い。
冬木さんは、1935年生まれというから、もう90近い。

中国生まれで、ご多分に洩れず、相当苦労されてきた。
ただ、中国にいた時から、帰国後、広島でも、音楽に触れる機会があり、音楽学校の作曲科に進むこととなる。
ラジオ局に勤めるも、テレビの黎明期で、テレビの仕事にも、携わるようになり、ピークは、ウルトラセブン。
同時に、大学の教員も務める。
お嬢様は、女優の岡本舞さんで、最終章で、父の思い出を語っている。
波乱万丈だ。

本書の中心を占めるのは、ウルトラ関係の作曲時の話。
うる覚えの話もあるが、時間に追われるドラマ制作の中で、必死にいい作品に仕上げようと努力されていたことがわかる。
私の頭に残る歌を作ってくれたいた。
エンディングの一風変わった歌が使われた経緯も明かされる。
前番組のキャプテンウルトラのテーマ曲が冨田勲さんというから、冬木さんも必死だったろう。

冬木さんの自伝としても、ウルトラ音楽の生まれた経緯本としても、面白かった。
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