Simple is the best.
また、ビートルズ本をGETした。Bourhisさんというフランス人が書いた本。
彼の本職は、イラストレーターと脚本家だそうだ。元々2010年に書かれたようだが、本書は、2012年バージョン。
Fab4の歴史を、イラスト付きで紹介した本だが、それこそ彼らが生まれた1940年代から、2010年まで、忠実にその歴史を年代毎に追っている。
ポイントの押さえ方がうまく、有名な、時には、マニアックだがビートルズらしいエピソードを、うまくつなぎ、スムースに読み進めることができる。
日本ではあまり使わない言葉(たとえば、JLがなくなった後の3人のことを、The Threetlesなんて、呼んでたっけ?)なども、各所に使われ、地元ならではの匂いも運んでくれる。
イラストのセンスもよく(一切、写真は使われておらず、すべて彼のイラスト)、ビートルズの伝記を、英語で、挿絵付で、読んでみたい人(そんな人いるのか?)に、お勧めできる。
このセンスは、日本人には出せない。活字の使い方もいい。
難点は、説明の字のフォントが小さすぎること?
昨年に続き、今年も、とある懸賞でビートルズ関連グッズが当たった。
去年は、PLの自筆原稿のリトグラフだったが、今年は、「アワ・ワールド」放送台本?
昨年のも、PLの未発表の詞でユニークだったが、今年のもユニーク。
あの1967年6月25日に行われた宇宙通信衛星を使った世界同時放送での、ビートルズ登場部分の台本の表紙らしい。もちろんリトグラフで、現物ではない。
上にごちゃごちゃ書いてあるのは、4人のサインで、宛て名がスティーヴになっているが、現地リポーターだった人のようだ。この台本を手離したのもスティーヴさんということになる。
場所は、もちろんアビーロードスタジオ。標題は、「”THE BEATLES" INSERT INTO "OUR WORLD"」となっている。リハーサルが24日の土曜で、本番が25日の日曜になっている。
ALL YOU NEED IS LOVE の曲名は、まだない。
プロデューサーなど、本番組作成にかかわった人々の名が並ぶが、わかるのは、Beatles Recording Manager として紹介されているジョージマーティンのみ。
Our World の放送時間が20:00から22:00となっており、ビートルズの出番は、約21時35分30秒とある。
サインはもちろん貴重だが、台本に印刷されている内容も、歴史の証人。
この曲で、ビートルズは、フラワームーブメントのセンターステージに立つことになった。
この前見た”RAIN”ショーでも、OUR WORLD のシーンは、再現されていたっけ。
今日も、昨日に続いてコンサート。
ユーミンと、プロコルハルムのジョイントコンサートに行って来た。
これは、会場近くのぷかりさん橋。ちょうど、1か月前の満月の日、拓郎のコンサートの日にも、ここで写真とったっけ。
このツアー。数回だけだけど、今日が初日。
ネタバレしない程度に、コメントを。
正直、ユーミンがプロコルハルムが好きなのは、わかるけど、それで、ジョイントコンサート?という感じだった。
ユーミンも、当初は、乗り気ではなかったという。
ただ、このチャンス、50周年では実現できない?かもしれないと思い、踏み切ったそうだ。
プロコルハルムは、知ってたけど、青い影(A Whiter Shade of Pale )のみ。一発屋イメージだったが、ちょっと調べたら、やはりその後ヒット曲にめぐまれず、解散し、ドラマー亡くなったことをきっかけに、ちょこちょこ復活コンサートをしているらしい。
だから、このコンサートが実現したのは、ユーミンサイドの思い入れがきっかけだったのは間違いない。コンサートも、そのきっかけとなった、彼らへの手紙の映像から始まる。
彼女が、彼らの歌を初めて聞いたのは、13歳の時。1972年に来日した時のコンサートに行ったそうだが、その時、キャラメルママのメンバーも行っていたそうだ。青い影が出たのは、1960年代後半だったから、ロックコンサートが盛んになったごく初期の来日だったことになる。
そして、彼らの曲、詩(彼らには、作詞専門のキースリードがいた)を研究し、作風を確立したのだという。プロコルハルムなくしてユーミンなし。
ふーんと聞いていたのだが、コンサートの中で、ひこうき雲と、翳りゆく部屋の英訳バージョンを、プロコルハルムと一緒に歌ったのを聴いた時びっくりした。プロコルハルムの曲そのものではないか。
彼らも、ユーミンの初期の曲を聴いて、自分たちの音楽の影響がすぐわかったので、今回のジョイントコンサートに付き合う気になったのではないか。
まだ初日なので、全体の流れだけ、ちょっとご紹介。
最初ユーミンの弾き語り→プロコルハルムの演奏(最後に武部さんが入り)→(ゲイリーブルッカーさんが、ユーミンのバックバンドのメンバーを日本語で紹介)ユーミンのフルバンドでの熱唱(ほとんど荒井由実時代の曲で、松任谷由実時代の曲が始まったなと思ったら、その曲も考えてみれば30年前の曲だった)→プロコルハルムの一員としてユーミンの熱唱→ユーミンの楽曲の英訳バージョンをプロコルハルムと演奏→青い影→(アンコール)ユーミンの弾き語り→(アンコールその2)プロコルハルムとユーミンの青い影の別バージョン。
プロコルハルムの曲は、やっぱり青い影しか知らなくて(この時期の5歳の差は大きい)、彼らが歌っている時間分ユーミンの歌の時間が少なくなるが、ユーミンの歌の源流を探るコンサート(Back to the Beginning)として、感動もののコンサートだった。
ユーミンも、自分自身で感動。
こんなコンサートあり得るのか?
今日は、"RAIN A TRIBUTE TO THE BEATLES "に、行ってきた。会場は、渋谷のヒカリエの東京シアターオーブ。出来立てでぴかぴか。もちろん初めて。
ヒカリエも初めてだったが、楽しい店がたくさん入っていた。
さて、このRAINだが、ビートルズのトリビュートバンドの公演で、ブロードウェイで大ヒットしたという。
ブロードウェイでヒットしたぐらいだから、大丈夫だとは思ったが、がっかりしないかと、恐る恐る行った。
結果的には、楽しかったというのが正直なところ。ビートルズ恐るべし。満員だった。
技術的には、パーフェクトではないが(途中で、GHのギターの弦も切れてたし)、ビートルズの曲を、まさにそっくりに演奏しまくる。かなりうまい。
奏法も、限りなく忠実だし、表情、しぐさ、ステップなども、よくマネできている。
ステージの両脇にスクリーンがあって、なつかしい映像が流れるが、ビートルズの部分だけ、このトリビュートバンドの映像に切り替えられていたりして、凝っている。
公演前と、休憩タイムには、ビートルズのトリビア問題が映し出されるが、正解率9割ぐらいだった。みなさんは、どうだったかな。
やはり、ビートルズの曲の生演奏を、ショーとして楽しめるところに、このエンターテイメントの真髄がある。
顔がそれぞれよく似ているし、衣装も、エドサリバンショー出演時、シェアスタジアムライブ時、サージェントペパーズ、愛こそすべて(フラワームーブメント)時、アビーロード時の衣装にいちいち着替え、楽器もそれぞれの時期のもの、顔のメイクもそれぞれのメイクにそれぞれ変える。
アンプラグドコーナーもあり、これもなかなかいい。
コンサートをやらなくなった時期の楽曲も、コンサートをやっていたらこんな感じだったろうなというアレンジになっていて、楽しめる。
PLが右利きなのは、已む無いところ。
人によるとは思うが、私は行って楽しかった。他の観客も、楽しめていたようだ。よくできている。
FAKEもここまで徹すればARTになる!
明日が東京最終日。
本書には、びっくり。
あの、ビートルズの公式伝記を著したハンターデービスさんが、JLの手紙をかき集め、時代毎に並べて、その時の背景を勘案して、解説した力の入った逸品だ。
YOKO ONOさんにも、本書のプランを相談に行き、資料提供等の直接の協力はなかったものの、サポートをもらったという。
しかし、凄い執念。ライフワークと言っていい。我々が、ハンターさんの名前を知っているのも、ビートルズの伝記の作者としてのハンターさんだからであり、ビートルズに関する研究をライフワークにする理由は十分すぎるぐらいあるんだけど。
中には、レターの内容は明らかだけど、所在が不明のため内容の紹介のみに終わっているものもあるが、JLが感情の起伏の激しい人物であったことがよくわかる。
それから、結構筆まめなことと、イラストが上手であることと。これは、常人では、真似できない。
先日のビートルズ展で見た、中央にイラストを描き、レターの文面を、そのイラストを囲むように描く手法のレターも載っている。
あの有名なJLを捨てた父に対するレターも。これは、悪名高き?フレッドレノンが売ったのか?
ファンレターに対する返信もGood! いい時代だったんだね。
ビートルズの真の姿に迫りたい人向け。本人が描いた手紙を紹介している本だから間違いない?