かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ビートルズの英語

2012年08月31日 | The Beatles
8月も、31日になったが、夏継続中。天気は、カレンダー見ながら変わってるわけではないし、しょうがないよね。



これも、またまた今月出たばかりの本。
発売は、集英社だが、著者は、ずっとお世話になっているザ・ビートルズ・クラブさんだ。

ビートルズの歌詞についての英語解説本は、多々あるが、彼らの発言についての、英語解説本はあっただろうか?
かつ、本書は、彼らの時代に沿って、有名な発言を紹介しており、その発言の背景、真の意味を解説し、英語についての解説は、刺身のつま程度。
つまり、英語の勉強本というよりは、彼らの発言に英語で、改めて接することにより、彼らの活動、考え方、ウィットに富んだ個性などに、ダイレクトに触れるための本と言える。
特に、驚きは、ないのだが、ユニークな切り口に感心。解説なども、流石、ザ・ビートルズ・クラブ!まともである。

若いころの発言を中心にちょっと本書からピックアップしてみよう。

When I was about twelve, I used to think I must be a genius but nobody'd noticed. I thought "I'm a genius or I'm mad. Which is it ? I can't be mad because nobody's put me away; therfore, I'm a genius. " I mean a genius is a form of mad person.

JLが、1970年に若い頃を振り返って言い放った!言葉。

When the Beatles were depressed, thinking, " The group is going nowhere, and this is a shitty dressing room...," I'd say, "Where are we going,fellas?" They'd go, " To the top, Johnny!" And I'd say, "Where's that, fellas?" And they'd say, "To the toppermost of the poppermost!" and I'd say, "Right!" Then we'd all cheer up.

これも、JLの発言。下積みが長かったビートルズだが、4人で励ましあって、頂点を極めていったことがわかる。この他にも、4人だったからできた!という発言が多いのに、改めて驚かされる。

The Queen said to Paul, "How long have you been together now?" He replied, "Oh, for many years." Ringo said, "Forty years." The Queen then turnes to Ringo and said "Are you the one who started it?" He replied "No, I was the last to join. I'm the little fellow." The Queen turnes to John and said, "Have you been working hard lately?" and he replied, " No, we've been on holiday."

ビートルズが、MBE勲章を受けた時の、女王のとの会話だが、ほとんど漫才である。女王は、その気はあったのか。ビートルズサイドは、間違いなくあっただろう。権力を恐れなかった彼らの個性が出ているし、このウィットは、なかなかマネできるものではない。
それから、50年近く後、ロンドンオリンピックで、女王は、ホストの中心で、開会式のトリは、PMだった。凄い因果だ。

英語の勉強というよりは、ビートルズの歴史と、メンバーの個性に触れたい向きにお勧めできる本。
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池上彰と考える、仏教ってなんですか?

2012年08月30日 | Books

暑く、安定した?日が続いている。
政治は、シラケが定着?こうなったら、直接民主制?



本書も、今月出たばかり。
池上さんの宗教にかかる本は、二冊目だが、ひじょうにわかりやすく、かつ簡潔、かつ重要なポイントをしっかり押さえている。
是非、日本人にとって仏教って何?と思っている人に、幅広くお勧めしたい良書だ。

最初、仏教の基本的な歴史、考え方について述べ、この5月にダラムサラに行って、ダライラマさんへのインタビュー、そして、まとめという構成になっている。

仏教の基本的な考え方については、そのエッセンスをきっちりまとめていただいているのだが、仏教と葬式の関係についての説明が興味深かった。
ブッダは、元々葬式などするなと教えていたのだが(当時、火葬にして遺骨をガンジス川に流していた)、仏教が中国で儒教と出会い、日本で、特に、鎌倉時代以降、仏教は、葬式に大きくかかわるようになったという。お葬式を臨む人々の望みに答えた鎌倉仏教以降の傾向なのだ。位牌の風習も、中国の文化の影響だ。
日本の仏教は、当初の教えとは、かなり違った内容にはなっている。

ダライラマさんとの会話では、日本人の仏教に対する考え方についての説明が面白かった。
”日本の仏教が劣っている点な何もない。しかし、日本の皆さんは本当に時間がなくて、いつも急いでいて、仏教をじっくり学ぶ時間もない。欠点があるとすればこの点だ。”

確かに、日本人は、仏教が何となく身近にあり、生活の中にも、仏教とかかわることが多いのだが、仏教を学ぶ機会が少ない。これが、今仏教国と言われる、チベットや、東南アジアの国々との大きな違いだ。
今回の、東日本大震災は、その傾向を変えるきっかけになっていくのかもしれない。

池上さんは、幼稚園の年少組の時キリスト教で、年長組の時仏教だったという。実は、私もそうだった。
”日本の仏教は、使者を弔うことだけに特化しすぎました。確かに人生の一大事には違いないのですが、仏教にもともとあった、よりよく生きるための教えという側面が、かすんでしまっているようです。”
”仏教を知ることは、己を知ること。そして日本を知ることです。”

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日本破滅論

2012年08月29日 | Books


本書は、今月出た新書。

先日講演もお聞きした中野さんと、同じ京大の藤井さんとの対談だ。

中野さんも、かなりとがった意見の持ち主と思っていたが、本書を読むと藤井さんの方が、よっぽどとがっている。
帯にもあるように、今の日本の流れについて、とことん反論する。
それが、大学(特に京大のように、反骨精神あふれた大学)の使命をわきまえ?、徹底的だ。

今の、TPP、消費税増税、維新人気。あまりにも、一辺倒な議論に、それでいいのかという気持ちは、誰もが持っているだろうが、一方、今までの、何もしない政治、どんどん悪化する景気、財政等を見ると、まずは、やってみるしかないとも思ったりもしてしまう。

この二人は、その流れを、徹底的に批判する。東日本大震災が、さらに多くの地震を誘発するであろうことは、明らかであるのに、政治ショーにうつつを抜かしているのではないか。官僚の言うなりになっていて、それを、実は!国民は望んでいるのではないか。

今こそ、もっと強靭な日本にしていかなかればならない。特に、デフレは、日本をどんどん蝕んでいる。デフレ対策を第一に置かない限り、日本は強靭にはならない。そして、今の増税、構造改革、TPPなどは、すべて、デフレを促進する政策に他ならない。
現在のステレオタイプ的な政策を、二人は、マクロ経済学ならぬ、マクド経済学と呼ぶ。

二人の議論が正しいかは、正直わからない。特に、今まで、いろいろ減税なり、財政投入をしてきたはずなのに、効果があったのかはわからない。ただ、二人は、きっちりした議論をする社会にすることがまず必要という。
確かに、今は、政治も、マスコミも、みな同じ方向の議論ばかりしているようにも思う。

そういった中で、また訳のわからないことを、国会ではやっている。給料泥棒!と声を上げたくなるのは、私でけではないだろう。

全然関係ないが、今日の昼は、マックだったので、印度メニューというゴールドマサラをいただいた。印度から帰っていらい、印度関連にかかわるのは、初めて!
うまく、日本仕様に味付けされていると思ったが、やっぱり食後も、匂いがずっとまとわりつく。印度では、マハラジャバーガーをいただいたことがあったが、味は、もっとどぎつかった。
印度探訪報告も早くしたいのだが、とりあえず、手元にネタがたくさんあるので、ちょっと待ってね。
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あぶない刑事

2012年08月28日 | TV Program


電車に乗っていたら、あぶ刑事のDVDシリーズが発刊になったと宣伝していたので、早速GETしてみた。
創刊号で、二話入って、790円。

25周年という。短いような長いような。

見て懐かしかったのは、やはり25年前のヨコハマをバックに活躍する、かっこよくも、ユーモラスで、名セリフを吐くキャラ達。
たぶん土か日の放送だったはずで、ずいぶん見ていたと思うのだが、それ以来の再会。
タカもユージも、トオルも温子も流石に若い。

エンディングも赤レンガ倉庫前で、はしゃぐ二人は、よく覚えていたのだが、第二話では、赤レンガ倉庫前で、アクションが繰り広げられる。まだ、リノベ前で、実際に行った記憶はない。当時、立ち入りできたのか?
付属本?の、ロケ地の説明によると、当時、保税倉庫に使われており、トラックが行き交っていたという。つまり、一般の人が行くような場所ではなかったようだ。
伊勢佐木町も出てくるし。港も、まだまだきたない感じで。今はずいぶんおしゃれになった。

ヨコハマってやっぱり絵になるなと思う。

画像、音は、当時のまま(のよう)なので、BD、5.1chに慣れた向きには、こちらも、レトロ感が味わえる?
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古代九州探訪の旅その18 福岡市博物館

2012年08月27日 | Other Western Japan



いよいよ旅も終盤。香椎宮から、福岡市内に戻る道は、またまた土砂降りになり、大渋滞だったが、どうにか福岡市博物館についた。福岡タワーの近くだったが、立派で、びっくり。
横浜市の博物館より、全然立派だ。
何故か、無料の日でラッキーした。



外見だけでなく、中身も立派なもので、福岡の歴史が、遠い昔から、現代まで、ビジュアルに体感することができる。スペースも広いので、散策気分で、気ままに見ることができる。
それぞれの時代毎に、見どころがあり、楽しめるが、何と言っても訪問の第一目的は、金印。
やっと、見れたという感じ。こんなお宝が、本当に、志賀島の段々畑から出てきたのか?
奇跡としかいいようがない。



日朝交流の歴史展もやっていた。逆説の日本史で、取り上げられていた、対馬宗家が使った偽印も展示されている。嘘も方便とは言うが....
対馬宗家文書の研究の成果が展示されている。
今から、思うと、図録も売っていたので、買ってくればよかった。
鎖国時代も含めて、対馬がずっと朝鮮と向き合っていたことがわかる。
竹島問題については、直接的な説明は避けていたが、先方から、クローズアップしてくれた?

夏だからか、幽霊展もやっていたが、流石にこれは、遠慮した。
それにしても、市立博物館としては、最大級の博物館ではないか。大満足。

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