かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

縄文 vs. 弥生

2022年01月31日 | Books
寒い。



本書は、出たばかり。
題名を見て、迷わずゲット。
内容は、網羅的、かつ最新の情報も取り入れたもので、読み応えがあったし、勉強にもなった。
縄文、弥生の世界は、我々世代が、学校で習ったものとは、全く別ものになっている。
その辺、基礎から応用編まで、うまくまとめていただいている。

切り口は、9。
農耕、漁業、狩猟、ファッション、祭祀、社会、ジェンダー、動物表現、土器。
それぞれの章で、発見がある。

例えば、漁業。
漁業の内容は、貝塚等から見つかる骨や、釣り具などから、その様子を推測できる。
釣り針には、今も使われるような高度なものも見つかる。
これは、日本が島国で、漁業の食生活に占める割合が高かったことを示す。

耳飾り、抜歯、入れ墨の習俗の様子もわかってきている。
大人になるに連れての通過儀礼。
それにしても、厳しい通過儀礼。

土偶は、女性で、生、石棒は、男性で、死にまつわる。
同時代の遺物だが、きれいに分かれる。

縄文時代は、ほぼ平等な社会だったが、農耕の比重が増えるにつれ、ヘテラルキー(多頭社会)、ヒエラルキーができてくる。

この変化は、ジェンダーにも通じる。
狩猟が中心の世界の場合、男性向きの仕事、女性向きの仕事がはっきり分かれていたが、農耕の比重が高まるにつれ、その差は、縮まる傾向にあった。

銅鐸や、土器に描かれる動物にも変化がある。
イノシシ中心から、鹿中心へ。
描きかたも、3次元的な表現から、2次元的な表現へ。

土器についていえば、縄文から弥生の流れは、あるものの、九州の弥生土器の間に東北の縄文土器が見つかった。
これは、著者の発見のようだが。
これは、縄文土器を使う縄文人が、弥生土器を使う弥生人と交流していたことを示す。
日本海側を舟で、移動していたと考えられる。
我々世代が、習っていた縄文・弥生とは全く違う世界だ。

これらのことをまとめると、縄文から、弥生への変化は、まだら模様の部分と、結構はっきり分かれる部分と、混在している。
この複雑さが、この分野の難しいところでもあり、面白いところなのだろう。

それにしても、この仕事たいへん。
発掘して、その無数の発掘物を一つ一つ検討し、分析していく。
それが、全国各地で行われれているのだから、その情報の突合せも容易ではない。
ここは、データのデジタル化を一層進め、AIの力も利用し、さらにスピード感のある研究の進展を期待したい。
とすると、大陸側のデータも必要になるのかもしれないが。

面白かった。
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Liverpool Music Roots

2022年01月30日 | The Beatles

今日は、まだ真冬が続く中、ゴルフ。
寒い割には、まぁまぁだったかな。

ゲットバックセッションのチラ見せ攻撃は、続いていて、ルーフトップ音源の完全版がYOUTUBEで、公開された。
この音を聞いて、よかったら、今度は、絵付きのBDをゲットしてね!ということだろう。
そういえば、日本でのIMAX公開はあるのか。
3日間ぐらいだけでもやってくれれば、見れると思うのだけど。



キャバーンクラブのDJだったBob Woolerの貴重なお宝をまとめた1冊が出た。
よくぞここまでまとめてくれたと脱帽だ。
Dave Jonesさんという元々リバプールの観光課にいらして、ボブと出会ってから、キャバーンシティツアーを立ち上げ、リバプールの観光振興に務められたという。
ボブが亡くなり、その遺産が、私も時々お世話になっているT社に渡り、そこから、こつこつと資料を収集し、本書にまとめたという。

Bob Wooler自身は、1926年生まれで、2002年に亡くなられている。
いろんなテーマ毎に(31章もある!)、写真と短い解説で披露してくれており、目の保養とはこのこと?



Bobが音楽界に関係し始めたのは、1956年頃で、まさにスキッフルブームが始まった時。
キャバーンクラブを訪れたのが、1959年10月で、すぐキャバーンのMCに採用され、そこから、サクセスストーリーが始まった。
もちろん、ビートルズが人気を得たためだが、ブライアン・エプスタインと共に、その発展を支えた。
ストーンズのコンサートもプロモート。
これは、1964年8月のNew Brighton Tower での写真。

右は、Gerry and the Pacemakersのプロモカード。



キャバーンがつぶれ、オーナーが変わって再オープンした時には、Wilson首相がスピーチをしている。



ヤードバーズは、キャバーンで4回演奏したが、これが初回の1964年1月の写真。
クラプトンが在籍していた。
無邪気な表情をしている。



1964年~1965年、毎週、日曜日夜に、ラジオ・ルクセンブルグで、キャバーン・クラブでのライブショー(事前録音)が放送されたという。
海賊放送との競争が激しくなり、終了したというが、当時から、海賊版対策は、たいへんだったようだ。



左の写真は、あまり見たことがない。
ジーンズの宣伝用に、300枚作成されたようだ。
右は、リバプールでのジャズフェスティバルの参加者リストで、リンゴの名が載った最初の出版物という。



崇拝するリトル・リチャードとのショット。
1962年10月12日。
右は、1963年4月21日の、キャバーンでのGIGリスト。
ビートルズの登場は、8番目で、9時50分から、10時40分のステージだった。
ラス前ということか。



右は、有名なポスター群。
内1枚は、持っているが、たぶん同じ現物。
この写真を撮ってから、手放したのだろう。
とんでもない値段だった。

開ける頁、開ける頁、貴重な写真、資料(手紙、契約書が多い)の山で、ビートルズファン、ブリティッシュ・ロック・ファンは、是非手に取ってみて欲しい。
立派なホームページもあるので、そちらでも楽しめる。

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2022年01月29日 | The Beatles

今日も寒い。
月命日のお墓参り等。



Ed Sheeranの、昨年出た最新アルバムをゲット。

今まで、CDを買ったことがなかったが、この10年、No1ヒットを飛ばし続けているヒットメーカー。
ジャスティ・ビーバーがお騒がせなのに比べ、Edは、頭の先から、足の先まで、正当派。

アコギのイメージがあったが、結構リズム重視のポップな曲もあり、メロディ重視のS&Gを思わせる曲もあるし、ラップ気味の曲もあるし、レゲエ風もあるし、アルバム全体で楽しませてくれる。



詩が魅力的で、子供が生まれたことや、師が逝ったことも、さりげなく盛り込み、自分の成長と共に、楽曲も成長していく感じ。
東京の名も歌詞に出てくるが、前回の来日公演の時の一時を、盛り込んだのか。
因みに、最後のAfterglowは、ボーナストラックで、日本語訳の方はあるが、英語の歌詞は付いていない。

声が自然に綺麗。
これは、武道館でのライブ(飛び入り)でも、感じた。
まぁ、お年のミュージシャンのライブに行くことが多いので、そう感じたのかもしれないが。

彼が、オールドロックを聴いて育ったことも、曲が聴きやすい一因かもしれない。

珠玉のきらきらした名曲が、1枚のアルバムにパックされたような印象。
すばらしい。

ちなみに、アルバムタイトルの”=”は、”+”、”×”、”÷”と続いて来たシリーズの一環。
次のアルバムは、”ー”では、ないような気がするが、どうか。
”ー”は、どうしても、ネガティブなイメージになってしまうから。

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鎌倉歴史文化交流館

2022年01月28日 | Kamakura ( Japan )


今朝の新聞に、鎌倉歴史文化交流館の記事が載っていた。
この博物館の存在自体知らなかったので、行ってみた。
その前に、知人に教えてもらっていた明月院の入り口近くにあるフレンチレストランで、腹ごしらえ。
店名は、瓜坊のことだそうで、イノシシのイラストが、描いてある。
中にも置物が。



普通の家を改装したと思われるお店で、プチぜいたくなフレンチが味わえる。



シェフは、日本、ベルギーで、修行の後、金沢でレストランをオープン。
その後、鎌倉にお店を移転。
奥様が、金沢ご出身で、いろいろお話もさせていただいた。
見た目も、味も最高。
デザートだけ、ちょっと。
右のチョコレートは、本場ベルギー物で、中のチョコは、溶けている。



レストランから、巨福呂坂を抜けて、八幡様の脇を抜けて、文化交流館を目指した。
途中、立派な洋館が。
古我邸ということで、今は、フレンチレストランになっているらしい。
値段のレンジは、先ほどのレストランと同じぐらいのようだった。
鎌倉文学館の加賀邸と並んで、立派な洋館だ。
鎌倉は、多くの要人、文化人が移り住んだ町でもある。



鎌倉歴史文化交流館に到着。
思いの外、立派。
香港上海銀行ビル、ロンドンのコーンビルなどの設計をしたフォスターという建築家の設計だという。
元々、個人の邸宅として2004年に建てられたが、2013年に鎌倉市が取得し、2017年に、文化交流館としてオープンしたとのこと。
回りにも、立派な家が多く、高級別荘地の雰囲気のある一画になっていた。



この地域は、鎌倉時代は、有力御家人の安達氏の邸宅や、お寺があったそうだが、江戸時代には、刀工正宗の後裔の屋敷があり、明治に入ると、岩崎小弥太の母の療養所があったという。
由緒ある地域だ。
外壁に多用されている石は、人造大理石だそうだ。



これは、畠山重忠の鎧を再現したもの。
相当立派。



天平の年号が入る荷札。
鎌倉の古代から、現代に渡る歴史が、3展示室にコンパクトに展示されている。



源平合戦屏風。
江戸時代のものという。



廃寺となって、今発掘再現作業が続いている、頼朝創建の永福寺の展示も。
VRコーナーもあったが、機械が1台で、使用中だったので、割愛。



和洋建築も併設されており、文化交流館になっても、残された。



先日発見?した合槌稲荷は、元々ここにあったものを、葛原岡神社の横に移転したことが、わかった。



題展示室は、別棟にあるが、北条氏展をやっている。
4回に分けて展示するそうで、今は、一番最初の、伊豆から、鎌倉に乗り入れるとこまでの展示。
この部屋のみ、借り物の展示があり、写真撮影できるものが少ないが、北条家の出自というのが、必ずしもはっきりしていないことがわかる。
しかも、頼朝を担いだものの、鎌倉幕府を立ち上げるのに、相当苦労した様子が、わかる。
伊豆にしても、鎌倉にしても、なじみのある土地で、面白い。

大河ドラマは、まだ始まったばかりだが、なかなかこちらも面白く、相乗効果で、伊豆も、鎌倉も、にぎわってくれるといいな。

ということで、今年は、まだまだ鎌倉に出かけることになりそうだ。

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Ed Sheeran さんのサイン

2022年01月27日 | The Beatles


Ed Sheeranさんのサインをゲット。

Yesterdayの映画に出てから、サインを探していたのだが、なかなかいいのがなかった。
彼のホームページを見たら、新譜を出した時は、サイン入りのCDも販売していることを知り、ただ、当然瞬間的に売り切れてしまうので、業者が得たものを10倍ぐらい?の値段で売っているのを見つけて、ゲット。
ダフ屋からチケットを買うみたいだが、しょうがない。
しっかり額装はしてくれているので、付加価値はつけてある。

Ed Sheeranさんは、2019年に来日しており、たまたまJohn Mayerのコンサートに飛び入り参加した時に、見ることができたが、その時のドーム公演に行かなかったことを後悔している。
まぁ、こんな時代になるとは、その時は、予想だにしなかったのだが。

Ed Sheeranは、とにかく、楽曲のクォリティがすばらしくて、出すアルバム、全てNo.1 に輝いている。
このアルバムは、昨年10月に出たばかり。
算数が好きなのか、ついに”=(イコール)”までたどり着いた。
年末には、エルトン・ジョンとのコラボクリスマスソングも出している。

勢いそのまま、コロナ明けの来日公演を期待したい。
今度は、絶対はずさない。
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