かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

レオナルド・ダ・ヴィンチ

2007年03月31日 | Culture・Arts
上野の国立博物館で、『レオナルド・ダ・ヴィンチ-天才の実像』という展覧会をやっている。

『受胎告知』という、数少ないレオナルドの絵画の中でも、有名な初期の作品が、初来日。ほとんど門外不出の絵画であり、たぶん、もう日本で、公開されることは、ないだろう。30年以上も前、モナリザが展示された部屋で、同じように展示されている。

9時半の開門に合わせていったが、もう行列。ダ・ヴィンチ・コード人気の影響もあるのだろう。
思ったよりも、小ぶりの絵だったが(考えてみると大きいのだが、”最後の晩餐”のイメージを持ってしまっていたので)、ひじょうに綺麗に残っていて、これが500年ぐらいも前の絵かと思う。そして、様々な、秘密の技法が、ふんだんに、使われている。

その秘密が、第2会場で、次々と明かされるのだが、これが、すごい。とんでもない量の手稿が残されているのだが(それでもかなり失われたという)、それを元に、レオナルドが、何を考え、何をしようとしていたかを、わかりやすく展示してある。
巨大な騎馬像を作ろうとしたり、多くの解剖を通して人体の構造に迫ったり、物理の仮説を証明しようと試行錯誤を繰り返したり、人体の各パーツの比率の法則を探ったり、光と影の関係を分析したり、とにかくすごい。一人の人間が、一生の中で、これだけの研究、思索ができるものだろうか。
ルネッサンスの時代、やっと自由な発想が許されるようになった時代を象徴するバラエティにとんだ夥しい研究群。これらの、研究の成果が、残された数少ないレオナルドの絵画に凝縮されているという。



これは、比較的有名な、(手稿に残された)人力飛行機のアイデアを、具現化したもの。ちなみに、バックは、満開の桜。

ちょっと混み過ぎなので、平日に行くことをお勧めする。
混んだ理由の一つに、花見ついでにという人が多かった可能性もある。



ちなみに、上野公園は、ごらんの通り、大賑わい。
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横濱カレーミュージーアム

2007年03月30日 | Yokohama ( Japan )
今日は、開幕。横浜は、残念ながら負けてしまったが、やはり、球春というくらいで、これから、本格的な春が来ると思うと、楽しみだ。



今日は、明日閉店する横濱カレーミュージーアムに行ってきた。夜9時なのに、各店とも長蛇の列(写真では暗くてよくわからないが)。平均待ち時間30分(繰り返すが、夜9時!)。
カレーミュージーアムの前は何度も通ったのだが、中には、入ったことがなかった。今日初めて入ったのだが、しっかり作ってあり感心した。もちろん中のカレー屋もおいしい。
閉店しなくてもよかったと思うのだが、下6フロアーがずっとゲーセンとパチンコ屋で、一般観光客が入り辛くなっていたかもしれない。みなとみらい地区や、氷川丸近辺だったら、もっと長続きしただろう。街づくりが中途半端だったのでは?と思う。

今日入ったのは、パク森で、定番のパク森カレーを食べた。うまい。半額なので、尚うまい



カレーミュージーアムでしか買えないお土産もGET。グランドフィナーレは、明日4時頃なので、最後の見納めと思う方は、訪れてみてはいかが?
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ジョグジャカルタ

2007年03月29日 | Singapore・Malaysia・Indonesia
朝日の、アジアの街角。今週は、先週に引き続き馴染みのある町のシリーズ。インドネシアの古都であるジョグジャカルタだ。

ジョグジャカルタは、ジャカルタと同じジャワ島の中部にある町だが、インドネシアの中で、一番歴史・文化の香りのする町といえる。日本で言えば、ジャカルタが東京とすれば、ジョグジャカルタは、奈良・京都ということになる。



この写真は、ジョグジャカルタで、見学した ろうけつ染め=バティック=ジャワ更紗の工房。
とにかく、すごく手間のかかる作業で、日本では、とても、できない。アジアでは、まだ労賃が安いから、この文化は、残っている。マレーシア、スリランカでも、工房を見学した。それでも、随分高くなっていて、最近は、プリントものや、プリントものに、申し訳程度に、手作業を加えたものが売られている。
本物は使うと勿体無いから装飾用に、実用にはプリント物でということで、いかがだろうか。

ジョグジャカルタは、地震でたいへんだった。近くのボロブドゥール、プランバナンとともに、もう復興したのだろうか。
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ジギー・スターダスト

2007年03月28日 | Music
植木等さんが亡くなられた。ほぼ一年前、ユーミンと、コラボCDを出されて、いい感じだなぁと思っていただのだが、齢には、勝てなかった。私の世代にとっては、いつもいて当たり前の方々が次々と亡くなられるのは、寂しい限り。ご冥福をお祈りする。

番組表によると、今晩、デビッドボウイのジギースターダストの放送が、あるようだ。リアリティツアーで、初めてコンサートを見たボウイだが、カリスマだった。そして、30年以上も前もカリスマだった。
このコンサートの頃、日本でもコンサートがあって、すごい評判だった。仙台から見に行った人も多く、すごかったと聞いたのだが、私は、行けなかった。この映画を、DVDで何度も見たが、当時の様子がリアルに伝わってくる。昨今のミュージッシャンに、それほどの創造性と、迫力が、あるのだろうか。
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バンテアイ・クディ

2007年03月27日 | Cambodia・Myanmar・Laos



NHKで、上智大学学長の石澤さんのシリーズを、2月からやっていた。知るを楽しむという番組で、昨日が最終回。石澤さんのカンボジアに対する愛着を120%感じさせるいい番組だった。

昨日は、バンテアイ・クディで、カンボジア人の生徒達と発掘の実地研修をやっていた時の大発見の話だった。2001年の夏のこと。
上の写真は、2001年1月、私が始めてカンボジアに行った時のバンテアイ・クディの写真だが、すでに、発掘調査が始まっていて、仏塔に、縄がかけられ、崩壊を防いでいることがわかる。立ち入りも制限されていた。そこに、既に、石澤さんが、いらっしゃったかはわからないが、石澤さんのチームが、既に発掘を初めていたことは確か。その後、大発見があったわけだ。今、その時発掘されたお宝を展示する博物館を建設中ということだった。

石澤さんの発掘・修復の特徴は、必ず、カンボジア人を指導して、彼らの手によって行うことにある。インドチームが、遺跡修復のため、ごしごし遺跡を洗ったためカンボジア人から、見ると、違和感のある遺跡になってしまった話が紹介されていた。フランスチームの評判も、必ずしも、よくなかった。石澤さんのチームの作業は、地元からの評価も、ダントツに高く、親しみを持って受け入れられていた。

私の生まれた頃から、ポルポトの暗黒時代をはさんで(石澤さんは、カンボジア人の仲間を、その時期に、ほとんど失った)、ずっとカンボジアと向き合ってきた情熱と思い入れには、感服するしかないし、日本人の誇りだと思う。

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