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今日は、ゴルフ。
風も少なく、コンディションは、悪くなかったが、スコアは、平凡。
凡ミスが多すぎる。
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本書は、昨年出た。
タイトルを見て、即買い。
いい本だった。
テーマ的には、よくあるパターンだが、古墳と埴輪の関係を、時代毎に考察して、死生観の変化、地域毎の特徴、大陸との関係などの議論に展開。
その手法だからこその気づきも多かった。
棺は、蓋があるものと勝手に思っていたが、九州の方は、ない方が主流なのだそうだ。
これは、石室の中で、死後も生活するという死生観から来るものという。
逆に蓋をすると、身体は、地に、魂は、鳥に導かれて天に上るという死生観に基づくと考えることができるという。
そしてその流れを追うと、当時の東西の権力の様子が浮かび上がってくる。
著者は、古墳時代の、魂が天に上る死生観を天鳥船(あまのとりふね)信仰と名付けるが、まさに古墳におけるはにわの配置、埴輪の形状から名付けたものだ。
その古墳的他界観が、仏教伝来により、仏教的他界観にシフトし、古墳時代は、突如終焉する。
もちろん、入手可能な資料からの考察(特に大陸側の資料は、膨大かつ、複雑)ではあるが、説得力のある話と腹落ちした次第。
古墳、埴輪を、総括的に考察した良書だと思う。