かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ティーンビート 1966年7月号

2024年06月30日 | The Beatles
今日は、雨がぱらつく中ゴルフ。
さっぱり。



ビートルズ来日58周年の6月を終えようとする中、ビートルズの来日寸前に出たティーンビート誌1966年7月号をゲット。
残念ながら、一部切り取られたページがあり、完品ではないが、当時の空気を濃厚に運んでくれる1冊だ。
切り抜かれたページを見ると、まさに、ビートルズの来日の追っかけをするため、真剣に本誌を読んでいたことがわかる。
少しでも、姿を拝めたのだろうか。



表紙裏には、ビートルズとのすき焼き会見を果たした加山雄三さんの白い浜という歌の広告。
同ページのザ・バーズの霧の8マイルや、ボブ・ディランの雨の日の女などの広告も見える。
その左のページは、ティーンビート紙のベスト50。
ひとりぼっちのあいつが1位で、2位がバラが咲いた。
バラが咲いたが流行っていたのは覚えているが、当時ビートルズの歌を知る由もなかった。
4位にミッシェルが入っているが、前週は、1位とあり、ミッシェルに代わり、ひとりぼっちのあいつが1位になったことがわかる。
10位には、ストーンズの19回目の神経衰弱が入っているし、12位にガール、21位に、ビートルズの日本公演でも演奏されたペーパーバックライターが入っている。
スパイダーズのノー・ノー・ボーイも。



ビルボード誌と提携していたのか、数週間分のビルボードHot 10も掲載されている。
ここでは、何故かビートルズが1曲も入っていない。
ちょうどシングル曲発売の狭間だったのか。
ディラン、ストーンズ、S&G、ジェームス・ブラウンなど有名どころは、たくさん入っている。



そして、紙面は、ディープな世界へ。
海外でのビートルズ公演の騒ぎの様子を参考に、ビートルズの来日公演時の騒ぎを大胆予測。



既に、ヒルトンホテルではないかと予想されており、空港は、たぶん羽田だが、立川の可能性にも触れている。
厳重な警備のことも、ビートルズの動きがかなり制限を受けるであろうことも見事に予想されている。
なかなか面白い。



ビートルズ・ナンバーの徹底的一覧表というコーナーがあるが、何のことはない、かなりシンプルなディスコグラフィーだ。
ただ、当時は、それでも貴重だったのだろう。



いろいろ興味深い寄稿も。
これは、朝妻一郎さんの50’sのスターの動向を追跡している。
ニール・セダカは、クラシック、ポール・アンカは、実業家とあるがそうだっけ?
音信不通組まで紹介している。
その他にも、面白い記事がいっぱい。
読み応えあり。



新譜紹介は、今の音楽雑誌にも必ずあるコーナーだが、ディランについて、今アメリカで最も期待されている人として、紹介されている。
結構知らないミュージシャンも多い。



いろんなラジオ番組のランクも紹介されているが、文化放送の9500万人(当時の日本の人口?)のポピュラー・リクエストでは、ベンチャーズとビートルズが1位争いをしていたことがわかる。
TBSの今週のベスト10では、ベンチャーズが1位で、モーリス・ルクレール楽団?が2位。
ビートルズのガールは3位に甘んじている。
ただ、ミッシェルも4位に入っている。



Q&Aコーナーは、投稿者の住所・実名入り。
ビートルスのストーカーっぽい人の、ビートルズの最初の録音についての質問があり、トニー・シェリダンとのレコ―ディング情報は合っているが、デッカレコードのオーディションの日が堂々と間違っている。
当時の情報はまだまだ限られていた。
今、普通レベルのファンの情報も、当時では、博士レベルかもしれない。



裏表紙は、ポールの見たことのない写真。
親しみやすいビートルズを強調する写真になっていた。
なかなか貴重な1冊だった。
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TRIO展 & 村上JAM vol.3

2024年06月29日 | Music


今日も梅雨空だったが、午後は、晴れてきた。
美術と音楽のダブルヘッダー。

まずは、国立近代美術館で開催中の、TRIO展。
変わった名前だが、TokyoのT、PARISのRI、OsakaのOをとって、名付けられた。
3都市の近代美術館所蔵の名品を、テーマ毎に3作品づつ並べて、比較展示するという面白い企画。

正直、国立近代美術館と、中之島美術館には、多く足を運んでいるので、あまり期待していなかったのだが、知らない作家の知らない作品も多く展示されたいて、3作品比較しながら見れるので、たいへん面白かった。
やはり、日本の画家が、明治から大正にかけて、最先端の西洋美術を学ぶ姿勢に感動するが、それぞれレベルが高く、欧州の作家を凌駕する勢いだ。
欧州の作家が、今までの流れを捨て、すでに新たな取り組みを、始めていたとも言えるかもしれない。

近代美術の流れを知る上でも、たいへん興味ある展示だった。
もちろん、日本側の目玉展示は、見たことがあるものばかりにはなるが。



景色のいい部屋。
江戸から、令和への流れが、凝縮されている。



夜は、隅田トリフォニーホール。
スカイツリーのお膝元。



村上JAM vol.3。
1回目と2回目は行けておらず、今回が初めて。
毎回テーマを変えているそうで、今回のお題は、熱く優しい、フュージョンナイト。
会場も回を重ねる毎に、大きくなっているそうだ。
明日は、ブルーノートで、同じメンバーでやるというから、なんと贅沢なことか。



北斎カフェは、穴場的?
公演前に、ゆっくりできた。



公演は、ソールドアウト。
急遽、ネット配信もしたそうだ。



最初、MCの村上春樹さんと、坂本美雨さんのトークから。
だんだん会場が大きくなって、つぎはマディソン・スクウェア?
FMの村上RADIOの話になり、村上春樹さんのこだわり様が明らかに。
アナログ盤を磨いて、より綺麗に聞くのがいいという。
ショップで、アナログ盤を漁るのが、趣味だったが、もうかなり漁り尽くしたというから、凄い。

公演は、1部と2部に分かれ、フュージョンとはいうが、マイルス時代のジャズに近い選曲が多かった。
曲は、村上さんと大西さんが、相談して決めたそう。
アレンジは、大西さんだが、どこのパートを誰がやるのかを決めて、あとは、各自にかなり任せたという。

メンバーは、音楽監督が、大西順子さん。
ベースが、John Patitucciさん。
今回は、エレクトリック・ベースのみだったが、大西トリオでは、ウッドのみで、演奏するそう。
3度のグラミー賞に輝く。
ギターが、Mike Stern さん。
大西さんとともに、本チームの主役と言える。
マイルスのチームでも、活躍。
ドラムが、Eric Harlandさん。
凄腕。
チャールズ・ロイドとの共演歴も長い。
サックスか、Kirk Whalumさん。
フルート、クラリネットも。
トランペットが、Takuya Kurodaさん。
爆発力が凄い。
6人とも、ステージの主役になれる大物ばかりで、その演奏は、凄まじかった。

全員集まったのは、前日だが、大西さんと、Mikeさんは、電話で、何度も打ち合わせしたそうだ。

演奏終了後、トークセッションがあり、村上春樹さんが、10代の頃誰が好きだったかとか、練習が好きかとか、結構、ざっくばらんな質問をしていた。
回答は、概ね予想通りだったが、当然のことながら、みなさん毎日の練習は欠かさない。
ということで、大迫力の2時間強、トークを入れると3時間だった。



帰りは、東京駅で、近大が経営する店。
近大が育てた材料のみで、調理しているお店で、新鮮で美味しかった。
養殖と天然物の区別は、つかない。

ということで、充実の1日だった。

翌日のブルーノートのセトリがアップされたので、当日のものとは違うが、ご参考。
2024 6.30 SUN.
1. Jean Pierre
2. Tipatina’s
3. Anna Maria
4. Spain
5. Directions
6. Cantaloupe Island
7. Wing and A Prayer
8. Chromazone
EC. Some Skunk Funk
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週刊読売1966年6月16日号

2024年06月28日 | The Beatles
今日は、大雨。
梅雨ど真ん中。
そんな中、出勤。
実は、今日、サラリーマン最終日。
43年3ヶ月、よう踏ん張った?



ビートルズの招聘にも一役買った読売新聞社による渾身の1冊。
全部ビートルズ+東芝や、ナガオカの音響製品の広告。



一般的な情報が多いものの、何と寺山修司さんが、ビートルズに関するエッセイを書いている。
”4年間床屋に行かないという4人の男がいる
リバプールの無精者、ザ・ビートルズの4人組である”
と書いている。
この髪型が、社会に対する怒りを誇示しているのだという。
最後まで、読者をけむに巻いている。



東芝音工枠が、2,000枚あったのだろうか。



何と、ミュージックライフの星加さんも寄稿している。
いくら、振興さんは、もらったのか、それともビートルズ人気を盛り上げるためのボランタリーな寄稿か。
福田一郎さんは、流石、しっかりした内容の寄稿をしている。



読売新聞社枠は、100名?
唯一、応募券のところのみ切り抜かれており、淡い期待を込めて応募したのだろう。
当たっていればいいのだが。
その他記念メダル100名、サイン入り写真300名とある。
サイン入りと言っても、印刷だろうが、数が少ないので、残っていれば、結構なメモラビア。



最後のページは、東芝音工さんの気合の入った広告。
高島さんの気持ちのこもった広告だろう。



そして、裏表紙は、東芝さんのステレオの宣伝。
何と、カラヤンさんが。
そして、値段が、160,000円!!

驚きの連続でもある1冊だった。
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David Foster

2024年06月27日 | The Beatles


今日は、銀座の画廊で、ビートルズ関連の個展(数人展?)にお邪魔してきた。
初めて見る作家の方がほとんどだったが、その発想力、バリエーションの豊かさに脱帽。
中央左のリンゴが並んでるのは、ハード・デイズ・ナイトのアルバムジャケットから発想を得た作品。
そう来るか!



目当ては、何度か個展に足を運んでいる牧野さんの作品。
シンプルだが、味わいのある作品を毎回発表してくれる。



David Fosterは、先日コンサートに行ったばかりだが、そのサインをゲット。
元は、キーボーディストだったが、我々が知ることになるのは、数々のヒット曲を生み出した、ヒットメーカーとしてのDavid Foster。
調べたら、当初は、リー・リトナーと共に、ミッシェル・ポルナレフのバック・バンドとしても活動していたようだ。

プロデューサーとしては、バーブラ・ストライサンド、ホイットニー・ヒューストン、マイケル・ジャクソン、マドンナなどのアルバムのプロデュースを行っている。
先日のコンサートでは、セリーヌ・ディオンの曲も、多く取り上げていた。
グラミー賞を15回も受賞しているが、とにかく多くのヒット曲を生み出していて、驚かされる。
その他、ソルトレイクシティオリンピックの公式テーマ曲や、(これは、2年前の彼のステージで知ったのだが)ユナイテッド航空の機内で流れる曲も作っている。
映画音楽も多数手がけた。

結婚は、5回!で、今の奥様のキャサリーン・マクフィーとは、ステージを共にしている。

現在のポップ・ミュージック界のリジェンドのサインをゲットできた。
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醍醐寺展

2024年06月26日 | Kyoto・Osaka・Shiga ( Japan )


関西から戻る新幹線内だが、午前中、大阪中之島美術館で開催中の醍醐寺展に行ってきた。
2回目の中之島美術館だが、まさに中之島ど真ん中。
近くで、地下鉄駅新設中だった。
今日は、福島駅から徒歩だったが、中途半端に距離がある。



黒の立方体に、ニャンコ。
なかなかシュール。



中も吹き抜けになっていて、特徴のあるデザインになっている。



さて醍醐寺展。
醍醐寺には、一度しか行ったことがなく、かつ時間がなく下醍醐しか行ったことがない。
ということで、たいへん勉強になった?
仏像や、書物など、国宝、重文が多く展示されているが、室町時代に焼けてしまったものも多く、廃仏毀釈、台風による被害も大きく、美術的には、圧倒されるというほどでもない。
その中で、重文の大威徳明王像、密教関係の仏画が、やはり見応えがあった。
東寺展に比べると迫力に欠けるが、当時の密教に対する強い信心を、今日に伝える。
この難解な教えを、どこまで深く理解できていたのかわからないが、その像、絵画群は、最高レベルだ。
後半は、修験道や、秀吉時代、近代絵画の展示になるが、いかに復興し、現代に引き継がれたかが、わかる。
修験道は、醍醐寺を起点に、吉野まで、続いている。
秀吉の花見で有名な、桜への強い思いが軸になっていることがわかる。
たいへん興味深い展示だった。
次回、醍醐寺に行く時は、絶対、上醍醐にも行きたい。



途中、撮影可能なのは、ミクちゃんコーナー?
VRで、ミクちゃんが、この桜の木の前で、3Dで、解説してくれる。
イヤホンがなかったので、音声オフだったが、そのリアル感は、見事。



こちらは、2Dの看板。
ということで、仏教に興味のある方にお勧めの展覧会だった。



駅弁は、とんかつ。
肉が厚くて、ソースも美味い?



お馴染み定点観測。
ほとんど、条件反射になってきた、
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