かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

LIFTED

2022年02月28日 | The Beatles

今日も、春めいたいい天気。

在宅で、家にいたら、同僚の訃報が飛び込んできた。
先週、TEAMS会議でご一緒したばかりだったのに、その3日後に亡くなられたことになる。
ちょっと体調が悪そうだったが、元々腰痛持ちだったので、そのせいかと思っていた。
いまだに、信じられない。
ご冥福をお祈りする。



リンゴの新しい写真集が、届いた。
にぎにぎしく、布の袋に入っている。



その中に、ブラックのしゃれた箱。



本自体は、普通の豪華写真集。
汎用版も同時に出ているので、本自体の仕様は、一緒だろう。



471/1,000。
もちろんリンゴのサイン付。



今回の写真集は、今までのリンゴの写真による写真集ではなく、リンゴが所持したり、ネットで拾ったりした、リンゴが思い出に残ると感じた写真の写真集。
今までの、やや凝りすぎ感はなく、マニアックなファンには、見たことがある写真も多く、不満もあるかもしれないが、見やすい写真集になっている。
見たことがあるものとないものと、半々ぐらいか。
このカラー写真は、最後のフォトセッション時のものだが、横尾忠則さんが、ポスターに仕上げ、馴染みの深いものだ。



写真1枚1枚に、写真に関する思い出や、想いをリンゴ自身が説明してくれるので、リンゴ自身の本当の気持ちがわかる。
かなり細かく書いてくれている。
本人の弁であることが重要。
この写真は、ビートルズの人気が出始めて、ロンドンに進出したころのもの。



達観した感じで、全てのビートルズに関連した人への感謝の言葉がつづられる。
Love & Peace !



リンゴがビートルズに加わってからの最初の写真。
私も、オリジナルプリントを持っている。



今までに見たことのない家族写真も。
右は、ザックとジュリアン。



魚眼レンズについての説明も。



最後のフォトセッションでも、笑顔を見せる4人。
最後になるかもしれないと思っていたはずだが。



かつらをかぶるジョージマーチン。



ルーフトップセッションの一コマ。
これは、見慣れた写真。



アップルスタジオのゲットバックセッション。



レボリューションのMV。
マイケルリンゼイホッグによる。
確かに、この3人を前に、ドラムをたたいていたのだから、凄すぎる。



リンゴ自身の歌う姿を自虐的に掲載?



キャバーンクラブでの4人。



この写真も初めてみた。
似た塑像は見たことがあるが。



左の写真は、来日時と思うが、ウィッテカーが撮影したものか。
覚えてないが。



アビーロードのジャケット写真撮影について。



1968年の有名な写真撮影の様子だが、この写真は見たことがあったかな?



今のリンゴ。
80過ぎても元気。



本写真集の収益は、リンゴと、バーバラが設立した団体にから寄付される。
すばらしい活動だと思う。
ボリュームもたっぷりで、お勧めできる写真集。
ツアーも再開されるようだから、再来日を期待したい。

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工芸王国

2022年02月27日 | Culture・Arts



金沢には故あって、毎年行っているが、その工芸にフォーカスを当てた別冊太陽が出た。

漠然と、工芸がすごいイメージはあったが、江戸時代から、加賀藩全体で、振興し、それが今まで伝わったから、気合の入り方が違う。
外様大名の筆頭格であった前田家は、徳川幕府を常に脅かす存在であったが、武器関係に力を入れると、おとりつぶしになってしまうため、それに転用できる産業を興したのがスタートだという。

徳川幕府の敵でないことを示すため、芸事に打ち込んだというイメージもあったが、それだけではなかった。
取り上げられている美術工芸はたくさんあるが、その中でも特にスポットライトを当てているのは、金沢箔、加賀友禅、九谷焼、加賀蒔絵、加賀象嵌、金沢仏壇。
それそれの技術に思い入れがある。

金沢箔、加賀蒔絵は、まさに祖父が関係している。
祖父は、箱物を作る木地師で、景気のいい時には、弟子も多く抱えていたという。
家のあった町は、旧町名鍛冶町で、まさに城下町の周辺で、様々な物作りの人が住んでいた場所なのだろう。
祖父の作った箱に、蒔絵を施して、その作品は、美術館に展示もされている。
木地師の名は、残されていないが。
その蒔絵に欠かせないのが、金沢箔にある。
世界一の品質を誇る。

加賀友禅は、様々なところで、展示されるが、その美しさは、群を抜く。
京友禅と、江戸友禅に並ぶ、三友禅の一つという。

そして九谷焼。
ここで紹介されている職人は、母の同級の職人の弟さんに当たる。
金沢での有名な窯の三代目。
師の作品にも、いろんなところでお目にかかる。

立派な仏壇も家にあったが、家をリノベする時に、お坊さんを読んで弔いをしてから、志ある人に引き取ってもらった。
とてつもない豪華なものだったが、大きくて、なかなか普通の家には収まらない。

これだけ工芸で高いレベルのものが集まっている町として、金沢は筆頭格だろう。
これも、前田家の力によるところが大きい。
兼六園に残されている成巽閣も、前田家の代表的な建築だ。

著名な建築家や、哲学者を輩出したのも、このような金沢の文化的背景が一つの要因になっている。
これらの工芸の一部は、東京でも、アンテナショップや、福光屋さんで、触れることができる。
覗いてみては、いかがだろうか。

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ミロ展 & 法隆寺講演会

2022年02月26日 | Culture・Arts

今日は、いい天気。
少しづづ春めいてくるか。
私にとっては、文化の日?



まず、日時指定券をゲットしていたミロ展へ。
ミロ展は、昭和40年代の子供のころに、鎌倉近代美術館に連れて行かれて???だった記憶があるのだが、鎌倉近代美術館の最後の展覧会の時のカタログで調べたら、1969年のことだった。
今日の展覧会で、触れられていなかったような気がするのだが。

戦前から、日本では、注目されていて、ミロも、日本の文化に興味を持っていて、昭和40年代に2度来日、日本各地を回る中で、文化人との交流を深めている。

万博では、大規模な壁画を披露し、その壁画は、今も大阪の美術館で展示されているそうだ。

書や、詩や、俳句にも関心を示し、様々な作品を残している。
日本の作家とのコラボ豪華本も出版。

基本的には、抽象画が多いが、陶磁器や、雑多なものを使ったオブジェも多く、とにかくにぎやかで楽しい印象。



日本の民芸にも興味を示し、赤べこや、土湯の渡邊喜平のこけし、同じく土湯の齋藤氏のこけしの自作版画、埴輪の頭部など、様々なものを所有されていた。

スペインの生まれだが、ピカソ同様内戦に巻き込まれ、フランスへ。
しかし、フランスもナチスに占領されたため、スペインに戻り、戦争が終わるまでは、ひっそり暮らしていたようだ。
スペイン内戦にインスパイアされたピカソ的な作品や、日本の古来のものにインスパイアされた岡本太郎的な作品もあった。

日本つながりもあり、訪れてみてはいかが?



午後は、抽選で当たった(倍率2倍だったとのこと)、法隆寺壁画に関する講演会に参加。
7回目だったそうだ。
たぶん、これまで、日程が合わなかったり、抽選に外れたりして行けなかったのだろう。
質の高いセミナーで、朝日新聞に感謝(文化面では感謝している、今回のロシアの蛮行をどう見ているのだろうか)。

内容はパンフの通りなのだが、堂々の3時間半。
ポールのコンサート並みだ。

焼損してしまった金堂壁画についての講演会なのだが、一度コピー展で見たことはあるが、本物は、見たことがない。
それを保存、研究し、公開を検討しているチームがあり、その現状発表みたいな内容だった。

最初の有賀氏は、リーダーで、活動の歴史や体制などの説明。

古谷法隆寺管長は、昨年の1400年御遠忌の話。
法隆寺の歴史から、太子信仰の話しが中心だが、本セミナーに参加の人は、ほとんど既知の話しだったろう。

次の3講演がメイン。
本プロジェクトは、2015年に開始され、保存環境WG,壁画WG、建築部材WG、アーカイブWGの4WGで進めている。

最初の荒井氏は、画家だが、壁画WGのチーフであり、一番面白かった。
そもそも何で焼損してしまったのかだが、昭和の大修理が、昭和15年から始まっており、戦争をはさんで、金堂の解体修理を行い、その成果を昭和24年に発表することになり、普段行わない冬に、模写を強行。
電気座布団でもないと、できない状況の中悲劇が起こった。
通常ベースで進めていれば、この悲劇はなかったかもしれないとのこと。

模写は、明治17年、大正5年に行われており、昭和24年も模写は3回目だったそうだが、その前の昭和10年に便利堂により、実物大の精密な写真撮影が行われ、それをベースに模写が行われたということで、手法の違う模写となった。

その中でも、入江波光による一番有名な6号壁画の模写が群を抜いている。
これは、他の模写が、写真をまず紙に落としてそこに彩色していたのに対し、入江の模写は、紙の下に写真を置き、その上に、全て描いたところの違いがあるという。
上げ写しという手法だそうだ。

模写と、写真の違いは何か。
当時カラーは、珍しかったが、昭和10年の撮影では、4色でのカラー印刷が可能だった。
そうすると、質感とか、絵具の違いということになることになるが、荒井氏は、美を看取・抽出→美を表現・記録という観点から同じではないかと。
壁画を見る近代の眼。
写真の方は、2015年に、重文指定。
模写の方は、どうか。

次は、建築部材WGリーダーの、青柳氏。
収蔵庫は、1952年に作られ、今年70周年。
昭和の大修理の際、壁画をどこで保管するかということになったが、祈りの対象ということで、金堂に戻すことになっていた。
ところが、焼損してしまい、別に保管することになり、そのための収蔵庫を作ることになった。
この場所は、塔頭で、一旦民有地になったが、公園になり、宝蔵群を作った。
ところが、壁画が焼損し、その保管のための収蔵庫を別途作ることになり、その際のポイントは、慎ましさと記念性だったという。
この二律背反を解決したのが、今の収蔵庫なのだという。
モダニズムと、蔵をベースにした日本的なものを、見事に合体させた。

ラストは、保存環境WGリーダーの小椋氏。
収蔵庫を作った時は、公開することが意識されていたが、公開されないまま、長い年月が経過。
1994年に試験的に公開し、昨年再度限定的に公開した。
問題は、湿度と温度と、コロナ禍でCO2濃度とのこと。
その扱いを誤ると、カビ、虫、剥落、剥離の問題が発生する。
高松塚古墳ではたいへんなことになってしまった。
2度行ったアジャンターも心配。
莫高窟は、厳重に管理され、乾燥地ということもあり、大丈夫という印象を持ったが。

精密なデータをとり、限定的公開を行ったが、湿度は、70%以下に抑え、CO2は、1000以下に抑え、温度の変化を1度以下に抑えることが、壁画の保護に必要とのことだが、人が出入りすることにより、これらは大きく変化。
今回は、天候にも恵まれ、好結果だったが、雨の時は、特に危ない。

前回の公開の時は、1日500人としたが、今回は、1日50人に抑え実験。
特に湿度の変化が気になる結果になったとのことで、本格的公開を目指すには、さらに、工夫が必要とのこと。
換気や、1日、非公開日を設けることにより、大きく改善するとのことだが、これだけ数値にはっきり現れるとは知らなかった。

現在の展示システムは、金堂の中をそのまま再現したような空間になっており、相当の工夫はなされているが、なかなかたいへん。
ガラスケース等に壁画を入れて、観覧者から、壁画を完全に隔離してしまえば、いいと思うのだが、金堂内部を再現する構造になってしまっており、なかなか難しい。
この課題を解決すべく、検討を重ねるとのこと。

ということで、こちらは、極めて興味深い講演だった。
頭の保養になった。

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ビートルズの世界 Around The Beatles 2022

2022年02月25日 | The Beatles



今日は、藤本さん主催のトークイベント。
なかなかスケジュールが合わないのだが、できる限りつき合いたい。
ゲストは、朝日さんと、今回私は初めての野咲さん。
野咲さんは、ゲットバックやくざとのことで、ゲットバック音源の研究者として、元祖的な存在だそうだ。



まぁ、ディープ。
今回の、ピータージャクソン編のゲットバックストリーミングと、IMAX映画の話中心なのだが、出るわ出るわ。

そもそもIMAXの見た回数だけでも、あんぐり。
私も、リバイバルが決まったので、もう1回見たいと思っているが、1日に、4劇場もはしご?
1月に、日にちに合わせて、毎日見た人もいるとのこと(笑)

記憶に残るシーンとして、朝日さんは、チェーンでぶら下がりながら、遊ぶシーンと、ジョージがいなくなった時に、ハリクリシュナ信者が花を持ってくるシーンをあげていた。
確かに、音だけと、映像付とでは、天と地の差だ。
一部、粗い白黒画像は、流出していたようだが。
一方で、リンダとマイケルとの口論シーンや、隠し録りのシーンのジョンとポール以外の会話割愛等は、残念なところもあるとのこと。

3人が関係した5冊の本も紹介されていた。
最後のMLが網羅的かなと思っていたが、前に出た本で取り上げた部分で、映画で採用されなかった部分にも、オフレコ扱いになった貴重な情報が多数含まれているとのこと。
確かに、あえて公開したくな部分も多々あったろう。

野咲さんは、とにかく今回の公開はうれしい。
セッションで、曲がじょじょにできていくシーンなど、感涙ものとのこと。
ピータージャクソンはオタクの鏡?
笑いと史実のバランスが絶妙と。
確かに、名曲ができていくシーンが時系列的に見れるのだから奇跡だ。
この短期間で、14曲作ってライブという企画自体無茶で、その中でのストレスも相当なものになったのではないかとのこと。

映像と音が、かなり編集されており、順番も入れ替えられているとのことも初めて知った。
かなり時系列的には、忠実に編集されていると思っていたから。
映画を見ているだけでは、ドキュメンタリーに近いと見えるのだが。
セリフを差し替えたり、セッションのタイミングを入れ替えたり。

翻訳話になると、ヒートアップ。
ネットで、誤訳を指摘されているが、今指摘を受けている点は、字幕の方が正しいと。
例えば、テリーという単語は、Let It Be 映画では、テリーという人名になっていたが、今回の翻訳は、テレビと。
ところが、これはテレキャスターのこととネットで言われているそうで、当時の言葉の使い方を考えると、テレビのこととしか考えられないとのこと。
テーピングという言葉も、絆創膏のことだとネットで言われているそうだが、録音に使用しているテープのことで間違いないとのこと。
徹底的に議論する話でもないが、監修の藤本さんも、疑問点については、確認しているとのこと。
これ以上のチームは、ないだろう。

言葉については、今回の公開で、ビートルズの言葉使いのセンスのよさに改めて感動とのこと。
特にリンゴ。
Blas From The Pastという言葉使いも当時の流行りだったとのこと。
作詞についても、今のラップ間隔で、韻を踏むだけれはなく、頭の子音をそろえたり、歌詞途中で、同じ発音の言葉を並べたり。
Dig a Ponyなど典型だが、シェークスピアから、学んだのかもしれない。
元祖ラップ的な要素もある。
アンプのことを、補聴器と読んだりの言葉遊びも。
当時に戻ったつもりで行わないと、本当の翻訳できない。
4人が自分のことを、"俺"にするか、"僕"にするかなども、基本的な悩み。

深堀すれば、きりがない。

一番ショックだったのが、ジョージがバンドを抜けるといった後、残りの3人が肩を組むシーンがあったが、単にマイケル監督の悪口を言うシーンを、使っただけとのこと。
一番の感動シーンだったのに。
海外で気づいている人はいるのだろうか。

ヨーコがジョンの名を連呼して、ジョンがうるさいと言うシーンとか、問題シーンもかなりカットされている。

マイケルは、ストーンズのロックンロールサーカスや、ヘイジュードのMVで買われて、本ドキュメンタリーの監督に採用されたが、ストーンズは、とにかくまじめで、ビートルズのちゃらけた感じとは、全然異なり、その辺も勝手が違った可能性がある。
確かに、独特のキャラだが。

今回の公開バージョン中心の、四方山話満載の楽しい2時間だった。
ここまで来ると、せっかく残されたのだから、ゲットバックセッションの音源、映像、全て、オフィシャルリリースして欲しい。
元祖Let It Be の再リリースも。
かつ、今回の映像を使って?
新たな発見、研究が進むに違いない。
CDでは相当の長さの音源が流出してるが、100時間ほどで、ピータージャクソンの話では、150時間ほどあったというから、未公開音源もまだある。

ポールの北米ツアーのタイトルが、Got Back と名付けられたが、単に、Get Backを、強調したもので、特に、隠された意味はないとの見解。
そういえば、ゲットバックセッションは、かつて、Let It Be セッションと呼ばれており、いつからか、ゲットバックセッションになったとのこと。
そうだったっけか?

マニアックながら、たいへん面白いイベントだった。
次回は、3/20ということだが、ちょっと先約ありかな?

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古代豪族の興亡に秘められたヤマト王権の謎

2022年02月24日 | Books
ついに、ウクライナ侵攻が始まったようだ。
ウクライナが、NATO加盟を言い出さなければ、口実を与えなくて済んだかもしれないが、結果は、一緒だったかもしれない。
わかりやすい構図。
ソ連時代の幻想から逃れられないロシア。
それに力で対抗できない民主的な西。
他人ごとではないと誰もが言うが、ではどうするのかが大事。



本書は、昨秋出たばかり。
似たような本は何冊か読んでいるが、面白そうだったのでゲットしてみた。

葛城、物部、大伴、蘇我、忌部、吉備、出雲、上毛野、秦、中臣の10豪族について、通説をベースとしつつ、異説も取り混ぜ、バランスよくまとめていただいている印象。

著者は、学者ではなく、編集者、ライターということで、自説を振りかざすのではなく、いろんな情報を整理し、わかりやすく説明することにたけているように感じる。

学者は、かなり記紀に否定的になところから入りがちだが、著者は記紀に書かれている荒唐無稽ではあるが、断片的な情報にも、何等かの痕跡を見出し、他の書の痕跡と照らし合わせ、よりありうるであろう事実を探り出そうとする。

読んでいて、思ったのは、豪族の中には、血縁も、はっきりしない、実在もはっきりしないものが、かなり紛れていて、それは、地域や、出自なので、くくった集団と理解した方がいいものが多いということ。

今の大河(平安時代末期から鎌倉時代初期)でも、意外と出自がはっきりしない人が多く出てくるが、そのようなものなのだろう。
ただ、それが、ヤマト政権といろんな形(敵味方、役割り分担等)でかかわりながら、今の日本の骨格が出来上がってきた。
豪族たちは、それぞれ相当の力を持っていたが、ヤマト朝廷のようにまとまり切れず、消えていったり、ヤマト朝廷を支える立場になったり、藤原氏のように、実質一体化の方向に向かったり。

日本の東の勢力、西の勢力、韓国の勢力が入り混じる中、日本の今の形のベースが作られたことに、改めて興味を持たせてくれた。

読みやすいので、日本古代の豪族達の入門書として、お勧めできる。
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