百寺巡礼は、各巻、それぞれの地域を10寺回るのだが、この北陸編に出て来る10寺には、どこにも行ったことがない。行ったことがないどころか、永平寺以外は、恥ずかしながら聞いたこともなかった。
五木さんは、北陸を第三のふるさとという。生まれは、筑紫地方。青春の門でお馴じみだ。育った故郷は、朝鮮半島。青春後期から、作家時代後期から新人作家時代を、金沢で過ごした。金沢では、雪の重みで折れる木の枝の音の話を読んだことがある。しなやかであれば、折れないだろうということだ。
その中で、本書を読むと、北陸に、こんなに多くの素晴らしお寺があるのだと、驚いた。関東以北に比べ、京都に近いということなのだろう。その中で、高岡の瑞龍寺などは、まっさきに訪れたいお寺だ。先日高岡に行く機会があったが、寄ることはできなかった。
山門がまず大きい。
富山には、富山と高岡という二大都市があるが、高岡には、奈良時代から、国分寺がおかれ、あの大伴家持も赴任していたのだという。三輪山や、大和三山しか見たことがなかった家持の、立山を読んだ歌も残る。
高岡の街が栄えたのは、前田利家の息子の利長の功績なのだそうだ。そして、この瑞龍寺は、その利長を祀るだめ、加賀藩の総力を挙げた建てたお寺なのだそうだ。道理で、立派な訳だ。
その仏殿の屋根も、鉛瓦というどっしりしたもので、金沢城の石川門と同じものなのだそうだ。
歴史を知ってから、お寺を訪れるのも、楽しみの一つだろう。
ホームページのネパール編を、とりあえず、まとめた。
欲を言いだすと、いつまでも終わらないので、すぐわかる範囲でまとめてみた。
間違いなどもあると思うので、忌憚ないご意見をいただきたい。
http://www40.tok2.com/home/kaneyan/Nepal%20Index.html