かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

カナレットとヴェネツィアの輝き

2025年02月26日 | Kyoto・Osaka・Shiga ( Japan )


今日は、もうちょっと春めくと思ったら、意外と気温は上がらなかった。
帰りにちょっと京都に立ち寄り。
駅前が、騒がしい。
もう少し古都を意識したイベントをやって欲しいと思う。
この類の催しは、新宿や渋谷で。



京都文化博物館で開催されているカナレットとヴェネツィアの輝きという展覧会へ。
東京でもやっていたのだが、タイミングが合わず行けなかった。
京都文化博物館は、御池烏山から三条に入ってすぐのところにある。
これは、京都銀行?
このあたりには、古めかしい建物が残っている。



これが目的の建物と思ったら、郵便局だった。
その先に、博物館の建物があった。



これが京都文化博物館の建物。



入り口。
横浜市開港記念会館と雰囲気が、似ている。



中に入ったら、かなり古いまま使われていて、オーケストラの練習中だった。
ここは、催しもの会場で、その先の中庭を超えたところに、近代的な建物があり、そこが展覧会の会場になっていた。



こちらが、その近代的な建物の方の入り口。
展覧会会場は、この建物の3階と4階だった。



時々見かける絵だが、グランドツーリズムが盛んになった時代、イギリスの貴族たちが好んで買い集めたのが、18世紀の画家・カナレットの絵だった。
本展では、カナレット以前の絵から、本人の絵、そしてその後継者の絵まで、風景画どのように描かれてきたかがわかる展示になっていた。



1760年に描かれた昇天祭の絵だが、細かいところまで、きれいに豪華に描かれているのがわかる。



これらの絵は、ヴェドゥータ(景観画)と呼ばれているが、一つに一つの建物は、正確でも、その配置や、大きさは、変更されており、より理想に近い姿となっている。
この絵でも、実際、手前の建物は、もっと右にあり、本来絵の中には、入らないのだという。
人や、船の数も、実際より多く描かれている。



本展では、カナレットの絵中心に、写真撮影可。
よりリアルに、雰囲気を味わっていただけるだろう。
これは、昇天祭の絵で、1760年作。



これは、1740年頃に描かれた同じ昇天祭の絵だが、晩年の絵の方が、きらきらして、豪華に見えるのがわかる。
どんどん豪華な絵が好まれるようになったのだろう。



これは、カナレットのレガッタ。
ベネツィアを代表する光景だが、今も200年以上前もそう変わらない。
温暖化とオーバーツーリズムで、今後どうなっていくか?



当時、レンズを通して、反対になった画像を平面に映す技術がすでにあったそうで、その技術も風景画を描く際使われたという。
それをフィルムに焼き付けると、写真だ。



弟子や、印象派以降の風景画も展示されているが、より個性的、芸術的になっていったことがわかる。
これは、ナヴォナ広場だが、構図にやや違和感?



この絵など、イギリスのセントポール大聖堂と、ヴェネツィアの運河が、同じ場所にあるように描かれている。
この類の絵が本当に好まれていたかわからないが、流石にやりすぎ?
印象派の時代まで行くと、何が描いてあるのかさえわからない絵まで描かれるようになる。

行ったことのある場所を描いた絵がほとんどだったので、その意味でも、興味深い展覧会だった。



お土産は、最近よくテレビに出てくるKYOTO SIZUYAさんで。
味はどうか?



帰りの新幹線から。
まだ雪は残っている。



伊吹山の天気もまだ冬。



定点観測。
この辺りまで来ると、春っぽさが。
ということで、いい展覧会が見れた。
カナレットというより、ヨーロッパに興味のある方全般にお勧め。



PS
日が長くなってきたのか、まだ日のある内に富士山を拝めた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちらっと福知山

2024年11月28日 | Kyoto・Osaka・Shiga ( Japan )


今日は、いい天気。
関西ついでに、行ったことのない福知山に行ってみた。
結構不便。
行きは、新大阪から特急こうのとり。
東海道線から、福知山線に入る。



よくぞ、走ってくれている?
結構山の中を走るし、途中から単線になる。
これは、帰りの山陰本線も同じ。



駅は、近代的で、京都府の北西部のターミナル駅になっている。
舞鶴とか城崎とか、すぐそこ?



最初に訪れたのが御霊神社。
明智光秀を祀っているが、閑散としている。
紅葉は、見頃。



神主さんも常駐ではないかもしれない。



由良川と音無瀬橋。
美しいが、氾濫を繰返す暴れ川だったらしい。
光秀が築いた堤もあった。
大きく流れを変えたそうだ。



千原ジュニアの句碑。
プレバトの企画で、立てられたらしい。
夏井先生のご推薦!
福知山城を見上げる絶好のロケーションにある。
故郷に錦を飾った?



そして福知山城へ。
再建だが、かなり忠実に造られたらしい。
川沿いの高台にあり、紅葉に映える。



中は、4層で、1階、2階が展示室。
4階が、展望室になっている。
展示もしっかりしており、福知山城の歴史がよくわかる。
明智光秀が築いたが、本能寺の変を起こし、使った期間は、短かった。



昨年は、竜王戦の会場にもなった。



見事な景色。
城下町を見下ろしたところ。
天候にも恵まれた。



最後に訪れたのが、一宮(いちぐう)神社。



奈良時代の創建で、福知山藩の鎮守だったそうだが、閑散としていた。
御霊神社の方が人気?



小さいが、能舞台もあった。



他にも見所はあるのだが、市街地から離れているので断念し、帰路へ。
どこに向かっているのかわからない列車がたくさんいる。
天橋立方面行きか。



列車の長さも様々で、乗車口表示もカラフル。
帰りは、特急きのさきにて、京都へ出た。
乗車口は、赤表示。



ということで、コンパクトだったが、福知山に初めて行けた。
天候にも恵まれてよかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都 嵐電の旅

2024年11月26日 | Kyoto・Osaka・Shiga ( Japan )


今日から関西。
ちょっと、京都に寄り道。
まずは、嵐山。
凄い外国人観光客。

天気は、曇りのち雨。
晴れだったら、最高だった。



竹の道は、去年も行ったが、ここも外国人比率8割。
日本の良さをわかってもらえればいいんどけど。



野宮神社が、最初の目的地。
去年、この辺歩いたのに漏れていた。
光る君で、源氏物語の舞台と知りリベンジ。
神社としては大きくないが、嵐山駅に近く、嵐山に来たら寄るべし。
伊勢神宮の斎宮に選ばれた皇女がこもった場所として知られる。



絵馬を見ても外国人観光客のものが過半。



次は、気になっていた車折(くるまざき).神社。
清原頼業公を祀る。
平安時代の儒学者という。
後嵯峨天皇の牛車の轅(ながえ)がここで折れたので、この名があるという。



中に、清少納言社がある。
ファーストサマーウィカさんも参拝されている。



そして、ここからが嵐電初体験の路線。
帷子ノ辻駅から、分岐して北野白梅駅に向かう。
途中有名高校、有名大学、もちろん有名寺社が多くある。
ちょっと歩くかもしれないが、バスより、時間が読める。

最初参拝したのが、大将軍八神社。
平安京のまさに北西の隅を守っている。
宝物殿は、残念ながらクローズ。
年に数日しか公開していない。
次回トライ?



そして北野天満宮。
ここは何度か訪れている。
流石、立派。



紅葉祭りで、提灯の飾りも豪華。
天気が悪かったので、入場はしなかったが。



国宝の本殿。
素晴らしい。



北野天満宮を奥に抜けて左に曲がったところにあるのが平野神社。
桜の名所。
この季節は、ちょっと寂しい?



再び帷子の辻駅を経由して、蚕の社駅へ。
何と江ノ電?
コラボしてして15年だそうだ。
江ノ電の方が長いが、見どころ満載の区間は同じくぐらいか?
江ノ電は、江の島を過ぎると、藤沢までただ走ってるだけになる?



ここも初めての蚕の社(かいこのやしろ)。
正式名は、養蚕(こがい)神社。
ところが、行ってみたら本社は、木島坐天照御魂神社(このしまにますあまてるじんじゃ)。
隣の広隆寺創建時に勧請された。



その右にちょこっとあるのが養蚕社。
大陸からの養蚕技術が伝えられた?
そこで出てくるのが秦氏で、先日読んだ聖徳太子の話につながる。



これが謎の三柱鳥居。
日本でここだけ。
先日読んだ本では、秦氏との関連を言う。
キリスト教ネストリウス破の影響が言われるが定かではない。
ただ異様な鳥居であることは間違いない。
みな中央を向いている。

説明書きには以下の通りある。

『全国唯一の鳥居である
鳥居を三つ組み合わせた形体で中央の組石は本殿ご祭神の神聖で宇宙の中心を表し四方より拝することが出来るよう建立されている
創立年月は不詳であるが現在の鳥居は享保年間’(約300年前)に修復されたものである
一説には顕教(キリスト教の一派ネストリウス派 約1000年前に日本に伝わる)の遺物ではないかと言われている』

本当は、もっと回りたかったんだけど、天気が,悪く切り上げた。
でも、行けてなかったところをかなり回れて良かった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

光る君へ

2024年10月31日 | Kyoto・Osaka・Shiga ( Japan )


今日は、関西シリーズ最終日。
光る君へに関連する史跡を回った。
光る君へは、あまり人気のない平安時代の話で、かつ主人公の史実も定かではないということで、どうなるのかなと思って見ていたが、それらを逆手に取った見事な脚本で、楽しませてもらっている。
特に、女性に人気のようだ。

朝一で、JR・京阪を乗り継ぎ、三井寺に行ったが、何と9時からしか入れない。
ということで、その守護という三尾神社へ。
歴史のある神社で、こじんまりとはしているが、本殿は、重文にも指定されている見事な作り。



兎に因んだデザインが各所に見られ、ユニーク。
兎年の人に、特に人気らしい。



そして、三井寺。
2回目だが、広くて、前回どこまで回れていたか、定かではない。
最初は、観音堂。
建物のほとんどが、重文に指定されている。



三井寺では、ここからの眺めが一番いいが、今は、琵琶湖の手前に、市街地が広がっている。



唐院の三重塔。
見事なお姿。



三井寺と言えば鐘。
こちらは、弁慶が引き摺ったという伝説が残る鐘で、奈良時代のもの。
重文に指定されている。



金堂。
素晴らしい。
国宝に指定されている。
別料金で、中に入れたが、素晴らしい仏像が多い。
展示変えもあるようだ。



そして、こちらが、三井寺の晩鐘で有明な鐘。
桃山時代のもので、800円でつくことができる。
遠慮申し上げたが。
お堂ごとに御朱印がいただけたようで、全部いただいていたら、たいへんなことになってしまうだろう。



左甚五郎作。
井戸小屋の上にある。



三井寺の後は、隣の大津市歴史的博物館へ。
石山寺の特別展をやっていたが、時間の関係で割愛して、常設展のみ。
しっかりした展示だったが、今は、"源氏物語と大津" という特別展もやっていて、ゆかりの品々が展示されている。
ほとんどが、石山寺か、融神社(光源氏のモデルと言われる源融を祀った神社)所蔵のもの。
規模は、小さかったが、6回展示替えをするという。



常設展示で目立った鴟尾。
発掘されたものというが、どんだけ巨大な建物だったのか?



京阪で、石山寺へ。
京阪とのタイアップが凄い。
京都からすぐなのに、外国人観光客がほとんどいないのも面白い。
情報源に偏りがあるのだろう。



石山寺の東大門。
重文。
ポスターなどにも多く使われて、大人気。
石山寺も2回目だが、前回は、20年近く前?



入り口からすぐの所に大河ドラマ館があったので、まず入ってみた。
コンパクトだが、視聴者には、たまらない展示。
よくできている。



4K映像も楽しく、ドラマを見てる方は、訪れてみてはいかが?



石山寺のシンボルである多宝塔。
日本最古だという。
空海は、金剛峯寺に最初に作ったのだろうが。
ただ、頼朝の寄進によるもので、式部の時代には、まだなかった、



本堂。
国宝。
スーパー入場券で入ったので、内部も拝観できた。
本尊は、秘仏で、33年毎と、天皇ご即位の翌年開扉されるというが、令和2年には、見れたのだろうか?



ここに、紫式部が滞在して、湖面に映る月を見て、源氏物語の着想を得たという。
本当がどうかは、わからないのだが、それを題材にした絵が、源氏物語同様、ずっと描かれてきた。
式部が使ったという硯が伝えられている。
二つ溜まりがあり、一つに鯉、一つに牛が彫られている。
濃い墨、薄い墨を、一つの硯で、使い分けたそうだが、これも本当だろうか?



これも、スーパー入場券で入れた豊浄殿の展示。
今回見た展示の中では、一番興味深かった。
紫式部については、小説が残るのみで、その実際の人文像は、ほとんどわからないのだが、それを後世の人が、どう捉えていたかが、わかる展示になっている。
神格化されたり、悪者扱いされたり。
三回展示替えされたようで、今回の展示のテーマは、"紫式部と仏の道"。
紫式部に興味のある方は、こちらも是非。



この紫式部像は、出来が良く、前回来たこともよく覚えていた。
背後にある光堂は、記憶になく、調べたら、その後にできたお堂のようだ。
伝統のあるお寺だが、少しづつ変わっている。
帰り道にあった庭園も整備中だった。
ということで、限られた時間の中で、十分に楽しめた。



一日、光る君へ漬け!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鞍馬寺・醍醐寺・晴明神社

2024年10月30日 | Kyoto・Osaka・Shiga ( Japan )


今日は、京都の寺社巡り。
天気も良くて、楽しめた。
最初は、鞍馬寺。
2回目。
たぶん前回は、観光バスで行ったので、時間も短く、たど行っただけ?
今回は、叡山電車で、じっくりと。
この天狗は、鞍馬駅前に展示されている。



山門。
その後、金堂、霊宝殿、義経の背比べ石まで行ったが、それ以上行くと戻るのたいへんなので、引き返した。
この季節は、山登りと割り切って、貴船に抜けた方が正解だった。
霊宝殿は訪れる人が少なかったが、国宝群が素晴らしく、今だと義経展をやっているので、平安末期から鎌倉にかけて、当寺がいかに重要だったかがよくわかる。
紫式部時代、どうだったのかの考察も。



その中腹にあるのが、由岐神社。
知らなかったのだが、鞍馬の火祭りの行事は、この神社のお祭りだった。



そして一転醍醐寺へ。
ここも二回目。
今回は、上醍醐もと思ったのだが、3時で、入山禁止ということで、今回も諦めた。
再リベンジはあるのか?

この三宝殿は、見事なもので、秀吉が醍醐の花見を機に整備したのだという。
凄い力がないとこんな庭園は、作れない。

隣に霊宝館があるが、これも立派でびっくりした。
先日、醍醐寺展を見たが、そこにも出展されなかったお宝が、素晴らしい空間に展示されている。
寺附属の展示館としては、日本一?
興福寺の国宝館も、スペース的には敵わない?
隣棟の仏像棟も素晴らしい。



醍醐寺と言えばこの五重塔。
迫力と美しさを兼ね備えている。



ここは、弁天堂だが、日が傾いて来て、リフレクションが美しかった。



最後に訪れたのが、晴明神社。
ここも2回目。
大河ドラマにも出て来たが、道長の時代まで、政治にも影響を与えたミステリアスな存在だ。
ただ、1000年以上祀られているのだから、得体の知れない凄い力は、持っていたのだろう。



夜は、駅近の京料理のお店。
流石だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする